宮城大学広報
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くきやま便り
第18号
平成19年7月5日
発行:宮城大学広報室
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教員紹介 看護学部看護学科 真覚 健 教授
真覚 健(まさめ けん)教授  看護学部看護学科の真覚(まさめ)です。看護学部では養護教諭1種免許の取得もできるのですが、教職科目の中の心理学系科目を担当しています。他に、「心理学」や「人間関係論」を学部の科目で、「人間関係情報処理論」を大学院の科目として担当しています。
 専門分野は認知心理学で、視覚パタン認知、特に人間の顔に対する認知を専門に研究活動を行っています。視覚パタンとしての人間の顔は、物理的形状としては相互にわずかの違いしかない比較的均質な視覚カテゴリーを形成しています。しかし、私たちはそのわずかの違いを情報として用いて、人の顔を識別することができますし、多くの顔を比較的長い期間記憶することができます。人の顔はその人が誰であるかを判断するのに用いられるだけでなく、表情から相手の感情についての情報を得るなど、対人関係において重要な情報が顔から抽出されています。通常、顔のわずかな変化によって、このような情報が引き出されます。このような点で、人間の顔は視覚パタン認知の対象として非常に面白いものといえます。
 もともとは、顔の認知の中でも、顔の類似性や顔についての記憶表象の問題を研究対象としていましたが、ここ10年ほどは顔面上に傷や変形などがある人の表情の問題について研究をしています。事故や手術、病気など原因はさまざまですが、顔に何らかの問題をかかえている人は、人口の約0.5%〜1%いるといわれています。私たちの認知システムは顔に対して非常に鋭敏で、顔から対人関係にとって重要な情報が引き出されているため、顔に問題をかかえると、表情が乏しくなる、他の人々との接触を控えるなど、対人関係面での問題が生じることが多くあります。顔に障害をかかえた人では、表情を表に出すことが乏しくなることが多いのですが、表情が乏しいことがかえって「とっつき難い人」といった印象を作り出すといった問題が見られます。
このようなことを背景として、変形や傷などがある顔での笑顔について研究をしています。顔に障害があっても笑顔であるという認知にはほとんど影響しないことや、口唇裂・口蓋裂の方では笑顔を表出することで顔について好意的な印象が増えることなどをこれまで明らかにしてきました。顔に問題をかかえる人に対する社会スキルの指導などの心理的支援活動の基礎となる認知心理学的実証データを提供するのが、現在の研究活動の目的となっています。
このような研究活動と心理カウンセラーとしての経験を背景にして、学生への授業を行っています。授業では、できるだけ身近な日常生活での経験と照らし合わせて専門的知識が理解できるよう配慮しています。
教員紹介 事業構想学部事業計画学科 金子 孝一 教授
金子 孝一助教  はじめまして。事業構想学部事業計画学科で商業流通系を担当している金子孝一です。科目では「市場調査=マーケティングリサーチ」、「商業開発」、「実技演習U=マーケティング解析」を担当しています。1999年10月の赴任で7年目になります。職業人生的には、最初の10年がメーカーの技術部と施設設備設計、次の10年が外資コンサル会社のビジネスコンサルタント、それから大学の教員で宮城大学へ、という流れです。大学へはフードビジネスのコンサルタント会社で副社長をしていた、いわゆる40代働き盛りにやってきたので、最初の3年間は大変でした。ユニバーサルスタジオジャパン(大阪)などのプロジェクトを仕掛りにしていたので、時間がなくて、仙台では徹夜の日々でした。しかし、バリバリの実業畑出身の教員、そんなところを学生の皆さんに期待されてか、ゼミにも沢山集まっていただきました。
 出身は北海道で、工学部卒(機械工学)で、ここ仙台にて事業構想学部です。どこに「赤い糸」があったのか分かりませんが、鍵はプロジェクト・デザインということになろうかと思います。その分野のエキスパートとして国内外で仕事をしてきたので、その経歴がピッタリだったのではないか、と思っています。本学に来てからはいわゆる「会社経営」に追われることもなく、「人を元気にするホスピタリティ」と「これからの時代にあった社会経済環境をつくるアメニティ」に関して考える時間が持てました。事業構想学という分野は未完ですが、構想の結果を予測すること、構想により新しい秩序や事業を形成すること、構想は人や組織の感性に依存した事業化に結びつくことが重要かと考えています。よって、ビジネスプランで重要になる予測技術(需要分析)、レシピなど匠の技をデジタル化(デジタルレシピ)する仕組みと新事業創出、感性マーケティングと感性事業化への適応等を研究分野としています。
 今日の社会経済、事業環境に問題意識を持ち、新しい秩序や事業のあり方を考え、再構築の気概や意識を持てる学生を、一人でも多く、社会に送り出せたら嬉しいと思っています。
教員紹介 食産業学部環境システム学科 森山 雅幸 教授
森山 雅幸教授  美しいアカマツ林やせせらぎが流れるクヌギ・コナラ林に囲まれた太白キャンパスで、環境システム学科ランドスケープデザイン研究室を担当させていただいている森山雅幸です。
 宮城大学との出会いは、県庁の知事室を訪問したのがはじまりでした。大和キャンパスが開学して2年目から、非常勤講師として造園学を担当し、太白キャンパスに食産業学部がスタートした平成17年からは現在の研究室勤務です。現職の前は、平成元年から17年まで仙台で造園設計事務所を開いていました。川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園・子供の遊び場や山形市の馬見ヶ崎川河川緑地などは、その時のデザインです。帰国前の10年間はサンフランシスコ近郊の町に住み、ランドスケープデザイン事務所に勤務していました。この事務所では、日本で経験出来ないようなオレゴン大学キャンパス計画・シンガポールのフォートキャニングパーク計画・ウェルズファーゴー銀行屋上庭園など、数多くの貴重なプロジェクトを経験することが出来ました。
ランドスケープアーキテクチャーという専門分野へのスタートは、「土に触れたい」と思い始めたときからです。木を植える仕事と考えてこの分野に入りましたが、現在ではエコロジカルな土地利用や景観デザインなどの地域環境デザインを中心に研究活動をしています。オレゴン大学のランドスケープアーキテクチャー学科で学んだランドスケープデザインという、人・自然・環境の係わりについて考えるデザインの楽しさを、若いみなさんに是非知って頂きたいと願っています。
 現在の研究プロジェクトは、農村を中心にした広域的土地利用計画、国土形成計画における景観保全、キャンパスプラニング、まちなか農園づくりのワークショップ、庭園・公園緑地などの調査・分析手法の開発や計画・設計のデザインプロセスづくりです。
 仕事から離れた時間は、旅したり、食べ歩いたり、スケッチしたり、いろいろと楽しんでいます。仙台に住むようになってから、山里の温泉を訪ねたり、ブナの森を散策したり、農村風景にカメラを向けたり、ゴロンと横になったりする時間が増えてきました。

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ご意見などございましたら、宮城大学広報室 kouhou@myu.ac.jpまで