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生物資源利用学研究室

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年1月12日更新

笠原 紳 (環境システム学科/教授)

研究の紹介

大気・土壌や水質の汚染、増え続ける廃棄物、大気中の二酸化炭素濃度上昇による温暖化等、われわれを取り巻く環境は、地域環境であれ地球規模の環境であれ、全体的には悪化の方向にあるとされています。こうした環境分野の諸問題を解決するために、生物がもつ機能を最大限利用する試みがなされ、成果が上がっています。化石燃料に替わってバイオマスからエネルギーを獲得するため、デンプンやセルロースといった多糖を分解し、酵母による発酵でエタノールが生産されていますが、特に効率的に反応を行わせる必要があります。そこでは各種多糖分解酵素と高い発酵能をもつ酵母が活躍しています。動植物系の廃棄物からは、適当な処理を施すことで、生理活性物質や有用な化学品の合成原料となる物質を抽出できる可能性があります。また廃棄物のバイオコンバージョン、汚染土壌や水のバイオレメディエーションも一部には行われており、その一般化と高効率化が望まれています。これらはすべて微生物や植物がもつ機能に基づいており、生物工学的な機能改変を加えることで、さらに高度な応用が可能と考えられています。本研究室では、微生物や植物の機能、特にそれらが生産する酵素を高度に応用することで、食産業に関わる各種生物資源を利用する方法を探っています。さらに、これら有用な微生物がその周囲の環境を識別し応答する機構についても研究を進めており、リアクター内のような特殊な環境に適応できる微生物株の創出や、植物病原菌の制御にもつながる知見が得られています。
かさはら1

三量体GTP結合タンパク質関連因子に変異を生じた糸状菌株。外部環境認識と応答の能力が異なっている