食資源開発学類

食資源開発学類

In pursuit of novel and superior food resources.

私たちの生きる糧である“食資源”をどのように確保するか。
未来に向けた新たな食資源の開発とともに,農畜水産物をより価値の高い食材とするため,
サイエンスとビジネスの両面から“食”を学ぶ。


毎日の食を支える豊かで魅力ある食材をつくろう

中村茂雄教授

世界的な人口増加に伴う需要の増大,地球規模の気候変動など,食料生産は多くの問題に直面しています。また国内では,大規模化,自動化など,生産方式が変化しつつあります。食資源開発学類では,食資源である植物や動物の生物学的基礎から,食材としての生産技術まで幅広く学ぶことができます。2年次後期からは植物生産科学コース,動物生産科学コースに分かれてそれぞれの専門科目を中心に学んでいきます。いずれのコースでも食材生産と環境の関わりや経営の視点も取り入れ,加えて水生生物についても学ぶことができます。また卒業研究は,植物,動物,水生生物,環境そして経営・経済という幅広い分野から選んで取り組みます。食材の生産を多角的に学び,将来に向けた持続可能な食材生産と新たな食資源の開発について考えていきましょう。

食資源開発学類 学類長
中村茂雄教授


授業紹介

食材生産・加工実習Ⅰ

食材生産・加工実習Ⅰ

生産現場を体験し,基礎を学ぶ

イネ栽培,野菜栽培,乳牛からの搾乳等の実習を通して,食料生産の基礎を学びます。

動物性食材生産実験実習Ⅱ

動物性食材生産実験実習Ⅱ

動物性食材を科学する

いろいろな食肉,ミルクや卵の品質や美味しさの科学的な評価法を実験しながら学びます。

動物性食材生産学Ⅰ(乳・卵)

動物性食材生産学Ⅰ(乳・卵)

動物性食材を知る

食材としてのミルクや卵がどのようにして生産され,これらに何が求められているか考えます。

食資源開発学

食資源開発学

食資源の歴史や生産方法を学ぶ

食用油,砂糖など食生活に欠かせない食資源の誕生の歴史や生産・加工技術を学びます。

付加価値植物性食材生産実験実習

付加価値植物性食材生産実験実習

未来の農業を支える品種や栽培法

新たな作物を生み出すゲノム編集技術や持続可能な農業生産のための栽培技術を学びます。

水産資源学

水産資源学

水産資源の現状と管理方法を学ぶ

水産資源の持続的利用のためにはどうするべきか,生物の生態から管理方法までを学びます。

動物生産基礎実験Ⅰ

動物生産基礎実験Ⅰ

動物の扱い方から遺伝子解析まで

マウスや大型動物を使った実験により,動物の扱い方や動物実験の基礎を学びます。

動物性食材生産学Ⅱ(肉)

動物性食材生産学Ⅱ(肉)

動物性食材生産の現状とこれから

牛肉・豚肉・鶏肉等を中心に解説し,これからの動物性食材確保について議論します。

植物性食材生産学Ⅰ(食用作物)

植物性食材生産学Ⅰ(食用作物)

命を支える農作物の生産を学ぶ

活動のエネルギー源となるイネ等の穀類やマメ類・イモ類の特質と生産方法を学びます。

付加価値植物性食材生産法

付加価値植物性食材生産法

消費者が求める農作物とは?

魅力的で高い競争力を持つ農作物の生産技術を学び,必要な技術開発について考えます。

食材生産経営学

食材生産経営学

経営者の視点から考える農業・水産業

新たな食材や生産方法の開発をビジネスとして発展させるために必要な知識を学びます。


Student Voice

岩井香澄

農場での実習とともに,現場の実情を知る

岩井香澄さん
宮城県宮城第一高校出身

太白キャンパスと坪沼に農場があるため,農作物の育て方や育種技術,取り巻く環境など,食材生産の土台を多方面に学ぶことができます。外部講師による講義も多くあり,現場の実情を知ることができるのも貴重です。先生方が気さくで面白い方ばかりなので,大学生活がとても楽しいです。


取得できる資格

○家畜人工授精師(牛)
○食品衛生監視員
○食品衛生管理者
○HACCP管理者
○食の6次産業化プロデューサー

食資源開発学類で,卒業または特定の科目の修得によって学修分野に関する上記の資格が取得できる予定です。


研究室紹介

菊地研究室

菊地研究室

スマート農業から循環型農業まで,幅広い研究を

今後の農業は,ICT等の先端技術を活用していく必要がある一方,環境負荷への対策も重要です。本研究室ではスマート技術と植物生理学的知見を結びつけた作物生産技術の開発を行うとともに,未利用資源を活用した新たな循環型農業システムにも取り組んでいます。

片山研究室

片山研究室

新たな養殖技術の開発に挑む

水産資源は減少の一途を辿っており,養殖技術の開発が安定した食糧生産において求められています。水産生物の生態を明らかにし,未だ確立されていない新たな水産生物の養殖技術の開発に向けて研究をしています。実験室での研究だけでなく,実際に水域に出て研究をしています。

須田研究室

須田研究室

牛霜降り形成機構解明と豚免疫能改良に挑む

霜降り形成機構は未だ謎。世界的和食材の霜降り肉形成に関わる遺伝子群をゲノムレベルで探索し,DNA塩基配列への化学分子のダイナミズムに挑みます。また,遺伝的改良を加え,腸内フローラを制御し,免疫能を高めて病気に強く,美味しさ成分が多い豚肉を産み出す研究もしています。

日渡研究室

日渡研究室

植物の環境応答のしくみを解き明かす

植物は光などの環境刺激に柔軟に応答し生育します。このしくみを理解し,生育を最適化することで,食料生産の増加が見込まれます。重力も生育に影響を与える重要な環境刺激の一つで,地上実験のみならず宇宙での微小重力実験も行いながら,重力応答の分子的なしくみを研究しています。


4年間の学び

4年間の学び


卒業生の活躍

卒業生の活躍

卒業生の活躍

農業分野の地方公務員ならではの 四季を感じられる仕事の喜び

宮城県古川農業試験場作物育種部 / 技師
石森裕貴さん(2013年3月卒業)

担当している仕事は,新しいイネの品種開発です。農業系の地方公務員では多様な仕事(研究・普及・農業行政)ができることをインターンシップなどで知り,現在の職業を選びました。季節ごとにやることが異なり,春は種まきと田植え,夏は植物の観察調査,秋は収穫や分析,冬は成績のとりまとめや次の試験の設計といった具合に四季を感じられるのがこの仕事の楽しさです。大学を卒業して7年が経った今でも,時折研究室にお邪魔しています。先生はいつも温かく迎えてくれて,宮城大学は自分にとっての「帰れる場所」でもあります。「作物学」や「農場での実習」など,在学中に学んだ知識や経験は今の仕事に活かされており,いつか宮城大学卒業生の皆さんと一緒に仕事ができればいいなと思います。


芳賀圭太

卒業生の活躍

卒業生の活躍

初心,学び,仕事。すべてがつながっている。

日本ハム食品株式会社 関東プラント
製造1部チルド製造課 主任
芳賀圭太さん(2015年3月修了)

私は養豚業を営む叔父の影響で,自分で作る商品を,自信を持って“おいしい”と薦められる仕事に就きたいと思い,食品の生産・加工〜流通・消費まで学べる宮城大学へ進みました。大学では動物の生産・飼養を専門に学びながら,食品加工について幅広く学んで興味を広げたことが,現在所属する食品メーカーへの就職につながっています。
現在はハンバーグ製造工程管理の業務に従事し,商品開発や品質保証など多くの部署と協力しながら,安全・安心・おいしいハンバーグを効率的に生産できるように機械の調整や出来高の管理を行っています。大学の学びや研究を通して原因追究・挑戦を繰り返してきた経験が,こうした製造行程管理における問題解決力の基盤になっていると感じています。


人の「わからない」に答えよと指導してくれた恩師の言葉

株式会社サカタのタネ
君津育種場 育種第1課
板井恒篤さん(2012年3月卒業)

私はいま,トマトの育種業務を担当しています。品種を開発する際には,優れた収量性や栽培性(栽培のしやすさ),食味の良さなどを考慮しますが,狙い通りの形質を付加できた時は,やっぱりうれしい。お客様に喜んでもらえた時にはなおさらです。
私が学んでいたのは食産業学部のファームビジネス学科で,植物に関する研究職に就きたい気持ちで育種会社への就職を志望しました。いざ実務にあたってみると,植物育種学,病理学,生理学など,研究室で学んだことが,そのまま役に立っています。
研究室の恩師に教わって今も心に留めているのは「君がわかっていることを、みんながわかっていると思うな」という言葉。新品種の説明会などでは,相手の立場に立ち,噛み砕いて伝えることを、いつも心がけています。


進路データ

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