事例紹介
本学の教員が有する研究シーズを活用した各種事業についてご紹介します。
受託研究・共同研究・受託事業・連携事業では,企業や自治体,各種団体等から受けた相談に対し,当センターのコーディネーターが課題の解決に適した本学教員とのマッチングを行い,契約や進捗管理を行います。
受託研究・共同研究
研究シーズを高めるために外部資金を獲得して研究を行います。外部資金には政府系の団体や財団等からの競争的資金と企業から提供を受ける資金があり,大学間や産学官連携等により取り組みます。企業との産学連携では製品・サービスの開発などが,自治体との連携では地域課題の解決に向けた研究開発などがテーマとなります。
クローバーウニ大学発ベンチャー
アカデミア発スタートアップを目指す GAP ファンドにて,ウニによる海藻類の食害(磯焼け)を解決するため,ウニの陸上養殖技術を確立し,周年養殖するシステムを構築するとともに,マメ科植物であるクローバーを給餌することで,食味と機能性に優れたウニとすることに取り組んでいます。
染型紙アーカイブ(DNP 文化振興財団)
伊達家ゆかりの地,大崎市岩出山の旧家に未整理の状態で所蔵されている江戸~明治期の「染型紙」およそ 800 枚を教育研究やデザイン展開に活用できるデジタルアーカイブとして資料化するとともに,地域資源として地域ブランディングへの活用展開に取り組んでいます。
分身ロボットOriHime を使った
ICT在宅農福連携モデルの実証実験
農福連携とは障害者等が農業分野で活躍することを通じ,自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みです。農福連携に取り組むことで,担い手不足を含む農業・地域の振興と障害者就労の2つの課題を ICT で同時に解決することを目指した研究です。
日本電子株式会社との
DARTTM-MSを活用した食品研究
日本電子㈱社製DARTTM-MSを用いて,水産養殖における成長に及ぼす因子を明らかにし,得られた研究成果を公開するとともに,機器の特徴を生かした新たな活用方法を検討することで,地域の企業が食品分野にDARTTM-MSを活用できる環境づくりを目指します。
受託事業・連携事業
主に自治体による施策検討やプロジェクトの企画・実施に関する事業を受託し,学内の教員や学生との共創をコーディネートし,地域課題の解決を目指します。連携事業では,主に連携協定を締結している企業・自治体等と連携して,イベントの企画・開催や人材育成の事業を行います。
東松島市「森の学校プロジェクト」
宮城県東松島市立宮野森小学校は,東日本大震災により高台移転・統廃合されて2016年に誕生した「森の学校」です。義務教育課程にあたる公立小学校ですが,持続可能な社会を構築する基盤としての「学校」をどのように再構築するかという問題意識から,東日本大震災を経ていかに自然と共生し,地域と共生していくかを主要なテーマに据えて「森の学校」というコンセプトが構築されました。風見研究室では,それらを具体化するための「教育プログラム」と「空間プログラム」を検討して,学校計画を策定。地域内外の多様なステークホルダーと意見交換を行い,そのなかで得られた知見を活かして計画策定を進めるなど,地域における持続可能なデザインに重きを置いたプロジェクトです。
仙台市消防局とのプロジェクト
(学生と連携した防火防災等予防啓発事業)
仙台市消防局からの依頼を受け,学生による防火防災等の予防啓発に向けた作品の企画・制作および大型商業施設での展示を行い,多くの市民に火災予防の普及啓発と防火防災意識の向上を図る事業に取り組んでいます。プロジェクトの実施にあたりコーディネーターが学内外のステークホルダーとの調整と運営支援を行っています。
大崎市民ギャラリー展示会企画運営事業
大崎市教育委員会からの依頼を受けて,デジタルメディア作品の制作と大崎市民ギャラリー「織絶の館」での展示会を開催しています。価値創造デザイン学類の授業やゼミ活動等と連動した取り組みとして,展示会の企画から運営までを学生が担い,毎年,学修成果を発表しています。
公開講座・セミナー
研究シーズを発信するオンライン公開講座や,学群ごとの公開講座を開催しています。基盤教育群では,毎年,「学ぼう英語のいろいろ」を開講しています。コロナ禍により令和 2 年度からオンラインにより開催していますが,参加者からは「会場で参加するよりも発音がよく聞くことができる」「まわりに人が居ないから恥ずかしくなく発音の練習ができる」といったオンラインならではの好評を得ています。
宮城大学公開講座について
公開講座
研究シーズを発信するオンライン公開講座や,学群ごとの公開講座を開催しています。コロナ禍により令和 2 年度からオンラインにより開催していますが,参加者からは「会場で参加するよりも発音がよく聞くことができる」「まわりに人が居ないから恥ずかしくなく発音の練習ができる」といったオンラインならではの好評を得ています。
自治体向けセミナー
本セミナーは , 多くの自治体が抱える共通の政策課題をテーマとして取り上げ,毎年開催しています。宮城大学が持つ知見や経験 , ネットワークを活かして , 自治体職員の皆さんが実務に役立つ知識や手法を学ぶとともに,自治体職員同士の交流の機会となることを目的としています。
研究・共創フォーラム
本学の研究シーズや地域との連携事業等の成果を学外に発信し,様々なステークホルダーとの共創の可能性を広げ,更なる地域貢献の機会を創出することを目的としています。令和 4 年度は,ハイフレックス方式による開催としたことで,オンラインを通して地域の自治体や企業・団体等を中心に,全国各地から参加がありました。
看護人材育成・支援事業
看護職に従事される方の専門研修を毎年複数のテーマで開催しています。「看護研究指導者研修」は,各施設で行っている臨床看護研究を指導する立場にある看護師に対して,指導力の向上を図ることを目的としています。また,「新人看護職員研修新任教育担当者研修」「看護師のためのエンド・オブ・ライフケア研修」「新人訪問看護師育
成研修」の各プログラムも開催し,看護人材の育成を支援しています。
看護人材育成・支援事業
看護職に従事される方の専門研修を毎年複数のテーマで開催しています。「看護研究指導者研修」は,各施設で行っている臨床看護研究を指導する立場にある看護師に対して,指導力の向上を図ることを目的としています。また,「新人看護職員研修新任教育担当者研修」「看護師のためのエンド・オブ・ライフケア研修」「新人訪問看護師育成研修」の各プログラムも開催し,看護人材の育成を支援しています。
共創プロジェクト
多様なセクターによる連携プロジェクトの創出を進めます。「産官学金」による連携に加えて,地域コミュニティや NPOといった多様な組織のネットワークを形成し,地域社会の課題に対して,各セクターが持つ技術やアイデアを集結しながら解決を目指すとともに,新しい地域の魅力を共に作り出すプロジェクトを生みだします。これまで,学生団体によるプロジェクションマッピングの実施,大和町議会懇談会での議員と学生によるオンライン会議ツールを活用したワールド・カフェ形式の交流,行政・大学・NPO・市民等の協働によりつくられた利府町の公共施設「tsumiki」プロジェクト(グッドデザイン賞受賞)を行ってきました。