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22.03.08
2/22-27大崎市民ギャラリーで「おばけみっけ!てらして さがして かくれんぼ」を開催しました/価値創造デザイン学類 鈴木研究室
価値創造デザイン学類 鈴木 優 研究室では、物理空間と仮想空間をシームレスに接続・融合するためのデジタルメディア技術の研究やデザイン制作活動を行っています。2月22日~27日の期間、大崎市民ギャラリー「緒絶の館」にて「おばけみっけ!てらして さがして かくれんぼ」を開催しました。この展示会は、大崎市・宮城大学連携協力事業として、 研究推進・地域未来共創センターのコーディネートにより平成29年から開催しているもので、鈴木優研究室の3年生が制作した体験型メディアアート作品を展示しました。
魔法の懐中電灯でおばけと楽しくかくれんぼ
「おばけみっけ!」は懐中電灯型デバイスを用いて可愛いおばけたちとかくれんぼをして遊ぶ作品です。子ども向けの作品としてキャラクタや空間、体験をデザインしており、体験した子どもたちが持つ夜や暗がりへの恐怖心を払拭させることがねらいです。
本展示イベントは鈴木優准教授の指導の下、研究室に所属する3年生が企画から運営まで全てを担い、作品開発や空間デザインも学生たちが手がけています。本作品は、6DoFのポジショントラッキング技術を用いて実装されました。特殊な装置を内蔵した懐中電灯の位置と向きを、会場の天井に設置されたセンサが読み取ります。読み取った懐中電灯の位置と向きに基づいた計算処理を経て、懐中電灯を向けている壁に仮想的な懐中電灯の光を映し出します。体験者は技術や仕組みを意識することなく、まるで魔法のような体験を得ることができます。
開催期間中には宮城県内各地から親子連れを中心にたくさんの方に来場いただき、6日間で1576人の来場者がありました。子供たちからは「かわいいおばけを探すのが楽しかった」「どういう仕組みになっているのか興味を持った」などの感想があり、たくさんの方々に楽しんでいただくことができました。
この展示は、大学の研究室で行われている専門性の高い研究や制作活動を市民の方々に紹介することで、最先端のデジタル技術やクローズドで見えづらいアカデミックな世界をより身近に感じてもらうことに加え、研究成果やその過程を広く一般公開することで研究成果を社会に還元し、それを通じて宮城県や大崎市の活性化の一助とすることをねらいとしています。
おばけみっけ!てらしてさがしてかくれんぼ
大崎市民ギャラリー 緒絶の館について
「緒絶の館(をだえのやかた)」は、酒蔵を利用した展示室も併設した趣きのある空間で、各種美術展の鑑賞と市民の創作活動の発表の場として親しまれています。平成4年に大崎市民の要望により、慶応年間に建てられた酒蔵を利用して開館しました。平成7年、旧国土庁の地域個性形成事業により、蔵のある景観を活かし新たなギャラリーを隣接させる形で建設、平成8年より市民ギャラリーとしてオープン、平成18年市町村合併により「大崎市民ギャラリー」として名を変え、市民に親しまれています。
「緒絶の館(をだえのやかた)」という名前は、万葉の時代より歌人に愛され、和歌に詠まれた悲恋の歌枕「緒絶の橋」に隣接していることから付けられました。この「緒絶の橋」は「万葉集」の他に「後拾遺集」や「源氏物語」などにも登場。松尾芭蕉の「奥の細道」では、心惹かれつつも道に迷って訪れることができなかった歌枕の地として書かれています。
指導教員プロフィール
・鈴木 優(すずき ゆう):事業構想学群 准教授
人・モノとコンピュータを繋ぐディジタルメディアの可能性をヒューマン・コンピュータ・インタラクションの観点から探求し、その開発や応用を通じて人・モノとコンピュータの関係性をデザインする研究を行っています。
<参考>
鈴木研究室ウェブサイト
9/14「大和町少年少女発明クラブ」デザイン体験ワークショップを開催
9/7大崎市の有備館まつりでプロジェクションマッピングを実施
MYU Dialog #03 対談:テクノロジーを面白さに変え、メッセージを届ける
事業構想学群の鈴木研究室制作「Rolly Rolly」が、デジタルアート展で入賞
大澤あかねさんと鈴木准教授がインタラクション2020でインタラクティブ発表賞を受賞
「人の行動をデザインする」価値創造デザイン学類/模擬講義/宮城大学
仙台市消防局(太白消防署)のプロモーションデザインに挑戦シリーズ(2020)
仙台市消防局(太白消防署)のプロモーションデザインに挑戦#04(2021)
大崎市民ギャラリー「おばけみっけ!てらして さがして かくれんぼ」(2022年度)
大崎市民ギャラリー「界面のデザイン展#1」(2021年度)
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