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新着情報

24.09.17

卒業生の澁谷和之氏が手掛けた「東北デ、~東北で、デザインするということ~」が東北経済産業局ウェブサイトで公開されています

事業構想学部デザイン情報学科(現:価値創造デザイン学類)を2003年3月に卒業し、現在は秋田県美郷町で澁谷デザイン事務所の代表として活躍する澁谷和之氏が企画・プロジェクトマネジメント・アートディレクションを手掛けた「東北デ、~東北で、デザインするということ~」が公開されています。本冊子は、東北経済産業局が地域に暮らしながらデザインに向き合う東北6県のデザイナー7名の協力により、地域に根ざして活動するデザイン人材「インタウンデザイナー」と地域(企業、自治体、支援機関、高等教育機関等)との共創促進を目的とした冊子です。誌面には、澁谷氏の他にも本学卒業生が多数掲載されています。

東北デ、~東北で、デザインするということ~

鈍臭いけど、あったかい。適度にアホで、程々マジメな、東北のデザイン

「東北デ、~東北で、デザインするということ~」は、秋田でデザインを生業にする澁谷和之氏(澁谷デザイン事務所)が中心となり、「東北スタンダード」のチームとともに東北6県に根付いて生きるデザイナーに会いに行く、旅のようなプロジェクトです。この冊子は「東北デ、」の5年間の軌跡をまとめるとともに、わたしたちが感じたことや、疑問に思ったことを素直に書き記した「手記」です。これからも続いていく「東北デ、」プロジェクトの旅路の途中として、ぜひ一緒に思いを巡らせていただけたら幸いです。(冊子より引用)

  • 発行元:東北経済産業局
  • 発行年月:2024年3月29日
  • 取材・編集:東北デ、編集部(岩井巽/佐藤春奈/澁谷和之)
  • アートディレクション・デザイン:澁谷和之

澁谷和之さんは「宮城大学の3期生として卒業して早20年。自分のことを育ててくれた『東北』という土地の暮らしに寄り添うようなデザインとはどのようなデザインなのだろうか?という問いを掲げ、活動を続けてきた本プロジェクト『東北デ、』。2019年から早5年、小さな一歩一歩ではありますが、この『東北デ、』というプロジェクトは、今現在東北で活躍するデザイナーの方々と研鑽し合うなかで、その活動の歩みを進め、深めてまいりました。2011年の東日本大震災、2020年に蔓延したコロナの脅威など、そういった未曾有の問題にもたくましく向き合い、しっかりとこの土地に根付いていける泥臭いデザインを、これから宮城大学を羽ばたこうとしている学生の皆さんとも共に考え、深めていけたら幸いです。今回出版された本著『東北デ、~東北で、デザインするということ~』の一冊をきっかけに、いつか皆さんと出会い、デザインできる日を楽しみにしています」と学生たちに向けてコメントいただいています。

東北スタンダードについて

未来のスタンダードをどうつくる?

2010年に立ち上げ、まだ今ほどSNSやWEBメディアが発達していなかった時代からずっと、東北の工芸家の方や、郷土芸能を取材して発信してきました。こけし・赤べこ・鹿踊・イタコなど、取材をさせていただいた18つの文化・風習は、どれもその土地に根付いたスタンダード。それらはここ10年といった時間軸ではなく100年、1000年と、とても長い年月をかけてスタンダードとなった文化ばかりです。それだけ長く定着してきた文化を、支えていたのは誰でしょう。それらが生まれたきっかけはなんだったのでしょう。「私たちが見聞きしてきた東北のスタンダードは、もしかしたら、今改めて見直すべきものではないか。」そんな想いから、2016年に【東北スタンダードマーケット】という、東北の地場産品を集めた実店舗をオープンしました。令和元年に産ぶ声をあげた本プロジェクト『東北デ、~東北で、デザインするということ~』は、東北のデザイナーが関わる商品を、東北スタンダードマーケットの店舗で展示・販売するという企画から始まっています。

澁谷和之さん

澁谷デザイン事務所 代表:澁谷和之(44) ※2024.9月現在
秋田県美郷町(旧仙南村)出身、1980年生まれ。宮城大学事業構想学部デザイン情報学科空間デザインコース卒業後、東京の広告代理店での勤務を経て2009年4月に「澁谷デザイン事務所」として独立。店舗ブランディングをはじめとした商業デザインおよび書籍の編集・デザイン、企画展(イベント)のディレクションなどを中心とした広義なデザインに携わる。近年では秋田県の事業として「国語・算数・理科・デザイン!」をテーマ・軸とした「教育とデザイン」に関わるプロジェクトの展開にも力を入れている。そのほか、劇団やったり、郷土玩具作ったり、さまざま自由にデザイン活動中。澁谷デザイン事務所 ブログ『泣いた“なまはげ”の天気読み』

価値創造デザイン学類

価値創造デザイン学類

情報・環境デザインを通して、新しい価値をどう生み出していくか。
日々変化する社会環境を観察し、デザインが担う役割を学びながら、
多様な課題を解決へと導く論理的思考力と表現力を身につける。

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