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21.08.06

食産業学群北辻教授が、日本コンクリート工学会東北支部功労賞を受賞しました

食産業学群 北辻 政文 教授は、リサイクル材を大量に使用可能な建設材料としての利活用するための研究を行っています。このたび、日本コンクリート工学会東北支部功労賞を受賞しましたのでお知らせいたします。「日本コンクリート工学会東北支部功労賞」は、日本コンクリート工学会の事業の発展のために、長年に亘り顕著な貢献のあった正会員を対象とするものです。

北辻教授のコメントを紹介します。

「コンクリートの歴史は100年程度と比較的浅く、最も古い鉄筋コンクリート橋は、明治36(1903)年に田辺朔朗が琵琶湖疎水に架けたものです。その後、機能性や経済性からコンクリートによるわが国のインフラが急激に整備され、コンクリートは欠くことのできない建設材料となっています。わが国の近代化に大きな貢献をしたコンクリート工学会は今後も人々の快適な生活基盤を支えていくことでしょう。特に、これからはコンクリート構造物の更新に伴うコンクリートのリサイクルやセメント産業から大量に排出されるCO2対策に向けた混合セメントの利用技術など、環境調和型のインフラの整備が求められます。この度、功労賞を拝受し、若いエンジニアのサポーターとして、今後は活動したいと考えています。」

研究者プロフィール

2050年の世界人口は100億人に達すると見込まれており、100年前の実に4~5倍の人口増加となります。このため人類が今日のような快適な暮らしを維持するためには、衣・食・住、水およびエネルギーの安定的な調達が求められます。しかし、地球上のすべての資源はもはや限界状態にあり、持続可能な開発(SD)への転換が求められています。すなわち「もったいない」精神の基、資源の延命化を図ると共に、廃棄物を減量し、循環型資材の積極的利活用が求められているのです。本研究室では環境負荷の低減を図り、各種リサイクル材の建設材料としての活用技術の研究に取り組んでいます。


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