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土壌肥料学研究室

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月12日更新

木村 和彦 (ファームビジネス学科/教授)

土壌中の微量・超微量元素の動態に関する研究

化学で習ったことと思いますが、自然界には最も軽い水素から始まって最も重いウランまで約90の元素があります。このうち、植物に必須な元素はせいぜい20種類です。しかし、必須でない元素も自然界に存在する以上、植物は吸収します。これらは通常は土壌中の濃度も低くて植物にも微量にしか含まないため、問題にはなりません。しかし、身の回りには、あまり聞いた事のない元素が沢山使われています。例えば、ユーロピウムという元素はテレビのブラウン管や蛍光灯に使われています、これらは最終的には廃棄されますから、環境に高濃度で放出されやがて食物にも入ってきます。従って今から色んな元素が土壌での動きと植物への吸収を調べることはとても重要になってきます。
その他、銅や亜鉛といった元素は植物に必須な元素ですが、農地によっては多すぎたり少なすぎたりということが起きています。それらの動きも合わせて調べています。
きむら1
きむら2

カドミウムの吸収制御に関する研究

カドミウムは周期表の48番目の元素です。この元素は亜鉛と性質が似ており、自然界では亜鉛を採掘する鉱山に多く含まれています。過去に亜鉛を採掘・精錬する際にカドミウムを捨てていたため、カドミウムで汚染された地域が日本各地に存在します。カドミウムは非常に有害で、日本では過去にイタイイタイ病というカドミウムによる公害病がありました。
このカドミウムは、ニッカド電池、ハンダ、メッキなどに広く用いられており、これからも少しずつ環境に放出され農作物を通じて摂取してしまう危険性があります。そこで、植物が吸収するカドミウムを効率的かつ現実的な方法を研究しています。 現在取組んでいるのは、カキ殻です。カキ殻の主成分は炭酸カルシウムという物質です。このカルシウムにより土のpHを酸性から中性にし、カドミウムが溶けにくくして植物が吸えないようにするものです。
きむら3
きむら4

根の研究

植物は根から養水分を吸収していますから、根はりは養水分の吸収に密接に関係してきます。根には太いものから細いものまで各種あり、測定は大変です。当研究室では、コンピュータを使った画像解析で根の太さ毎の長さを測定する方法を開発し、根の伸長を支配している土壌要因の解析を行っています。
きむら5
きむら6

循環型農業の構築

有機農業でも堆肥をむやみに使えば環境に悪影響がありますし、人間の健康にも良いとは限りません。物質循環を化学的に裏付けながら循環型農業を構築することができないか模索中です。
きむら7
きむら8