探究型学習(探究的な学習)とは?

  「探究的な学習」とは、2009 年 3月に示された高等学校学習指導要領の中で、右図のように問題解決的な活動が発展的に繰り返されていく一連の学習活動のことです。一言で表せば「物事の本質を探って見極めようとする一連の知的営み」であるといえます。2018年に示された新しい学習指導要領では、これまで「総合的な学習の時間」とされてきた教科が「総合的な〈探究〉の時間」に名称が変更され、その目的は「自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していくこと」とされました。

今後、高等学校での学習は、より教科横断的に、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら課題を解決していくような学びが展開されていくことが想定されます。

【参考文献】 2009, 文部科学省「高等学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編」p10-11/ 2018, 文部科学省「高等学校学習指導要領解説 総合的な探究の時間編」p8-12

宮城大学の高大連携とは?

高大接続改革における探究型学習の必要性が高まってきたことに鑑み、宮城大学では2019 年 4月より新たに「高大連携推進室」を設置しました。このことにより、様々な部署で実施されていた高大連携の取組を一本化し、より教育的な連携を重視しながら相互の教育の質を高めることを目的としたプログラムを多数実施しています。
同時に、高等学校からの問い合わせもワンストップで対応できるようになったことにより、単発のプログラムで終わるのではなく、継続的なプログラムに発展できるような体制を整えています。

高大接続改革とは?

グローバル化の進展や AI(人工知能)技術をはじめとする技術革新などに伴い、社会構造も急速に、かつ大きく変革しており、予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てることが必要です。
このため「学力の 3 要素(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)」という一貫した理念で義務教育段階から高校教育へと生徒を育成し、大学教育で更なる伸長を図るため、それらをつなぐ大学入学者選抜においても、多面的・総合的に評価するという三位一体的な改革が必要とされています。
【参考文献】 2018,文部科学省,「高大接続改革に係る質問と回答」

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