Keyword

水環境動態解析、水環境制御、水文学、地域計画、環境社会学

浸水対策・重金属流出抑制・資源化の技術−回収可能な透水性吸着体(ポーラスコンクリート)の開発と実用化−

原田 茂樹

食産業学群

原田 茂樹

Harada Shigeki

教授/工学博士

研究内容・実践活動

市街地は都市活動を反映して汚れていると言われており、特に交通起源のZn(亜鉛)、Pb(鉛)、Cu(銅)などの重金属が表面に蓄積され、雨天時に流出することが報告されています。Znで言えば、水域生態系保護のための環境基準の100倍程度の流出濃度の報告例もあります。重金属の流出抑制は水域など生産環境の安全性向上のため必須です。一方市街地では稠密な人間活動が展開され、裸地などの浸透域が少なく、近年多発するゲリラ豪雨などの際に浸水が起こりやすくなっています。雨水そのものの流出抑制も重要です。
流出抑制手法として最も効果的なのが浸透工法で、オンサイト(その場で)の流出抑制が可能です。私たちが研究対象としてきたポーラスコンクリートは、市街地の様々な場に適用でき、また回収が可能です。このとき、ポーラスコンクリートが重金属を吸着できる特性を生かし、重金属の流出も防ぎます。さらに、回収したポーラスコンクリートからの吸着重金属の遊離に成功しており、一度広く拡散した重金属を雨天時に集め、資源として回収・再利用する、資源の乏しい我が国に適した技術です。

ポーラスコンクリート供試体 (直径10cm、深さ10cm)

ポーラスコンクリート供試体
(直径10cm、深さ10cm)

実用例 敷地内利用(浸水防御を目的)

実用例 敷地内利用(浸水防御を目的)

雨水排除システムを用いた浸透工法のしくみ

雨水排除システムを用いた浸透工法のしくみ

産学官連携の可能性

・市街地の様々な場所(流路)にポーラスコンクリートを設置する方法の検討からお手伝いをします。また各種試験方法を確立しており、性能評価のお手伝いをします。
・設置後のモニタリングや分析を行い、実績を明らかにするとともに、さらに最適な設計や設置方法の選択についてお手伝いします。
・都市型水文モデルを用いた解析のお手伝いもします。

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