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食品流通経済論研究室

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月12日更新

川村 保 (フードビジネス学科/教授)

農協の経営効率性に関する研究

農協は、農家が自らの経済的な立場が弱くて取引の際に不利な立場に立たされることが無いようにするために組織されたものです。私の研究テーマの一つは、農協の経営の効率性に関するものです。農業を取り巻く経済情勢が厳しくなる中で、農協は効率的な経営を求められてきています。私は農協の経営効率性について、主に、規模の経済性(大規模化したほうが良いのか)と範囲の経済性(一つの農協の中に複数の部門を持っていたほうが良いのか)の計測により検討してきました。分析の手法は、計量経済学と呼ばれる分野の手法で、農協の統計データをコンピュータによって統計的に解析する方法によっています。私の研究では、近年、農協の範囲の経済性が小さくなってきていることが示されており、一つの農協で複数の事業を行うことのメリットが小さくなっていることを意味しており、今後の農協組織の再編を考える上で重要な論点になると思われます。

食品のマーケティングに関する研究

私の研究テーマの一つは、食品のマーケティングに関するものです。マーケティングでは消費者のニーズを捉えることが重要です。従来の研究では、家計調査年報などのデータを用いていたために、例えばマーガリンという商品のグループに対しての消費者の需要はわかったのですが、それよりも細かなレベルでの議論はなかなかできない状況にありました。 私はPOSデータを使うことで、マーガリンというグループではなく○○会社の△△というブランドのレベルでの需要分析を行いました。最近ではスーパーのレジのスキャナでバーコードを読ませることはおなじみの景色ですが、そこで読み込まれた販売時点でのデータがPOSデータです。私の分析ではアメリカのマーガリンのデータを使っていますが、その結果、スーパーマーケットの自社ブランド(プライベートブランド)の商品が他の商品との代替性が小さく、独自の位置を占めていることなどがわかりました。