新着情報
21.08.25
8/21 大崎市 移動開放講座「知っておきたい!予防したい!新型コロナウイルス感染症について」(桂晶子 准教授)を開催しました
令和3年8月21日(土)大崎市役所にて「宮城大学移動開放講座 第3回」を開催しました。第3回講座は、看護学群の桂准教授が「知っておきたい!予防したい!新型コロナウイルス感染症について」と題して講義を行いました。
新型コロナウイルス感染症はどんな病気なのか?
講座の前半では、新型コロナウイルスの特徴について解説がありました。
はじめに、人の細胞のなかでウイルスが増えるメカニズムや、新型コロナウイルスは脂質で作られた膜に覆われており、消毒用のアルコールや石鹸などの界面活性剤に弱い性質があることなどが紹介されました。
また、感染した場合にどのような症状が現れるのか、現在はどのような治療が行われているのか、重症化しやすい人にはどんな特徴があるのかなどについて、統計データや最新の調査結果をふまえた解説がありました。
さらに、自身が新型コロナウイルス対応の現場に入った際の経験談にも触れながら、家族が感染した場合にはどのような対応が必要になるのかなどについて説明がありました。
新型コロナウイルスの感染を防ぐためには?
講座の後半では、新型コロナウイルス感染症の予防に関する知識を学びました。
現在感染が拡大しているデルタ株の特徴をふまえて、ウイルス感染が広がるプロセスとしては飛沫感染、マイクロ飛沫感染、接触感染があり、それに対して「感染の3要素」と「感染予防の三原則(感染源の排除・感染経路の遮断・宿主の抵抗力の向上)」が重要であることが紹介されました。
その上で、予防策としての、ワクチン、マスク、手洗い、消毒、換気、3密を避ける、免疫力を高めることなど8つの点について、それぞれ詳しい解説や実施する際の注意点について説明がありました。
講座の最後の質疑応答では、「新型コロナウイルスは抗体ができれば何度も感染することはないのか?」、「感染しても自然に治る人の理由は?」、「どのような消毒液を使えばよいのか?」「保健師を目指しているが、どのように新型コロナウイルス感染症と向き合っているか?」など受講生から多くの質問が寄せられました。
大崎市・宮城大学連携協力事業「移動開放講座」
「宮城大学移動開放講座」は平成19年に締結した、宮城大学と大崎市との連携協力に関する協定・連携事業協力事業の1つとして、平成20年度より開催しているものです。本講座は大崎圏域1市4町の住民を対象とし、看護学群、事業構想学群、食産業学群の教員がオムニバスで6回の講座を行います。
講師プロフィール
・桂 晶子:看護学群 准教授
家族介護者支援、高齢者虐待予防、生活習慣病の重症化予防など高齢者をはじめ地域住民のQOL向上および健康寿命延伸に向けた研究、また、保健師の人材育成、災害時における公衆衛生活動など保健師活動の充実に向けた研究に取り組んでいます。
宮城大学研究推進・地域未来共創センター
宮城大学の教育や研究に関わる知的財産を活用し、地域の企業、自治体、学術・研究機関、金融機関等との連携を進めながら、新たな研究開発や地域未来共創プロジェクトを推進し、真に豊かで持続可能な地域社会を実現していくために設立。本センターは、本学における看護学群、事業構想学群、食産業学群、基盤教育群の各領域及びそれらの横断的な教育・研究の成果を基に、東北・宮城の様々な地域の資源や人材を新たな発想と視座から連携し、地域未来共創を推進するプラットフォームを構築していきます。