表計算の基礎(5) データベースの集計

 

1.データベースの統合

1)データ項目が合致していること.
2)データの入力形式が統一されていること.
 (半角,全角のいずれか,あるいは青森県とするか青森とするか等)

これらの条件を満たすようにデータを収集,結合する必要がある.
(インターネットのアンケートで半角,全角を指示する理由である.)

2.データベースのインターフェース

    データ>>フォームを用いると,入力,表示のインターフェースが表示される.
  (既往のデータベースソフトのインターフェースに近い).
  これにより,データの表示,入力,検索が行える.
    データの検索
        検索条件をクリック
        検索したい項目に,検索条件を入れ,Enterキーを押すと,該当するデータだけが抽出される.
 

3.ピボットテーブルレポート

1)出身県別の学生数集計

  ここでは,出身県別の学生数の集計を行う.

    データ>>ピボットテーブルレポートを選択する.

  • ピボットテーブルウィザード1/4 

  •    「次へ」を選択
  • ピボットテーブルウィザード2/4

  •    自動的にデータ範囲が選択されるので「次へ」
  • ピボットテーブルウィザード3/4

  •    下図のように設定する.(行に出身県をドラッグ,データに名前をドラッグする)

     
  • ピボットテーブルウィザード4/4

  •   新規ワークシートを選択し,「完了」

    これにより,以下のような集計が自動的にSheet4に作成される.

     

    取り扱いで混乱しないように,ワークシートの名前を変えておこう.
    (Sheet4と表示されている部分をダブルクリック)


     
    元のデータに戻るには,ワークシート画面の下の「Sheet1」を選択する.
    (ついでにSheet1の名前も「データ」などと変えておくこと)
     

    2)クロス集計

     2つの項目間での集計を行う.

     例)出身県と住所(市区町村)との関係

    1)と同様の手順でピボットテーブルを設定していく.
      
     マークが表示されて,「同じ元データ....」と聞いているが,とりあえず「はい」を選択し,
    既存のピボットテーブルを選択し,「次へ」を選択する.

    なお,ピボットテーブルの項目は以下のように設定する.

     

     
     
     

    これにより,横軸に住所,縦軸に出身県を示した集計表が作成される.
     

    3)数値の集計

     出身県と平均身長との関係をみたいとする.この場合に,以下のような集計が可能である.
     (なお,元のデータを作成する際に性別の項目を設定しなかったので,その集計結果は問題があるが...)

     ピボットテーブルの設定の際に,下図のように項目を設定した上で,「合計:身長」のボタンをダブルクリックして, 集計の方法として「平均」を選択してOK.
     

     
     
    演習   
    1)誕生月と身長の平均値との関係を示す集計表を作成しなさい.   
    2)自分が任意に設定した項目間でのクロス集計表を作成しなさい. 
     
     

    4.表計算ソフト(エクセル)のまとめ

    1)セル番号を用いた計算の方法(算術計算と絶対・相対参照)
    2)関数
    3)グラフ
    4)データベース
    5)集計
     

     (補足)

    1)部分的に離れた範囲の指定方法:Ctrlキーを押しながら,ドラッグして選択する.
    2)ワークシート間でのコピーと貼り付け
      例)Sheet1からSheet2への貼り付け
        Sheet1上でコピーし,Sheet2で貼付けセルを選択したら,
                編集>>形式を指定して貼付け>>リンク貼付け
             を選択する.

    3)その他の機能については,必要に応じてヘルプ等を活用しながら使ってみること.
           (ゴールシーク,シナリオ等さまざまな機能がある.)