全学での就職率は99.7%(令和2年3月卒業者実績 令和2年5月1日現在)です。厚生労働省と文部科学省が共同でとりまとめている全国調査結果の98.0%(令和2年6月12日発表)より高い就職率となっています。本学卒業生の就職先へのアンケート調査の結果,9割以上の企業・病院等において,卒業生が「期待通りあるいはそれ以上に活躍している」と回答しています。企業・病院等からのこうしたご理解が,全国でも有数の本学の就職率を支えています。
行政事務,保健師,養護教諭など公務員を目指す学生を対象に,教養試験などの対策講座をはじめ,論文添削や面接指導を学内で実施したり,また個別自治体説明会を行ったりするなどの支援を実施しています。ただし,新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け,開催を見合わせるものもありますので,その点はご容赦ください。
政府による就活ルールとしては,3年生の3月から企業の就職説明会が解禁になり,4年生の6月から面接が開始となります。ですが,企業が求人情報をあげはじめてくる時期も早まっていますし,昨今は,インターンシップが就職に直結するケースも増加傾向にあり,またコロナ禍の影響で加速化される傾向にあります。3年生の5・6月から準備が始まるイメージを持ってもらうと良いかと思います。
就職サイトや希望する企業・病院等のホームページから,情報収集しながら活動することが一般的です。説明会等は,複数日程や学生の休暇期間で開催されることが多く,Uターン等に配慮されているようです。しかし,人気ある企業は先着順で定員制を設けるところもあるため,適時情報収集することが大切となります。宮城大学で地元企業による個別説明会を開催する場合もあります。
卒業見込み証明書が発行される単位履修をしておかないと,採用が難しくなる可能性が高まります。まずは,各年度の単位修得を徹底することが大切です。学業成績に関しては,選考時に成績証明書の提出を求める企業では,選考の際に考慮する可能性があります。必ずしも学業成績だけで採用可否が決まるわけではありませんが,きちんと学業を修得してきていることを示すものの一つとして認識しておくことを推奨致します。
履歴書やエントリーシートでほぼ全ての企業が,クラブやサークル活動に対して記載を求めています。近年,若者の早期退職が社会問題となっており,その大きな理由に人間関係があげられます。そこで,団体行動の適性を見るために,これらの活動を重視する傾向があります。また,その中での役割も記載されることも多く見られますので,その点では有利になる場合もあるでしょう。ただし,それらは,人間性を見るための一つの要素に過ぎないことも理解しておく必要があります。
資格に関しては,業種によっては必須や推奨されるものがあるので,業界研究を早めに行うことをお勧めします。特に東北での就職は,公共交通が脆弱な地域も多いため,自動車免許は早期に取得を推奨しています。ただし,資格に関しても,採用を検討する際の一つの要素に過ぎないことも理解しておく必要があります。
インターンシップには,主に1~2年生を対象とする社会体験や人間力養成を目的とするものと,3年生以上を対象とする就活を視野にいれたものの2通りがあります。
【1~2年生を対象とするインターンシップ】
必ずしも就職にはつながりませんが,学生にとっては貴重な建研を蓄積できる良い機会となります。
【3年生以上を対象とするインターンシップ】
数十分の面接で人物を見極めるのは困難な作業です。特に就職支援がどの大学も手厚くなった現在では,その傾向はより一層強くなっているといわれています。そのた め,数日ないし数か月,職務体験を通じて学生と接することのできるインターンシップで評価が高ければ,採用につながるケースが多く見られます。採用直結型インターンシップという言葉もあるほどです。大手や人気企業であればあるほど,インターンシップは有利とされており,この傾向はさらに加速化すると思われます。就職活動において,学生がインターンシップに参加することは,今日一般的なことと思われます。
大学の組織として,キャリア・インターンシップセンター,そしてその中にキャリア開発室とインターンシップ開発室があり,学生のキャリア形成をインターンシップも含めて総合的に支援する体制を構築しています。
キャリア開発室には,キャリア指導を専門とする指導員がいて,学生に対してきめ細かなフォローをしています。また,キャリア・インターンシップ科目以外に,個別相談はもちろんのこと,就活のための実践的なセミナーの開催,グループディスカッション訓練,面接練習などを実施しています。
「看護師国家試験受験資格」が全員,保健師教育課程を選択した学生は「保健師国家試験受験資格」,養護教諭教育課程を選択した学生は「養護教諭一種免許状」を取得できます。
・4 年次に学生自身が進路決定できるように,1 年次からキャリア開発教育を通して学修します。具体的には ,1 年次から3 年次まで行われる「キャリアガイダンス」,「医療機関等研究セミナー」,「公務員セミナー」,「養護教諭セミナー」 を開催します。進路相談体制については,4 年次はキャリア開発担当教員により,学生が希望する進路について「個別相談」を計画的に行います。また,キャリア開発室の進路指導員とともに就職試験に向けたエントリーシート作成支援や面接対策,小論文指導など,きめ細かな支援を行います。
・「看護師」「保健師」の資格は,国家試験の合格をもって得られる資格です。2年次,3年次の年度末にそれまで学んだ専門基礎模擬試験を行い知識の確認するとともにその解説会を行い学びの定着を図ります。4 年次には,定期的に模擬試験とその解説会を行い,1年次から3年次の学びを定着させせるとともに,国家試験直前対策として教員による学習会を行うなど,合格に向けてのサポート体制を構築しています。
主な進路としては,病院や施設で働く看護師,自治体や企業の保健師,小・中・高・特別支援学校の養護教諭,大学院や助産師養成校への進学があります。
令和元年度の看護師国家試験合格率は98.9%(全国平均94.7%),保健師国家試験合格率は100%(全国平均96.3%)となります。4年次に,定期的に模擬試験とその解説会を行い,1年次から3年次での学びを定着させるとともに,国家試験合格に向けて教員のサポート体制を構築し,全国平均より高い合格率を維持しています。
事業構想学群では幅広い学問領域を学びますので,学生の志望に応じて,多様な資格に挑戦する機会があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
事業構想学群
宮城大学では,中長期的な視野に立ったキャリア支援を目指し,基盤教育や専門教育に加えて,キャリア科目やインターンシップ科目を1年次から3年次にわたり配置するとともに,これらの正課科目を補完するキャリア支援ガイダンスや実学教育プログラム,合同業界研究セミナーを開催し,体系的なキャリア支援を展開しています。
事業構想学群では,金融,情報通信,流通,建築・不動産等の幅広い民間企業や自治体・国などへ多様な人材を輩出しています。活躍している職種は,総合職をはじめ,SE,建築士,デザイナー等の専門職に及びます。
事業構想学群,食産業学群では,キャリア科目として「キャリアデザインⅠ(1年後期必修)」「キャリアデザインⅡ(2年前期必修)」「キャリア開発Ⅰ(2年後期必修)」「キャリア開発Ⅱ(3年前期必修)」「キャリア開発Ⅲ(3年後期必修)」「インターンシップⅠ(2年次必修)」「インターンシップⅡ(3年次選択)」「学外研修インターンシップ・アドバンストコース(2・3年次選択)」を配置しています。
キャリアデザイン・キャリア開発では,社会環境や他者との関係の理解,キャリア・プランニング・プロセスの考え方を学び,様々な職業人の話から,進路選択を熟慮しながら自己を分析し,どのような能力を身につけるべきかを実践的に学びます。
インターンシップⅠでは,早期の職業観醸成を目指し,2 年次に仕事や社会について学び,実社会での職場体験も用意しています。3 年次には,インターンシップⅡにおいて,将来の職業選択に向けたインターンシップに参加するのを支援するための教育プログラムを構築しています。
従来,3年生からインターンシップに参加するのが主流でしたが,社会を知り視野を広げるために,1~2年生からでも参加できる「教育型インターンシップ」というものも増えてきています。今年度から1日だけ(One Dayとも呼ぶ)のタイプはインターシップとは呼ばず「仕事体験」などといいます。低学年の場合は,この1日だけのタイプに沢山参加して,視野を広げるという方法もあります。
本学では,社会を実際に知るのに最適なインターンシップを,低学年から活用して高学年での就活にスムーズに繋げていく体系の整備を進めています。なお,インターンシップへの参加で多様な経験を積むことは,単に就活のためだけでは無く,事業構想学群での専門科目の学びが実社会にどう関わっているのかという意味を考える機会にもなっており,専門的な学びの関心を高め・深めるのに役立つことも沢山あります。
専門職ばかりではなく一般総合職への就職者も多くいます。むしろ一般総合系の方が多いくらいです。15%の程がクリエイターになっています。主な就職先にはIT系(サイバーエージェント,DNA,ヤマハ等)などがあります。
卒業又は特定の科目の修得によって学修分野に関連する下記の資格が取得できます。
宮城大学では,中長期的な視野に立ったキャリア支援を目指し,基盤教育や専門教育に加えて,キャリア科目やインターンシップ科目を1年次から3年次にわたり配置するとともに,これらの正課科目を補完するキャリア支援ガイダンスや実学教育プログラム,合同業界研究セミナーを開催し,体系的なキャリア支援を展開しています。
食産業学群では,食材の生産から加工・流通・消費に至る食の総合的学びを活かし,食に関わる製造業や卸売業を主として,その他の専門・技術サービス業から金融業まで多様な業種に人材を輩出しています。
事業構想学群,食産業学群では,キャリア科目として「キャリアデザインⅠ(1年次必修)」「キャリアデザインⅡ(2年次必修)」「キャリア開発Ⅱ(3年次必修)」「キャリア開発Ⅲ(3年次必修)」「インターンシップⅠ(2年次必修)」「インターンシップⅢ(3年次選択)」「学外研修インターンシップ・アドバンストコース(2・3年次選択)」を配置しています。
キャリアデザイン・キャリア開発では,社会環境や他者との関係の理解,キャリア・プランニング・プロセスの考え方を学び,様々な職業人の話から,進路選択を熟慮しながら自己を分析し,どのような能力を身につけるべきかを実践的に学びます。
インターンシップⅠ・Ⅱでは,早期の職業観醸成を目指し,2 年次に仕事や社会について学び,実社会での職場体験も用意しています。3 年次には,将来の職業選択に向けてインターンシップに参加するといった一連の教育プログラムを構築しています。