MS-Windows
マイクロソフト社が開発したグラフィックスユーザーインターフェースをもつオペレーティングシステム.当初は,MS-DOS上で稼動する16ビットOSであったが,1995年に32ビットOSとしてMS-DOSとは独立したOSとして,Windows95が発表され,パソコン上でのOSとして広いシェアを占めるようになった.
MS-WindowsNT
マイクロソフト社は,32ビットOSとして,当初,IBMと共同でOS/2の開発を進めていたが,途中で決裂.マイクロソフトは自社OSとしてWindowsNTを開発し,発表する.一方,IBMはOS/2の開発を進めることとなった(現在でもOS/2は存在する).
WindowsNTは過去の16ビット資産の活用を重視せずに,32ビット化が図られたOSであり,ネットワーク上での利用を重視するとともに,セキュリティ向上やインテル以外でのCPU上での稼動を実現している.それまでUnixがほとんどであったワークステーション市場でもそのOSとして普及している.基本的な操作方法は,Windows95と同様であり,NT上でもWindows95用のソフトは稼動するものが多い.
MS-DOS
マイクロソフト社が開発したパーソナルコンピュータ用のオペレーティングシステム.
CP/MというOSが当時はマイコン用に普及していたが,IBMとの契約に成功し,MS-DOS(IBM上ではPC-DOS)としてパーソナルコンピュータのオペレーティングシステムとして広く普及する結果となった.(CP/Mのクローンではないか..とも言われているが..)Mac-OS
アップル社が自社製品であるマッキントッシュに採用したグラフィックスインターフェースをもつオペレーティングシステム.ソフトウェア指向のユーザーにとっては,非常に利用しやすいインターフェースをもつのが特徴.しかし,Windows95の台頭によりそのシェアは年々低下している.
UNIX
UNIXは,AT&Tのベル研究所が開発したミニコンピュータ用のOS.C言語をベースに作られており,機種間でのソフトウェア移植が容易である.またOSの提供価格が安価であったことから,EWS(エンジニアリングワークステーション)を中心に普及している.最近では,大型汎用機でもOSとしてUnixを搭載するものが多い.
(自社で独自にOSに名前を付けて配布している.例えばIBM>>AIX, SGI>>IRIX, SUN>> SunOSなど)
1)Windows95からのMS-DOSの起動
プログラム>>スタート>>MS-DOSプロンプトを選択
MS-DOSを終了させる場合には,Exitと入力する.
2)ファイル名の基本
aaaaaaaa.bbb
ファイル名.拡張子
ファイル名は英数字8文字以内(全角4文字以内)
拡張子は英数字3文字以内ファイルの種類
xxxxxxx.txt テキストファイル(メモ帳で読める形式,アスキーコードで書かれている)
xxxxxxx.exe 実行可能ファイル(プログラムを実行するファイル)
xxxxxxx.bat バッチファイル,プログラムの処理手続きを記載したファイルMS-DOS起動時の環境設定は,
AUTOEXEC.BAT
CONFIG.SYS
という2つのファイルで行う.
3)ファイル構造
ドライブの表現 C:
一般にPC/AT互換機の起動ドライブ(ハードディスク)はC:,フロッピードライブはA:
ディレクトリ(Windows上のフォルダと同じ)の表現
ディレクトリ名の頭に\(英語版の場合にはバックスラッシュ (\ )で表現される)例)
C:\WINDOWS\COMMAND Cドライブの下のWINDOWSディレクトリの下のCOMMANDディレクトリ
C:\ Cドライブの最上位(ルートディレクトリと呼ばれる)
ディレクトリ下のファイルの指定
C:\AUTOEXEC.BAT
C:\WINDOWS\TIPS.TXT
4)ディレクトリの移動
スタート>>プログラム>>MS-DOSプロンプト を選択した場合, 初期状態では,
C:\WINDOWS>
と表示される.
これは現在,自分がいる位置(カレントディレクトリ)がC:\Windowsの中にいるということを示している.
( > は入力待ちを意味しており,プロンプトと呼ばれる)
相対パスによる移動
ひとつ上の階層に移る.
CD .. (.. がひとつ上のディレクトリを意味する)
(応用)2つ上の階層に移る場合は, CD ..\..絶対パスによる移動
一気にディレクトリを移動する.
CD C:\WINDOWS\SYSTEMドライブ間の移動
C:ドライブ下にいるときにA:ドライブに移動する.
A: (Enterキー)
5)現在のディレクトリ下のファイル名を表示する.
DIR他にDIR /W (ファイル名のみ横方向に表示),DIR /P(ページ単位で表示)
検索条件の設定
DIR *.TXT (その下にあるテキストファイル(拡張子.TXT)のファイルを表示)
DIR A*.* (Aで始まるファイルを表示)
DIR A??.TXT (?の部分に該当する文字はなんでも可
例えば,ABC.TXTやA12.TXTなどが該当する.ABCD.TXTは該当しない)
6)テキストファイルの内容表示
TYPE A:\AUTOEXEC.BAT
(途中で表示を一時停止するにはCtrl+S,中止するにはCtrl+C)
7)新しいディレクトリを作る.
MKDIR TEST (カレントディレクトリの下にTESTというディレクトリができる.)
ディレクトリを削除する.
RMDIR TEST
8)ファイルのコピーと削除
ファイルをコピーする.
COPY aaa.txt bbb.txt (aaa.txtをbbb.txtとしてコピーする.)ファイルを削除する.
DEL aaa.txt
DEL *.* (カレントディレクトリ内のすべてのファイルが削除される.)ファイルの名前を変える.
REN AAA.TXT BBB.TXT
9)テキストファイルの編集
EDIT でテキストエディタが起動する.(重要)ファイル名,ディレクトリ名とも小文字と大文字は区別されない.
8文字を超えるファイル名(Windows95で作成されたファイル)は正しく表示されない.
MS-DOS操作演習
1)C:\の下にPCTESTというディレクトリを作成しなさい.
2)作成したフォルダの下にテキストエディタ(EDIT)を用いて,TEST1.TXTというテキストファイルを作成
しなさい. (内容は何でも可)
3)ファイルが作成されたことを,DIR コマンドを用いて確認しなさい.
4)TEST1.TXT の内容を TYPE を用いて確認しなさい.
5)TEST1.TXT を TEST2.TXT としてコピーしなさい.
6)TEST2.TXTの名前を REN コマンドを用いて TEST3.TXT に変更しなさい.
7)PCTESTというフォルダを削除しなさい.(先にディレクトリ内のファイルを削除しておくこと)
TELNETで mail.sp.myu.ac.jp に接続する.
(ファイル名を指定して実行で,telnet mail.sp.myu.ac.jpと入力する)
画面にしたがって,ユーザー名とパスワードを入力する.現在の位置を確認する.
pwd
おそらく下記のように表示されるはずである.
事業計画 /usr/keikaku98/p9821029
デザイン情報 /usr/design98/p9822039/usrの下のkeikaku98というディレクトリの下のp9821029というディレクトリの中にいるということを示している.
(MS-DOSと異なり,ドライブ名は存在しない)(重要)ファイル名,ディレクトリ名とも小文字と大文字は区別される.
作業項目 MS-DOS UNIX ディレクトリの移動 cd cd ファイル名の表示 dir ls
ls -l (ファイルの属性を含めて表示)
ls -l | more (ページ単位で表示)ディレクトリの作成 mkdir mkdir ディレクトリの削除 rmdir rmdir
あるいは
rm -r (内部ファイルを含める)ファイルのコピー(AからBへ) copy A B cp A B ファイルの削除 del rm ファイル名の変更 ren mv ファイルの内容表示(テキストファイル) type cat エディタ edit vi(ただし操作には慣れが必要) ホームディレクトリへの復帰 cd
(loginした時のディレクトリに戻る)現在地の表示 cd pwd
UNIX操作演習(1)
1)自分のユーザーディレクトリ(ホームディレクトリ)の下にwwwというディレクトリを作成しなさい.
2)作成したディレクトリに移動しなさい.
3)以下の手続きによりファイルを作成しなさい.cat > test.txt (リターン)4)作成したファイルをcatコマンドで確認しなさい.
abcdefg.....(任意の文字列を入力する.)
(Ctrl+Dを押す)
1)アクセス権限の見方
作成したファイルには,アクセス権限が設定される.
例えば,wwwというディレクトリ内にtest.txtというファイルを作成した場合に,
ls -lt
というコマンドでファイルを確認すると,以下のように表示される.% ls -lt (tオプションは時間順に表示の意味)
合計 0
-rw-r--r-- 1 makanae staff 0 Jul 06 21:12 test.txt
%ここで,先頭に表示される
-rw-r--r--
はどのような意味を持っているのであろうか.(1桁目)
左から1桁目の-はこのファイル名がディレクトリであるか否かを示している.
ディレクトリである場合には,drw-r--r--と表示される.
(2〜4桁目)
このファイルの所有者に対するアクセス権限を示す.
(5〜7桁目)
ユーザーグループ(上述の例ではstaff)のアクセス権限を示す.
(8〜10桁目)
すべてのユーザーに対するアクセス権限を示す.ここで,
d:ディレクトリである
r:読み取り可能
w:書き込み可能
x:実行可能
を示す.上述の例では,このファイルはそのファイルの所有者であるmakanaeは書き込みが
できるが,他のユーザーは読み取りしかできないということを示している.
2)ユーザー権限の設定方法
一般的にWebページは,以下のような設定をする.-rwxr-xr-x
ここで
rwx となっている場合を 2進数の 111 として考え,これを10進数に直すと 7
---となっている場合を 2進数の 000 として考え,これを10進数に直すと 0
として考える.-rwxrwxrwx は 777 として表現される.
-rwxr-xr-x は 755 として表現される.さきに述べたように,Webページは,-rwxr-xr-xに設定するのが普通であるから,
755と設定すればよい.そこで,アクセス権を変更する場合,以下のようなコマンドを打ち込む.
(なお,設定を変更するファイルをtest.txtとする)
chmod 755 test.txtこれでその設定は,-rwxr-xr-xに変わっているはずである.
なお,そのディレクトリ内のすべてのファイル(但し,.で始まるファイルを除く)の設定変更を行う場合には,
chmod 755 *
でよい.
UNIX操作演習(2)
1)演習(1)で作成したファイルについて,そのアクセス権限をrwxr-xr-xに変更しなさい.
2)作成したファイルがインターネットエクスプローラで見えるか否か確認しなさい.
アドレスは http://www.sp.myu.ac.jp/~p98xxxxxx/test.txt となる.
WWWページを記述するための言語であり,WorldWIdeWebコンソーシアムが策定.(SGMLをベース)
画像,音声,ビデオ画像を挟むことが可能である.
最新バージョンは4.0(ただし,現在の普及バージョンは3.2,4.0はまだブラウザが対応していない部分もある)
基本的にテキストファイルで作成される.(メモ帳で作成可能)<HTML>
ヘッダ..タイトル等を記入する.
<BODY>
本文
</BODY>
</HTML>適当に本文を作成したファイルに,.htm(あるいは.html)の拡張子を付けて保存する.
ファイルをダブルクリックすれば,インターネットブラウザからファイルの内容を見ることができる.タイトル
<TITLE>......</TITLE>
見出し
<H1>......</H1>
<H2>......</H2>
<H3>......</H3>
<H4>......</H4>
<H5>......</H5>
<H6>......</H6>センタリング
<CENTER> .....</CENTER>
改行
<BR>例)
<HTML>
<TITLE>test page</TITLE>
<BODY><CENTER>
<H1>ここは見出し1を使っています.</H1>
</CENTER><H3>ここは見出し3を使っています.</H3>
間にいくら改行を入れても
結果的に無視されます.<H3>そんなわけで</H3>
来週は,HTMLからのファイルへのリンクをやります.
<H3>なお....</H3>
ここは改行されるはずです.BRを入れているためです.<BR>
字下げ,インデントを行うか行わないかは自由です.<BR>
閉じることが必要な部分が閉じているか確認するのに便利です.<BR>
TABキーを使ってください.<BR></BODY>
</HTML>
演習
自分で任意のHTMLファイルを作成しなさい.見出しとセンタリング,改行を利用すること.