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21.03.24

2/25-3/2大崎市民ギャラリーで「界面のデザイン展#1」を開催しました

価値創造デザイン学類 鈴木 優 研究室では、物理空間と仮想空間をシームレスに接続・融合するためのデジタルメディア技術の研究やデザイン制作活動を行っています。2月25日~3月2日の期間、大崎市民ギャラリー「緒絶の館」にて「界面のデザイン展#1」を開催しました。この展示は、大崎市・宮城大学連携協力事業として、地域連携センターのコーディネートにより平成29年から開催しているもので、今年度は、価値創造デザイン学類に所属する4年生と3年生による研究成果や、体験型メディアアート作品などを展示しました。

「インタフェースとインタラクション」テーマに9つの作品を展示

展示作品は、人とペットがデジタルメディアを介して一緒に遊べるゲーム作品や、コロナ禍を背景として人の身体動作を活用して人と人とが触れ合わずにコミュニケーションを取りながら遊ぶことができる作品、プログラミング的思考を育むためのブロック入力型学習ゲーム作品など、実世界とコンピューターをつなぎ、物理空間と仮想空間を融合するようなインターフェース(界面)やインタラクション(行動)に着目してデザイン・制作されたものです。

作品には、来場者の操作や行為に反応して音や映像が変化するインタラクティブな要素を持つ体験型の作品もあり、親子連れなどが学生から説明を受けて実際に作品を体験し、幅広い世代の方々に楽しんでいただくことができました。

この展示は、大学の研究室で行われている専門性の高い研究や制作活動を市民の方々に紹介することで、クローズドで見えづらいアカデミックな世界をより身近に感じてもらうことに加え、研究成果やその過程を広く一般公開することで研究成果を社会に還元し、それを通じて宮城県や大崎市の活性化の一助とすることをねらいとしています。

大崎市民ギャラリー 緒絶の館について

「緒絶の館(をだえのやかた)」は、酒蔵を利用した展示室も併設した趣きのある空間で、各種美術展の鑑賞と市民の創作活動の発表の場として親しまれています。平成4年に大崎市民の要望により、慶応年間に建てられた酒蔵を利用して開館しました。平成7年、旧国土庁の地域個性形成事業により、蔵のある景観を活かし新たなギャラリーを隣接させる形で建設、平成8年より市民ギャラリーとしてオープン、平成18年市町村合併により「大崎市民ギャラリー」として名を変え、市民に親しまれています。

「緒絶の館(をだえのやかた)」という名前は、万葉の時代より歌人に愛され、和歌に詠まれた悲恋の歌枕「緒絶の橋」に隣接していることから付けられました。この「緒絶の橋」は「万葉集」の他に「後拾遺集」や「源氏物語」などにも登場。松尾芭蕉の「奥の細道」では、心惹かれつつも道に迷って訪れることができなかった歌枕の地として書かれています。


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