エクセルとワードによるレポート作成

 

1.エクセルの便利な機能

1)オートサム機能を利用する

 A社,B社,C社の過去3年間の売上高により,下記のような表が作成されるとする.
 
 年度毎の売上高の合計,各社の過去3年間の売上高の合計を求めようとする.

 下図のようにセル範囲を選択し,オートサムボタンを押す.
  (もしツールバーが表示されない場合には,表示>>ツールバー>>標準を選択)

 
 結果は以下のようになる.
 
 このように縦方向,横方向の集計が一度にできる.
 

2)表のオートフォーマット機能

 作成した表の範囲(下図を参照)を選択し,書式>>オートフォーマットを選択.
 
 
 
 適当な表のフォーマットを選択して,OKを押すと,表が自動的に整形される.
 いちいち罫線を引く手間は省くことが可能である.
 (ただし,定められた形式の表しか作成できない.)

他にもエクセルには便利な機能があるので,ヘルプや参考書等をみながらやってみること.

 

2.エクセルの印刷方法

1)印刷イメージの確認

 ファイル>>印刷プレビューで確認

2)改ページの位置

 印刷設定を行うと,ワークシート中に点線で改ページの位置が表示されるので,それをもとに列幅,行幅を操作する必要がある.

3)印刷範囲の指定

 ワークシート上のある一部(例えば作成した表だけ)を印刷したい場合には,印刷したい範囲を選択し,
 ファイル>>印刷で,印刷対象のうち,「選択した部分」を選択する..
 

(宿題)印刷については,コンピュータラボ(あるいは自宅のプリンタ)で各自,試してみること...

 

3.ワード文書へのエクセルのグラフ,表の貼り付け

 
ひとつの文書内に表やグラフを含めた報告書を作成しよう.
 

1)基本的なコピー&貼り付けの方法

  1. エクセルを起動したまま,ワードを起動する.
  2. 起動したワードを最小化
  3. エクセルのワークシートからコピーしたい表あるいはグラフを選択し,コピー(Ctrl+C)
  4. ワードのウィンドウを表示させる(下のタスクバーから選択)
  5. 貼り付けたい場所で貼付(Ctrl+V)
 

2)表の貼り付けの方式

ワードの表に変換して貼り付ける
 そのまま貼り付けると,ワードの表に自動的に変換されて文書中に組み込まれる.

エクセルの表としてワード中に貼り付ける
 編集>>「形式を選択してして貼り付け」>>MicrosoftExcelワークシートオブジェクトを選択する.
 (この際,「位置を固定しない」のチェックを外しておいた方が扱いやすい;文字のように扱える)
 貼り付けられた表をダブルクリックすると,エクセルの表として編集が可能
 
 (その他にもテキストや画像として貼り付ける方法がある.)

3)グラフの貼付け

コピー>>貼付けで可能である.(エクセルのグラフとして貼り付けられ,ダブルクリックすると編集可能)

編集>>「形式を選択して貼り付け」>>MicrosoftExcelグラフオブジェクトとし,「位置を固定しない」のチェックを外しておいた方が扱いやすい.(文字のように扱える)
 
デフォルトのままだと,グラフの枠が自動的に描画されてしまうので,これを消すためにはエクセルのグラフエリアを選択し,右クリックし,書式設定を選択し,パターン>>輪郭>>なしを選択する.

 
 

 
 

4.ワードを用いた文書作成

    1)章構成の検討(アウトラインウィンドウ)

    レポートや論文の作成にあたって,まず章構成を検討する. 
    ワードを起動し,表示>>アウトライン
    このウィンドウで章の構成を考える.

    例えば以下のような章構成とする.

    はじめに    (章:レベル1)
    調査の方法 (章:レベル2)
    調査結果   (章:レベル3)
        秋葉原における調査結果  (節:レベル2)
        仙台市における調査結果  (節:レベル2)
    考察   (章:レベル1)
    まとめ  (章:レベル1)
     
    上に記載しているように章はレベル1,節はレベル2に対応する.

    レベルの上げ下げは,ツールバーのボタンを用いる.
     アウトラインを設定したら,表示>>標準に戻る

    2)章番号を設定する

    書式との対応:レベル1は見出し1,レベル2は見出し2(以下同様)に対応している.
    次に以下のように章に対して,番号をふる.

    1 はじめに
    2 調査の方法
    3 調査結果
        3.1 秋葉原における調査結果
        3.2 仙台市における調査結果
    4 考察
    5 まとめ

    書式>>箇条書きと段落番号 を選択する.
    適当な書式を設定し,OKボタンを押す.
    これにより,第一章...と自動的にふられるはずである.

    デフォルト(標準)の設定では,第一章などの表現は仰々しいので,これを変更する.
    再度,書式>>箇条書きと段落番号>>アウトライン を選択し,適当なスタイルを選択し,
    変更ボタンを押す.

 
 
これで後は,適当な章,節の下に文書を作成していけばよいということになる.
 

4)タイトルを付ける.

以下に,1行目にレポートのタイトルを入れるための方法を示す.
 
 


 

これで1行の空行ができるが,連番が振られているので,その行にカーソルを置き,標準を選択する.
 


 

あとは,書式を設定する(例えば,中央揃え,MSPゴシック,14ポイント)等に設定する.

設定した書式を登録するには,書式>>スタイル>>新規登録を選択
名前を「タイトル」にしてOK.これでタイトル書式として,この文書内に保存される.
 

5)図表番号の挿入

 挿入>>図表番号で設定することができる.
 図表番号は自動的に振られ,図表の挿入により,それは自動的に変わる.
 (詳細はヘルプを参照してください)
 
 

5.レポートの提出について

 
上記の機能を利用し,これまでに調査したパソコンの表,グラフを含めたレポート (A4サイズ 2枚程度)を作成しなさい.(紙に印刷の上,提出すること) 
なお,レポートには,グラフ,表に加え,調査方法(インターネットを利用した等), 調査日,それに関するコメント等を記載すること.(学籍番号,名前の記入を忘れずに!!) 

次回講義(6/16)にて回収します. 
 (なお,それまで以前の提出は事務局レポートボックスへ)