Keyword

都市計画、地域計画、環境政策、環境計画、戦略的環境アセスメント、まちづくり、コミュニティビジネス

東北再生に向けた持続可能なコミュニティデザインの実践

風見 正三

事業構想学群

風見 正三

Kazami Shozo

教授/博士(工学)/理学修士(都市地域計画学)/経営学修士

研究内容・実践活動

東日本大地震を経験し、東北の最も重要な資源は「豊かな自然とそれを守るコミュニティ」であることが明らかになりました。これからの東北は「社会的共通資本」の視点に基づき、豊かな自然を尊重し、その上で地域特性に適合した社会インフラを構築していくことが重要となります。持続可能な地域を築いていくためは、豊かな自然環境を尊重し、自然や歴史などの地域特性を育み伝えるコミュニティの再構築、それらに基づいた持続可能な産業(コミュニティビジネス)の創造が重要となります。
「森の学校プロジェクト」は、宮城県東松島市の被災した小学校を「森と共生する学校」「地域と共生する学校」として再建した震災復興事業です。本プロジェクトでは、宮城大学風見正三研究室が基本構想・基本計画の策定に取り組み、市民協働のまちづくりで培ってきた行政と地域との信頼関係や「志」を基盤に、地域の豊かな自然環境を活かした小学校が地域の手で築かれることとなりました。
「森と共に生きる学校の創造と地域文化の再構築」をテーマに学校づくりが進められ、2017年1月に「東松島市立宮野森小学校」として落成式を迎えるとともに、そのコミュニティデザインのプロセスに対して、2017年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

森と共生する施設配置計画

森と共生する施設配置計画

森の学校 コンセプトスケッチ(風見正三 作画)

森の学校 コンセプトスケッチ
(風見正三 作画)

森と一体化した木造校舎

森と一体化した木造校舎

産学官連携の可能性

・持続可能なまちづくりの実現には、「地域資源」「地域自治」「地域経営」の3つの視点からの戦略的な政策立案が重要となります。森の学校プロジェクトでは、復興政策、学校教育、産業創造、地域協働等の複合的なプラットフォームを構築し、ビジョンの構築からデザインまでをトータルプロデュースすることができました。これからの東北再生に向けては、こうした成功例をモデルとして、地域資源を発見し、地域の産業や教育を創造し、それらを持続的に経営するためのコミュニティビジネスやコミュニティデザインのスキームを構築することが重要となります。今後も、このような背景を踏まえて、未来への投資の視点から、産官学民の PPPを推進していきたいと思います。

TOP