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24.05.29

2月~3月、ヨーロッパ(オランダ)学外研修「戦争と平和」を実施しました/基盤教育群、国際交流・留学生センター

基盤教育群の選択科目である学外研修「戦争と平和」は、オランダにおける第二次世界大戦の悲劇を理解し、これからの平和を考えるための授業です。2月下旬~3月上旬にかけての約1週間、看護学群・事業構想学群の学生5名・教員2名がオランダ:アムステルダム市・ハーグ市・ライデン市を訪問しました。

過去の戦争の反省から、平和な社会を構築する取り組みが多数行われているオランダ

学生たちは、アムステルダム市内にあるアンネ・フランクの家やユダヤ歴史博物館、NIOD(戦争・ホロコースト・ジェノサイド研究所)、ハーグ市内の国際刑事裁判所、ライデン市内のシーボルト博物館などを訪問。戦争に関する資料や展示物の調査、そしてNIODの上席研究員のレクチャーなどを通して、第2次世界大戦の惨状やホロコーストの歴史について理解を深めました。

また、日本とオランダの長年の交流史を辿ることで、国家間の友好関係を維持するためには不断の相互理解と尊重が重要であることも学びました。このような学びは、現在ウクライナやパレスチナで生じている紛争に関する諸問題を考察する上でも役に立つものであると考えられます。

参加学生のコメント

佐久間葉月さん(事業構想・価値創造デザイン学類2年)

オランダ研修に参加したという経験は、私たち一人ひとりが平和について考えていかないといけないということを改めて実感する良い機会でした。日本を出てみると、遠い出来事のように思えていた戦争や紛争が身近に感じ、また、ニュースで報道されている出来事はほんの一部の出来事であると思いました。今まさに世界で起こっていることを肌で感じ、戦争と平和についていろいろな側面から課題に取り組んだことは、私にとって非常に貴重な経験です。今後、少しでも世界が良い方向に進んでいくにはどうすればいいのか自分なりに考えていきたいと思います。

渡邉さやさん(事業構想・事業プランニング学類3年)

現地ではアンネフランクハウスをはじめ、歴史資料館、国際刑事裁判所や国際司法裁判所を訪問しました。特にアンネフランクハウスでは、世界各国で有名な「アンネの日記」で書かれていた情景を目の当たりにしました。国際刑事裁判所では実際の裁判を傍聴し、それもまた戦争の悲惨さを理解するきっかけとなりました。ロシア・ウクライナ問題などの戦争が今も勃発していますが、この研修を通して戦争に巻き込まれる一般の人々の戦時中の苦難について学び、平和の尊さとあり方を自分なりに考えるまたとないきっかけになりました。

当授業は、国際交流・留学生センターにおける支援により実施しています。国際交流・留学生センターでは、学生の視野と可能性を広げる海外渡航プログラムを企画・実施しています。

国際交流・留学生センター

宮城大学では北米・東南アジア・オセアニア・北欧等の15校の大学との間で交流協定を締結しています(2023年3月現在)。多くの学生・教職員が、国際交流や学術研究・調査などさまざまな分野で活発な交流活動を展開することができるよう、今後も戦略的に交流のネットワークを拡大していく予定です。

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