数理計画
後期 月曜 12:50〜14:20
- 授業の概要
企業経営やまちづくりなどにおいては,様々な要因の影響を受ける中で意思決定を行っていくことになる。
その際,過去の成功体験や勘に頼った意思決定では非常に心許ない。
本講義では,合理的な意思決定を行うための技法として,線型計画法,動的計画法,ネットワーク計画法,スケジューリング,待ち行列,階層的構造分析法などのオペレーションズ・リサーチの考え方と解法を演習も行いながら習得していく。
また,それらの適用事例を通じて活用法についても理解する。
- 到達目標
- データや根拠に基づく合理的な意思決定の必要性と考え方を説明できる。
- 数理計画の最適化手法等の手法を説明できる。
- オペレーションズ・リサーチの結果の見方や活用方法を説明できる。
- 授業内容と進度予定
- 数理計画の考え方と意義
- オペレーションズ・リサーチの歴史
- オペレーションズ・リサーチの手法
- 問題を明確にする−構造化手法
- 重要度の決め方−階層的構造分析法(AHP)
- 意思決定の考え方
- 条件下での最適化の考え方−線型計画法
- 生産計画の考え方−定式化とグラフ解法
- 生産計画の解き方−シンプレックス法
- 配合問題の考え方−双対問題
- 輸送問題の解き方
- 段階的最適化の考え方−動的計画法
- 最短経路の求め方−ダイクストラ法
- スケジューリングの考え方−PERT
- 行列は何故できる−待ち行列理論
- 試験
- 成績評価方法
- 小テスト,レポート(60%)と期末試験(40%)により評価する。
- 小テスト,レポートでは,解法の理解度を評価する。
- 期末試験では解法に加え,考え方の理解度を評価する。
- 参考書等
- 土木学会土木情報学委員会教育企画小委員会編:土木情報学−基礎編−,丸善出版,2017,\1,700
- 高井英造 他:問題解決のためのオペレーションズ・リサーチ入門,日本評論社,2000,\1,890
- 内山力著:微分・積分を知らずに経営を語るな,PHP新書,2009,\756
- 齋藤芳正:BLUE BACKS/はじめてのOR,講談社,2002,\820
- 加藤昭吉:BLUE BACKS/「計画力」を強くする,講談社,2007,\864
- 加藤豊,小沢正典共著「ORの基礎」実教出版,1984,\2,200
- 増井忠幸他「ロジスティックスのOR」槇書店,1998,\3,300
- 近藤次郎:NHKブックス314/オペレーションズ・リサーチ入門,日本放送出版協会,1978,\900
- 仲田紀夫:数学のドレミファシリーズ9/第2次世界大戦で数学しよう,黎明書房,1992,\1,400
- 猪瀬直樹:昭和16年夏の敗戦,文春文庫,1986,\420
- パゴニス:山動く 湾岸戦争に学ぶ経営戦略,同文書院インターナショナル,1992,\2,200
- 谷光太郎:ロジスティックス 戦史に学ぶ物流戦略,同文書院インターナショナル,1993,\1,800
- ダベンポート,ハリス:分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学,日経BP社,2008,\2,310
- ダベンポート,ハリス:分析力を駆使する企業 発展の五段階,日経BP社,2011,\2,310
- 森博嗣:科学的とはどういう意味か,幻冬舎新書,2011,\798
- 畑村洋太郎:未曾有と想定外,講談社,2011,\756
- 畑村洋太郎:図解雑学 失敗学,ナツメ社,2006,\1,350
- 講義資料(受講者限定)
スライド資料
以下は,テキスト形式の資料です。
- 社会システムの問題解決のための技法
- 問題の構造化と構造分析
- 意思決定の理論
- システムの挙動
- 線形計画法
- 問題の定式化
- シンプレックス法と2段階法
- 双対問題
- 輸送問題
- 動的計画法
- ネットワーク計画法