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土木計画学研究・論文集,No.13,pp.681-686,1996

路線特性が国内航空貨物流動に与える影響の分析

小野靖一郎・徳永幸之・須田 熈


概要

 国内航空貨物の輸送量は1980年代後半まで著しい伸びを示してきたが, ここ数年の輸送実績を見てみると既に減少し始めている. 本論文では,国内航空貨物に影響を及ぼすと考えられる路線特性及び品類構成変化等を調べ分析を行った. 各航空路線はその特性により4つに大別した. 分類した各路線群について品類構成の経年変化や集荷時間帯別の貨物量変化について調べた. その結果から,"生鮮品"が年々増加していること, 貨物需要とスケジュールとの関係にはズレが生じていることが明らかになった.

Keywords:物資流動,国内航空貨物

目次

  1. 序論
  2. 従来研究
  3. 路線の分類
    • 分析対象路線及び"後背地"の定義
    • 路線特性を表す変数の選定
    • 特性変数による路線の分類
  4. 品類及び時間帯に関する分析
    • 使用データ
    • 品類構成の変化
    • 集荷時間帯に関する分析
  5. 結論

参考文献

  1. 浅野,鹿島:国際航空貨物航空貨物需要の発生・集中及び空港選択に関する分析,土木計画学研究講演集,No.12, pp.459-464, 1989
  2. 来見田:国際航空貨物輸送の現状と将来,MOBILITY, No.65, pp.23-29, 1986
  3. 古堅他:国内航空貨物の需要予測方法に関する研究,土木学会年次学術講演概要, No.39, pp.129-130, 1982
  4. 新井他:国内航空貨物の需要予測方法に関する研究(その2),土木学会年次学術講演概要, No.40, pp. 47-48, 1983
  5. 全日本航空事業連合会:航空統計年報
  6. 運輸省航空局:航空貨物流動実態調査集計表
  7. 運輸経済研究センター:貨物地域流動調査
  8. 運輸省:全国貨物純流動調査報告書

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toku@plan.civil.tohoku.ac.jp