新着情報

19.08.27

地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」(2019)

2019年4月~7月のうち,合計6日間にわたり「地域フィールドワーク」を開講いたしました。

地域フィールドワークとは

自らの生きる地域社会について,座学を中心に学びつつ,グループ単位のフィールドワーク等を通じて,地域課題の発見とその解決に取り組むための授業科目です。また,地域に関する知識やフィールドワーク手法の習得だけでなく,地域社会の将来に対する学生の使命感を涵養し,将来の主体的な学びに向けた動機づけとなることも目標としています。

本年度は,大崎・加美・美里・女川・亘理・白石をフィールドに

本科目は,宮城大学に入学した1年生全員が履修するフレッシュマン・コア科目の一つとして,平成29年度から開講しています。本年度は,大崎市,加美町,美里町,女川町,亘理町,及び白石市にご協力を頂き,事前学習を踏まえて,各自治体でフィールドワークを実施いたしました。


1日目/ガイダンス/地域協働学習と自己の学び(4月17日)

初回となる講義では,公立大学としての宮城大学における地域フィールドワークの位置づけや意義を確認した後に,地域へ訪問する際の心構えやマナー等,フィールドワークのリテラシーを習得しました。また,クラス分け(事業構想学群計8組,看護学群計4組,食産業学群計5組)を行い,学生と教員の顔合わせを行いました。

2日目/担当自治体について/地域特性の把握と事前学習への取り組みをふりかえる(4月24日)

各クラスに分かれて,訪問先の自治体職員の方から地域の特徴や見所等をご紹介頂きました。また,学生からは事前課題として調べてきた自治体に関する情報をもとに質問があり,自治体職員の方に丁寧に解説をして頂きました。その後,学生は自己の学習の進捗状況をクラスで報告し,及び共有することで,地域に関する知識及び理解をさらに深めました。

3日目/学群と地域の関連性について/フィールドワークテーマの設定(5月15日)

フィールドワーク当日に,現地の方にお話を聞くことを想定したヒアリングのロールプレイを,3人一組で実施しました。質問者(学生役),応答者(ヒアリング対象役),及び観察者(やりとりについてのフィードバック役)の役に分かれ,それぞれの立場の視点からの気づきを共有しながら,どのような質問が適切か等を検討しました。また,次回の授業で実施するフィールドワークに向けて,学生は個人ごとにテーマを設定し,調査課題等を確認しました。

4日目/フィールドワーク(6月5日)

5日目/「フィールドワークのまとめ」作成/共有に向けたブラッシュアップ(6月29日)

前回の授業で実施したフィールドワークの背景,目的,調査結果,分析,及び分析結果をまとめた成果物を,各学生がパワーポイントを使用して作成しました。途中,3~4名1組のグループに分かれて,作成中の成果物の内容を各自が中間報告し,相互にレビューし合いました。クラスメイトからのコメントやアドバイスを受けて,各自でさらに成果物をブラッシュアップし,作成を進めました。

6日目/提案の手法とスキルについて/「フィールドワークのまとめ」共有(7月3日)

5~6名1組のグループに分かれて,各自が前回の授業で作成した成果物を最終報告し,相互にレビューし合いました。その後,本学にお越し下さった自治体関係者に対して,クラスの代表者からフィールドワークの成果を報告させて頂きました。そして,学生のプレゼンテーションに対して自治体関係者から講評を頂き,学生は地域の魅力やフィールドワークの手法等について,新たな気付きを得ることができました。最後に,各クラスの担当教員からこれまでの講義の振り返りがあり,フィールドワークから得られる学びや魅力について学生に伝えられ,授業は終了しました。


本年度の「地域フィールドワーク」の開講にあたり,大崎市,加美町,美里町,女川町,亘理町,及び白石市の各自治体職員の皆様,並びに関係者の皆様をはじめ,多くの方々に御協力,御尽力を頂きました。この場をお借りして,心より厚く御礼申し上げます。

TOP