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22.11.10

8/19~9/19 米国・デラウェア大学にて「海外フィールドワーク研修」を実施しました/国際交流・留学生センター

海外協定校デラウェア大学協力のもと、8月19日から9月19日にわたり宮城大学の新たな短期留学プログラムである「海外フィールドワーク研修」を実施しました。海外フィールドワーク研修とは、約1か月間の語学学習をメインに、「地域フィールドワーク」の発展学習としての海外フィールドワークを組み合わせた短期留学プログラムです。語学力の向上に加え、学内外で実施するフィールドワークを通して多文化に触れることで、積極性と精神力、早期からグローバルな視点を獲得することを目的としています。

今年度は、デラウェア大学をフィールドに実施

本学協定校であるデラウェア大学は、1743年に創立された歴史ある大学であり、工学、科学、商業、経済、コンピューター、海洋学、農業、美術、そして様々な人文科学の分野において、世界的に高い評価を得ている総合大学であり、アメリカ合衆国第46代大統領であるジョー・バイデン氏の母校でもあります。また、デラウェア大学の位置するアメリカ東海岸デラウェア州ニューアークは、ワシントンD.C.やニューヨークといった大都市も近く、アメリカの郊外と都市部、その両方の魅力や違いを現地での生活やフィールドワークを通して実感できる立地でもあることから、本プログラムの最初の実施地として選びました。


第1週/導入授業「American Culture and Society」、UD’s own CreameryとCoffee Hour

アメリカデラウェア州に到着した翌日から、デラウェア大学でのプログラムを開始しました。午前中は、本プログラムの引率教員であるナール講師より、アメリカの歴史やビジネス、教育制度といったアメリカ文化を学ぶ導入授業「American Culture and Society」を実施し、渡航前の事前研修の成果と併せ、これから約1か月に渡る語学学習やフィールドワークへの準備を行いました。また、午後には毎日違ったアクティビティが用意されており、学生が運営しているアイスクリーム工場見学や、現地学生・留学生と交流するコーヒーアワーに参加し、多文化交流を実践しました。

第2週/オープンクラスでの語学学習と学外フィールドワーク(ニューヨーク)

第2週からは、現地語学教員によるリスニング&スピーキング、リーディング&ライティング(各100分)の授業が始まりました。渡航前に受験したプレースメントテストの結果によるクラス分けがあり、それぞれのレベルに合った授業を受けることができます。日本人の他、韓国やバングラデシュ、中国といった国々からの留学生とともに、すべてのコミュニケーションを英語で行うディベート中心の授業を通し、積極的に学ぶ姿勢の大切さや、自分の考えや意見を伝えることの難しさを実感することができました。

週末はニューヨークでのフィールドワークプログラムに参加しました。現地を自分の足で歩き、事前調査を行った商業施設や観光施設を訪問することで、インターネットや文献からは知ることができなかった様々な発見や刺激を受けました。

第3週/Star Campus Tourと学外フィールドワーク(ワシントンD.C.)

第3週には、健康科学学部の本拠地であるStar Campus Tourに参加しました。キャンパス内の研究室には看護学部生だけでなく、デザイン学部の院生や設計士の社会人など多様な所属の人が集まっている場所がありました。そこでは一つの課題に対して各人の専攻学問や技術を生かし、多角的な視点をもって研究開発を行っていました。

週末はワシントンD.C.でのフィールドワークプログラムに参加しました。 ホワイトハウスや連邦議会議事堂といった政治的施設や、リンカーン記念館やスミソニアン博物館といった多種多様な博物館や美術館への訪問を通して、アメリカの政治と歴史、文化に触れる貴重な経験となりました。

第4週/ボランティア活動と日本文化クラブ

最終週は、フードロス問題からSDGsを考えることを目的に、フードバンクボランティアに参加しました。フードバンクとは食品ロス削減、飢餓と貧困の問題の長期的な解決を目的とし、栄養価の高い食品を必要とする人々のために実施されている取り組みです。ボランティア活動として、支給する食料の準備、仕分けを体験しました。仕分けられた食料は州内の飢餓救済パートナーのネットワークを通じて、地域社会に配給されます。学内には農場もあり、生産した農作物を加工し、併設されたカフェでの販売を行うだけでなく、それらをフードバンクの一部として利用していました。

デラウェア大学には、日本文化が好きな学生や日本語専攻の学生が集まる日本文化クラブがあり、そこでも現地学生と交流を行いました。「ご飯とパンどちらが好きか」や「住むなら日本とアメリカどちらか良いか」といったお題からお互いの文化についてグループに分かれディスカッションを行いました。現地学生からは、「日本食は味だけでなく見た目にも気を使っている」「日本人はシャイ」という意見があり、日本文化について新たな気付きを得ることができました。

帰国後/留学報告会

最終日には卒業式が開かれ、お世話になったUDの学生や先生方との別れを惜しみつつプログラムの全行程を終了しました。

帰国後には、大和キャンパス、太白キャンパスそれぞれで留学報告会を開催しました。報告を行った学生からは、他人との違いに臆することなく積極的に行動することの重要性や、現地の人々の温かさ、現地でのフィールドワーク内容を今後の研究にどう生かしていくか、といった報告がなされました。


プログラム実施期間中の9月13日には、宮城県デラウェア州姉妹県州締結25周年記念事業の一環として、デラウェア大学副学長であるラビ・アミガン氏を含むデラウェア州政府訪問団が本学を視察されました。

ラビ・アミガン副学長からは、本プログラム参加学生の現地での様子について、写真を交えてご報告いただいたほか、春休み期間にデラウェア大学から提供いただいたオンラインプログラムに参加した本学学生ともお会いいただき、和やかな時間をお過ごしいただきました。

2020年2月以降、止まっていた海外派遣プログラムを再開させるにあたり、デラウェア大学の皆様には多大なるご協力、ご尽力をいただきました。この場を借りて心より厚くお礼申し上げます。

国際交流・留学生センターは、これからも学生の視野と可能性を広げる海外渡航プログラムを企画・実施して参ります。

国際交流・留学生センター

宮城大学では北米・東南アジア・オセアニア・北欧などの13箇所の大学との間で交流協定を締結しています(2021年4月現在)。毎年、多くの学生・教職員がこれらの相手先を訪れ、国際交流や学術研究・調査など、さまざまな分野で活発な交流活動を展開しています。今後も交流のネットワークを拡大していく予定です。

国際交流・留学生センター

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