情報環境(ユビキタスコンピューティング環境)とは,人の活動(とくに知的活動)を見まもり,人の興味やニーズを推定・先読みすることで,さりげなく人の活動をサポートするシステムの総体をさす.本授業では,人と情報環境の関係を,人(認知心理学)の視点と技術(システム工学)の視点の両面から考察,情報環境だけでなく,さまざまな情報機器・インタフェース・情報サービスのデザイン原理を探っていく.
本授業では,情報環境の基本概念を習得し,情報環境を構築するための要素技術を学習することで,新しい情報環境をデザインするための基礎力をつけることをめざす.
業は3部に分かれる.第1部では,人と環境との関係を認知心理学の立場から解説する.人がどのように環境を(意識的・無意識的に)知覚し,それに応じた行為を(意識的・無意識的に)実行するのかが,その中心テーマとなる.第2部では,人の活動を認識・予測・制御するための情報通信技術を概観する.具体的には,人の活動をセンシングする技術(ICカード,RFID,GPS,視線・ジェスチャ認識など)を中心に,センサ情報から人の活動を認識する技術,そして人の活動を支えるために環境を制御する技術(情報提示,家電制御など)の仕組みと応用例を解説する.第3部では,これら全体をまとめたのち,情報環境のデザイン原理について総合的に考察する.
(導入部)情報環境とは.
(第1部)知覚と行為の心理学.アフォーダンス.脳と行動と環境の関係.
(第2部)センシング技術と情報提示技術.コンテクストアウェアネス.アンビエントコンピューティング.
(第3部)情報環境のまとめ.倫理的な問題.デザイン考察とリポート作成.
数回の小テスト(合計50点満点)とレポート評価(50点満点)の合計によって成績を決める.
教科書: 教科書はとくに指定しなし. 参考書: 必要に応じて参考書を紹介する.