生物生産学類

生物生産学類

Committed to Bringing Innovations to the Farms of the Future.

今、“食”を支える農業は変革の時。バイオサイエンス、植物・動物・水圏生物の生産科学から

IoTやAIを活用する生産環境情報、生産ビジネスまで、食の生産を網羅する多様な分野を広く、深く学び、

生産のイノベーションで食の未来を創造する


新たな知識や技術によって切り拓く持続可能な食材生産

岩井孝尚教授

地球温暖化に伴う気象変動は災害を引き起こすだけでなく、気温上昇による作物収量の低下など食材生産にも悪影響を及ぼし始めています。生物生産学類では、今後の持続可能な食材生産として期待される、ゲノム情報を活用した農作物、家畜の品種改良やIoTやAIなどを活用したスマート農・畜・水産業、バイオエタノール等の資源リサイクル、食材の発展的ビジネスなどについても学べるように6つの履修モデルを設定し、柔軟なカリキュラムを展開しています。将来の進路に合わせて科目を選択することで、さまざまな生物の生産、ビジネスに関する最新の知識や技術を幅広く身につけることができます。生物生産学類で、おいしさや付加価値、環境負荷、ビジネスなどのさまざまな視点から食材生産を考え、一緒に食の未来を切り拓いていきましょう。

生物生産学類 学類長
岩井孝尚教授


授業紹介

植物生産実験実習I

植物生産実験実習I

作物・園芸作物の栽培管理を学ぶ

生育特性、土壌・肥料分析、病害虫診断・防除等、栽培管理について多面的に学びます。

水棲植物学

水棲植物学

持続的な海藻養殖に必須な知識の修得

ノリなどの海藻資源の持続的な維持・生産に向けたさまざまな考え方や研究手法を学びます。

動物生産基礎実験

動物生産基礎実験

未来の動物性食材生産を考える

新しい動物性食材を生み出すために必要な基礎技術について学び、実践します。

生物有機化学

生物有機化学

有機化合物とその反応について学ぶ

生物を構成する有機化合物や生体内での反応の理解に必要となる有機化学を学びます。

生産環境保全学

生産環境保全学

農地、農業水利施設の役割を学ぶ

食料の生産のためには「農地」とともに「水」の供給を行う「水利施設」が重要です。

食材生産経営学

食材生産経営学

経営学の基礎を学ぶ

マネジメント、会計、ファイナンス、経営組織について食産業を事例にして学びます。

土壌肥科学

土壌肥科学

未来の土壌管理を考える基礎

環境と調和しながら土壌資源を最大限に活用する土壌管理と肥料について学びます。

アグリビジネス論

アグリビジネス論

農業関連産業について学ぶ

国内全産業の 1 割を占めるアグリビジネスの特徴と機能、課題について学びます。

動物生殖学

動物生殖学

動物が子孫を増やすためのしくみ

新しい生命を生み出すためのしくみを、ホルモンや遺伝子発現など分子レベルで学びます。

植物機能開発実験実習

植物機能開発実験実習

ゲノム情報に基づいた品種改良を学ぶ

遺伝子についての基礎知識と共に、DNAの塩基配列に基づいた品種改良技術を学びます。

生産環境情報学実験実習

生産環境情報学実験実習

生産現場の情報を可視化する

生産環境の課題解決に必要な温室や屋外でのデータ取得と可視化について学びます。

施設園芸学

施設園芸学

進化する施設栽培

施設設備の高度化によって進化し続ける園芸作物の栽培技術について学びます。

動物性食材生産実験実習

動物性食材生産実験実習

肉、乳、卵の味と安全性を科学する

肉やミルク、卵の生産ではその品質も重要です。品質の科学的な評価法も学びます。

水産資源生態学

水産資源生態学

水産資源の生態や管理方法を学ぶ

水産資源の持続的利用のためにはどうするべきか、生物の生態から管理方法までを学びます。

生物資源経済学

生物資源経済学

生物資源の持続可能性を探究する

食料生産に必要な水や農地、漁業資源等の利用と保全について経済学を使って考えます。

植物機能開発実験実習

植物機能開発実験実習

ゲノム情報に基づいた品種改良を学ぶ

遺伝子についての基礎知識と共に、DNA の塩基配列に基づいた品種改良技術を学びます。

生産環境情報学

生産環境情報学

生産環境の現状とその情報化を学ぶ

生産環境の具体例や光合成環境を解説し、その現状や情報化・新技術活用事例を学びます。

乳と卵の生産科学、肉の生産科学

乳と卵の生産科学、肉の生産科学

食を支える牛豚鶏の生産を学ぶ

朝の食卓にある牛乳や卵と夕食を飾るお肉について、生産法と機能性等を専門的に学びます。

農業経済学

農業経済学

農業の経済的側面を考える

世界および国内における食料・農業・農村の問題について経済学の理論を用いて考えます。

発生遺伝学

発生遺伝学

発生と遺伝のメカニズムを解く

動植物の個体発生はどのような遺伝子にプログラムされている?そのしくみを読み解きます。

水産生物学実験実習

水産生物学実験実習

水棲生物の生理、生態を学ぶ

持続可能な水産業の実現に向けて水棲生物の増養殖に関する基礎知識や技術を学びます

暮らしと作物

暮らしと作物

衣・食・住を支える作物を学ぶ

私たちの暮らしを支えている様々な作物の歴史や生育特性、生産、加工技術を学びます。

プログラミング基礎

プログラミング基礎

高度なデータ管理・解析・活用

データ収集からグラフ化、データ分析までの知識と基礎技術を学びます。


下記リンクから、模擬講義を動画でご覧いただけます。


Student Voice

岡田奈々

多様な学びと恵まれた実験環境を生かし、
イネを研究

岡田奈々さん
栃木県立小山高校出身

食材の生産・加工・流通・消費等の一連のプロセスだけでなく、マーケティングや成分分析など食に関わる事柄を幅広く学ぶことができます。実践的な力を身につけられる実験・実習の環境も整っており、卒業研究ではイネを栽培・解析し、栽培方法の違いによる生育や収量への影響を研究しました。


取得できる資格

○食品衛生監視員
○食品衛生管理者
○HACCP管理者
○食の 6 次産業化プロデューサー

所定科目の単位を取得し、卒業後、所定の要件を満たした場合に上記の資格が取得できる予定です。


研究室紹介

植物病理学研究室(中村茂雄)

植物病理学研究室(中村茂雄)

農業生態系を理解して農作物を守る

持続可能な農業生産のためには、農地だけでなく、その周辺も含めた環境中の生き物への理解が欠かせません。本研究室では、農作物に感染して病気を起こす植物ウイルス、害虫に寄生する菌類や寄生虫といった農業生態系の生き物たちの生態解明とその利活用について研究しています。

新技術応用研究室(後藤勲)

新技術応用研究室(後藤勲)

大量のデータを分析して病気を予防する研究

現在、我々の研究室では公的な組織と協力し、大量のデータを分析し健康や病気の予測を試みています。特に、食生活が人々の身体にどのように影響するのかに焦点を当て、そこから病気の予防方法を見つけ出すことを目指しています。

生物化学工学研究室(柳澤満則)

生物化学工学研究室(柳澤満則)

バイオマスからエネルギーや化学製品を生産

SDGsやカーボンニュートラルの達成に向けて、再生可能な資源であるバイオマスの利活用が注目されています。本研究室では、酵素や微生物を使って、バイオマスからバイオエタノールやバイオマスプラスチックなどを作るプロセスについて研究を進めています。

水圏資源植物科学研究室

水圏資源植物科学研究室(三上浩司)

生物学研究により持続的な海藻養殖を目指す

宮城県で盛んなノリ、ワカメ、コンブ、アオノリの養殖業における生産量は、地球温暖化に伴う海水温上昇によって大きく減少しています。本研究室では、海藻が持つ環境耐性能とその応用について生物学研究を推進し、地球温暖化に耐え得る持続的な海藻養殖業の構築に貢献します。

環境生体工学研究室(伊吹竜太)

環境生体工学研究室(伊吹竜太)

状態を可視化し、生産環境をデザインする

野菜の生育環境で影響を及ぼす様々な環境要素は、空気の流れや時間と共に変化します。理想的な環境を維持するために温室や植物工場では制御技術が利用されています。本研究室では研究を通じて制御結果を確認し評価する手段や、結果を理想に近づけるための制御方法を提案します。

地域農業開発論研究室(川島滋和)

地域農業開発論研究室(川島滋和)

社会科学の視点から考えるこれからの農業

農業は産業であり、経済活動であるため、これからの農業を考えるにあたり経済学的な視点は必要不可欠です。本研究室では、思考の枠組みとして経済学を学び、仮説を検証するための道具として統計学を学びます。これからの農業について、さまざま仮説を思考し、データに基づいて検証しています。

水圏資源生物学研究室(片山亜優)

水圏資源生物学研究室(片山亜優)

新たな養殖技術の開発に挑む

水産資源は減少の一途を辿っており、養殖技術の開発が安定した食糧生産において求められています。水産生物の生態を明らかにし、未だ確立されていない新たな水産生物の養殖技術の開発に向けて研究をしています。実験室での研究だけでなく、実際に水域に出て研究をしています。

花卉園芸・施設園芸学研究室(菊地郁)

花卉園芸・施設園芸学研究室(菊地郁)

スマート農業から循環型農業まで、
幅広い研究を

今後の農業は、ICT等の先端技術を活用していく必要がある一方、環境負荷への対策も重要です。本研究室ではスマート技術と植物生理学的知見を結びつけた作物生産技術の開発を行うとともに、未利用資源を活用した新たな循環型農業システムにも取り組んでいます。

動物遺伝育種学研究室(須田義人)

動物遺伝育種学研究室(須田義人)

牛霜降り形成機構解明と豚免疫能改良に挑む

霜降り形成機構は未だ謎。世界的和食材の霜降り肉形成に関わる遺伝子群をゲノムレベルで探索し、DNA塩基配列への化学分子のダイナミズムに挑みます。また、遺伝的改良を加え、腸内フローラを制御し、免疫能を高めて病気に強く、美味しさ成分が多い豚肉を産み出す研究もしています。

作物形態形成研究室(鳥羽大陽)

作物形態形成研究室(鳥羽大陽)

イネを理解して、将来に向けた
新しいお米を開発する

美味しいお米を安定的に生産したい。そのために本研究室では、イネの種まき、田植え、収穫までを徹底的に調査し、イネを誰よりも詳しく理解し、イネの秘めたるチカラを最大限引き出す品種開発を目指しています。時には長靴を履き、時には白衣を着て、日々イネと向き合っています。

植物分子遺伝育種学研究室(日渡祐二)

植物分子遺伝育種学研究室(日渡祐二)

植物の環境応答のしくみを解き明かす

植物は光などの環境刺激に柔軟に応答し生育します。このしくみを理解し、生育を最適化することで、食料生産の増加が見込まれます。重力も生育に影響を与える重要な環境刺激の一つで、地上実験のみならず宇宙での微小重力実験も行いながら、重力応答の分子的なしくみを研究しています。

動物免疫学研究室(森本素子)

動物免疫学研究室(森本素子)

免疫の不思議を解き明かそう!

感染防御の主役、免疫系。代謝や生殖など、体の機能調節にも非常に重要な働きをしています。でもそのメカニズムには、まだわかっていないことがたくさんあります。本研究室では、畜産動物からイヌ・ネコまでいろいろな動物を対象に、健康に貢献することをめざして免疫の研究を進めています。

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山、川、海の環境が美味しい海苔をつくる、三上教授が海苔の絵本を監修

豚肉の“美味しさ因子”であるイノシン酸含有量の光工学的簡易推定法を開発

日渡研究室と英国アベリストウィス大学との国際共同研究

深層学習を用いたトンボの自動検出・種判定システムの開発

深層学習を用いたトンボの自動検出・種判定システムの開発

北辻政文教授に、2022年度日本農業工学会フェローの称号が授与

北辻政文教授に、2022年度日本農業工学会フェローの称号が授与

紅藻スサビノリにおける高温ストレス応答の研究論文を発表

紅藻スサビノリにおける高温ストレス応答の研究論文を発表

米どころ宮城の水稲生産を実践で学ぶ“田植え実習”を実施しました

小林教授・森本教授ら「ウシの妊孕性向上のためのデバイス」特許申請

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収穫の秋, 水稲生産を実践で学ぶ“稲刈り実習”

野菜の栽培を通して学ぶ食材生産の現場

ヒメツリガネゴケを用いて、陸上植物が行う「重力屈性」の分子メカニズムに迫る

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家具や彫刻に重用される“かやの木”の実は食べられることを知っていますか

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イムノバイオティクス乳酸菌は、母ブタから仔ブタへ世代経過とともに受け継がれる

未だ解明されていない、スサビノリの「補色順応」の謎に迫る

放牧場における家畜を対象とした消化管内寄生虫感染状況の調査結果を報告

バイオテクノロジーを活用してバイオマスから燃料や化学製品を生産

北辻教授が、日本コンクリート工学会東北支部功労賞を受賞

中村茂雄教授による「昆虫食」への挑戦

農林水産省「スマート農業実証」プロジェクトで最先端のスマート農業技術を学ぶ

震災復興とブランド羊肉の開発/食を通したSDGsへの貢献、循環型の動物生産

福島第一原発の事故と放射線影響~避難区域に残された動物の調査から /震災から10年

繁殖能力が低下し、頭数が減少している日本のウシ「免疫と胚の着床」に関する研究

宮城の持続的なノリ養殖のために/食産業学群三上研究室の挑戦

クローバーなどマメ科植物を餌としてウニを肥育する技術を開発、特許出願

「スペース・モス」プロジェクトの打ち上げ(SpaceX ファルコン9ロケット)に成功


4年間の学び

4年間の学び


卒業生の活躍

EC モール販売戦略に携わり挑戦する日々

青葉化成株式会社 トータルハイジーングループ
石川諒さん(2022年3月卒業)

石川諒

石川諒

楽天市場などのECモールを舞台に、商品の販売戦略に携わっています。事業運営を先導できる人材になることを目標に挑戦する毎日です。現在の会社を選んだ理由は、食品と密接に関わる業種でありながらも、自社商品を開発するメーカー機能と商社としてモノを売る機能が融合し、さまざまな課題に対応できる強みを感じたためです。宮城大学は地元に根差し、かつ食産業の全体像を掴んだ上で自分のやりたい分野を見つけられると思い選択しました。仕事で販売戦略を進める上では結果を分析し、売上につながる善策を打ち出す必要がありますが、そこに在学中に培った経験が生かされています。宮城大学ではマーケティング・栽培・研究開発・製造など幅広い視野から食産業を学ぶことができます。ですから、入学時点で就きたい職業が具体的に決まっていなくても、学ぶうちに自分が進みたいと思える道を見つけられるでしょう。


業界を革新するアイデアで施設園芸を盛り上げたい

株式会社誠和
末永智大さん(2017年3月卒業)

末永智大

在学中から興味のあった施設園芸関連の企業に入社し、農業用ハウス内の資材営業を担当しています。生産者から直接「本当に購入して良かった」と喜びの言葉を頂けることが嬉しいです。また、栽培の現場に立ち会い、その空気を直接肌で感じられることにもやりがいを感じています。宮城大学には幅広い授業があり、作物がどのように食品に変わるのかまで一気通貫で学ぶことができました。普段から見学や実習の機会が多いことも貴重でした。また、先生との距離が近く相談しやすい雰囲気なので、ゼミでは納得のいく研究を行うことができました。在学中の学びの多くが、今の仕事に直結しています。今後の目標は、日本の施設園芸を盛り上げ、発展させていくことです。天候に左右されない施設園芸の利点を生かし、業界を改革するような装置選びや装置の使い方を提案したいと考えています。


研究で得た知識を活かし食品事業の認知拡大に貢献

亀田製菓株式会社 食品事業部 販売チーム
清野翔斗さん(2020年3月卒業)

自社の次世代を担う商品である植物性乳酸菌と大豆ミートをメーカーに販売する営業を担当しています。クライアントに提案を重ねる中で、悩みや課題が解決し採用に結びついた時や、実際に製品が発売された時にとてもやりがいを感じます。高校時代から食品メーカーに就職することを目標にしていたので、農場や加工棟で、体験を通して学ぶことができる宮城大学は自分にぴったりでした。植物や動物に実際に触れながらの実習を毎週楽しみにしていたのを覚えています。在学中に取得した資格をはじめ、とくに 3年から 4 年次に研究した「免疫」に関しては、現在扱っている植物性乳酸菌と深い関係にあり、大学で得た知識が存分に活かされています。今後は、新規事業の一員として実績数を伸ばし、消費者の皆様に自社の食品事業をより広く認知していただけるよう努めていきたいです。


農と食を実践的に学ぶことで 強くなった農業貢献への思い

宮城県職員
山内歩実さん(2013年3月卒業)

山内歩実

卒業生の活躍

宮城県の農業職採用で入庁し、現在は研究職としてイネ、ムギ、大豆種子の元種(もとだね)となる原種や、原種の元種となる原原種の生産に関する業務を担当しています。自然と触れ合いながら仕事ができるのが楽しく、自分の努力や勉強次第で高品質な種子生産につながったり、生産過程をより良くできたりするのがうれしいです。高校時代、「自給自足をしたい」という夢があり、農と食を実践的に学ぶことができるところを探していました。まさに宮城大学は、大学内部と付属の坪沼農場での実習・実践に力を入れていて、研究と現場のどちらも学ぶことができました。植物・動物・経営などを幅広く学び、その中で自分のしたいことが徐々に見えてきたのを覚えています。今後も研究職や行政職として経験を重ね、いずれは現場の農業指導に関わる普及職として農家さんに近い目線で働きたいです。


農業分野の地方公務員ならではの 四季を感じられる仕事の喜び

宮城県古川農業試験場作物育種部 / 技師
石森裕貴さん(2013年3月卒業)

卒業生の活躍

卒業生の活躍

担当している仕事は、新しいイネの品種開発です。農業系の地方公務員では多様な仕事(研究・普及・農業行政)ができることをインターンシップなどで知り、現在の職業を選びました。季節ごとにやることが異なり、春は種まきと田植え、夏は植物の観察調査、秋は収穫や分析、冬は成績のとりまとめや次の試験の設計といった具合に四季を感じられるのがこの仕事の楽しさです。大学を卒業して7年が経った今でも、時折研究室にお邪魔しています。先生はいつも温かく迎えてくれて、宮城大学は自分にとっての「帰れる場所」でもあります。「作物学」や「農場での実習」など、在学中に学んだ知識や経験は今の仕事に活かされており、いつか宮城大学卒業生の皆さんと一緒に仕事ができればいいなと思います。


初心、学び、仕事。すべてがつながっている。

日本ハム食品株式会社 関東プラント 製造1部チルド製造課 主任
芳賀圭太さん(2015年3月修了)

芳賀圭太

卒業生の活躍

卒業生の活躍

私は養豚業を営む叔父の影響で、自分で作る商品を、自信を持って“おいしい”と薦められる仕事に就きたいと思い、食品の生産・加工〜流通・消費まで学べる宮城大学へ進みました。大学では動物の生産・飼養を専門に学びながら、食品加工について幅広く学んで興味を広げたことが、現在所属する食品メーカーへの就職につながっています。
現在はハンバーグ製造工程管理の業務に従事し、商品開発や品質保証など多くの部署と協力しながら、安全・安心・おいしいハンバーグを効率的に生産できるように機械の調整や出来高の管理を行っています。大学の学びや研究を通して原因追究・挑戦を繰り返してきた経験が、こうした製造行程管理における問題解決力の基盤になっていると感じています。


人の「わからない」に答えよと指導してくれた恩師の言葉

株式会社サカタのタネ 君津育種場 育種第1課
板井恒篤さん(2012年3月卒業)

私はいま、トマトの育種業務を担当しています。品種を開発する際には、優れた収量性や栽培性(栽培のしやすさ)、食味の良さなどを考慮しますが、狙い通りの形質を付加できた時は、やっぱりうれしい。お客様に喜んでもらえた時にはなおさらです。
私が学んでいたのは食産業学部のファームビジネス学科で、植物に関する研究職に就きたい気持ちで育種会社への就職を志望しました。いざ実務にあたってみると、植物育種学、病理学、生理学など、研究室で学んだことが、そのまま役に立っています。
研究室の恩師に教わって今も心に留めているのは「君がわかっていることを、みんながわかっていると思うな」という言葉。新品種の説明会などでは、相手の立場に立ち、噛み砕いて伝えることを、いつも心がけています。


進路データ

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