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25.09.19
7/16太白ディスカバリーコモンズで「ドリンクスマートセミナー~お酒との正しい付き合い方を考えよう~」を開催しました/ディスカバリーコモンズ
宮城大学では、対話的かつ主体的な深い学び(アクティブ・ラーニング)に授業以外の時間を利用して取り組む空間として4つのラーニング・コモンズが整備されています。そのうち、太白キャンパスの図書館に隣接するディスカバリーコモンズでは、学生スタッフが企画する各種イベントが開催されています。今回のイベントは、食産業学群卒業生で国分東北株式会社の浅野紗也佳さんによる持ち込み企画として、サントリー株式会社が展開する「ドリンクスマートセミナー」を本学太白ディスカバリーコモンズにて開催しました。
知っておきたい”アルコールの基礎知識”と”自分にあった飲酒量”
イベント当日は、食産業学群の学生50名以上が集まり、サントリーのオリジナル動画と講義により、お酒の正しい飲み方や酔いのメカニズムなど、飲酒の現状や酒席のマナーについて知見を深めました。成人1日あたりの純アルコール量は、男性で40g以上、女性で20g以上と定められ、1日80gを超えるとケガや急性アルコール中毒のリスクが高まるとされています。アルコールが体内に入ると、肝臓で「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。この物質は、顔面や体の紅潮、頭痛、吐き気、頻脈などの不快な症状を引き起こします。ところが、日本人の約40%がアセトアルデヒドを分解する「ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)」の活性が弱い「低活性型」のため、お酒に弱い体質といわれています。
こうした基礎知識を踏まえ、次に自身の体質を知るために、アルコールパッチテスト用のジェルパッチを腕の内側に貼って皮膚の色の変化を調べました。ジェルパッチを貼ってから20分後、貼った部分が赤くなっていれば、「ぜんぜん飲めない族(ソフトドリンクで楽しもう!」、変化がなければ「ちょっと危ない族(飲めるけど適量が掟!)」に判定されます。肌の色が赤くなった「ぜんぜん飲めない族」の人は、アセトアルデヒドを分解する酵素の活性が低いか欠損しているため、アルコールに弱い体質です。酵素の働きや量は体質のため、お酒に強い弱いは生まれた時点で決まっており、訓練しても変わることはありません。
本イベントは、アルコールの正しい知識や自分の体質にあった飲酒量を知り、健康に配慮した飲酒を心掛け、お酒を介したコミュニケーションについて考える好機となりました。
参加学生-石田奈央さんのコメント
まだお酒は飲んだことがなく、実際どのような感覚になるかは知らなかったですが、そのような人でもどのような状況になるのか分かりやすいセミナーでした。また、飲まない人でも意識しなければならないことがあるということは、未成年でも学びがいがあるセミナーだったと思います。
参加学生-佐藤優凪さんのコメント
動画やクイズを通じて、飲酒に関する正しい知識を楽しく学ぶことができました。お酒を飲める量は元々決まっており、特にアジア系の人はお酒に弱い傾向があるなど地域差があることも分かり、興味深かったです。また、アルコールパッチテストを体験することで、自分の体質を知る良いきっかけとなり、今後の飲酒との向き合い方の参考になりました。
国分東北株式会社-浅野紗也佳さん
本セミナーが、学生の皆さんに適正飲酒の大切さを学んでいただく有意義な機会となれば幸甚に存じます母校の学生の皆さんと意見交換できたことで、私自身も多くの気付きや学びがありました。これから社会人になる方々がお酒に対してより正しい知識と付き合い方を理解し、楽しく向き合えるきっかけになれば嬉しいです。
サントリー株式会社-松本浩武さん
ご参加ありがとうございました!お酒との付き合い方や自分の体質、酔いのしくみなどを知ることで、日常生活の中でより安心して判断できるようになったのではないでしょうか。今後も今回の学びを活かして、自分に合った健やかなライフスタイルを築いていただければと思います。
開催概要
イベント名 | ドリンクスマートセミナー~お酒との正しい付き合い方を考えよう~ |
日時 | 2025年7月16日(水) 12:05ー12:45 |
場所 | 宮城大学 太白キャンパス 南研究棟1階ディスカバリーコモンズ (宮城県仙台市太白区旗立2-2-1) |
企画・主催 | 宮城大学太白ディスカバリーコモンズ |
詳細 | ドリンクスマートセミナーの詳細は公式サイトをご覧ください |
ドリンクスマートセミナーについて
近年、厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表するなど、アルコールハラスメントや適正飲酒に対する意識が社会全体で高まっています。こうした中で、サントリー株式会社では、2025年1月より適正飲酒の啓発とともに、お酒の価値を体験しながら参加者同士の親睦を深めることができる「ドリンクスマートセミナー」を新設しました。「ドリンクスマートセミナー」では、企業、自治体、大学を対象に、2025年から2030年までの間で、日本国内で延べ20万人の啓発活動を目指しており、本イベントはその活動の一環として開催したものです。
ディスカバリーコモンズとは
宮城大学では「キャンパスにもっと学生の居場所を」をモットーに、学習の機会を提供する場として大和・太白キャンパスに4つのコモンズが設けられました。そのうち、ディスカバリーコモンズは, 隣接する図書館を活用しつつ、発表や交流のイベントなど、いろいろな主題について学生同士意見を交わしたりディスカッションをしたりすることで、なにか新しい発見を行うことを目的に、ミーティングスペースとフリースペースを備えた、誰でもアクセスのできる場所です。
大和キャンパス
太白キャンパス