ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地ホーム > 食産業学部 授業紹介 > <ゼミ・研究室紹介>日渡研究室(植物分子遺伝育種学研究室)
授業紹介 Index

<ゼミ・研究室紹介>日渡研究室(植物分子遺伝育種学研究室)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年8月29日更新

陸上植物の形質制御のしくみを解き明かし、新しい機能を開発

コケのモデル植物ヒメツリガネゴケPhyscomitrella patensの原糸体頂端細胞の先端領域温帯性イネ科のモデル植物ミナトカモジグサBrachypodium distachyonの植物体の地上部

<左・図1>コケのモデル植物ヒメツリガネゴケPhyscomitrella patensの原糸体頂端細胞の先端領域。
先端領域に微小管重合端が集合してできた束が観察される。研究により、この束を介して成長の方向と速度が制御されることがわかった。マゼンダ色と緑色は、それぞれ微小管とその重合端を示す。

<右・図2>温帯性イネ科のモデル植物ミナトカモジグサBrachypodium distachyonの植物体の地上部。
食料・バイオマスの生産に有用な遺伝子を探索し、解析することが効率的にできる。得られた研究成果は温帯性イネ科植物の品種改良に利用される。

このゼミで学べること

 今世紀は大気中の二酸化炭素濃度の上昇による環境変化、人口増加による食料やバイオマス不足などの問題に直面しています。このような問題を解決し、持続可能な資源循環型社会を構築するためには、二酸化炭素を食料やバイオマスに変換できる植物の活用が鍵と考えられます。
 植物分子遺伝育種学研究室は2014年に発足した新しい研究室です。私たちは、植物ゲノム情報を利用して植物の有用形質を司るメカニズムを明らかにし、メカニズムの操作によって植物を高度に活用することを目指しています。具体的には、ゲノム情報が明らかな陸上植物を実験材料に用いて、形態形成や細胞増殖の分子メカニズムの解明に取り組んでいます。また、植物のゲノムを加工して、遺伝子機能を改変する分子育種法の開発にも取り組んでいます。
 細胞はある決まった方向に成長し機能することがあります。この“偏った成長”の典型例は、種子植物の花粉管の伸長などに見られる“先端成長”です。植物の先端成長がどのようなメカニズムで制御されているかを明らかにするために、細胞の観察が容易なモデル植物ヒメツリガネゴケを実験材料に研究を行っています(図1)。また、植物の増殖の向上を目指した基礎的研究として、細胞の分裂機構の解明に取り組んでいます。これらの研究にはヒメツリガネゴケやアブラナ科のモデル植物シロイヌナズナを材料に用いています。
 分子育種法の開発では、植物に新しい機能を付与するために、遺伝子のはたらきを改変する技術を研究しています。単子葉植物のミナトカモジグサは、コムギ、オオムギなどの温帯性イネ科のモデル植物です(図2)。ミナトカモジグサにおいて、遺伝子ターゲティング法の開発を進めています。


食産業学部ファームビジネス学科 准教授 日渡 祐二


関連リンク(学部・学科紹介)

食産業学部ファームビジネス学科フードビジネス学科環境システム学科