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20.10.06
9/7「岩出山小紋」の勉強会で事業構想学群 平岡教授がレクチャーを行いました
令和2年9月7日、大崎市岩出山地域で開催された「岩出山小紋」の勉強会で、事業構想学群の平岡教授がレクチャーを行いました。
この勉強会は、岩出山地域づくり委員会が、地域で活用されずに眠っている地域資源「岩出山小紋」を地域に広め、まちの活性化に繋げようと、市民を対象として開催しているものです。
「岩出山小紋」とは
「岩出山小紋」は、岩出山地域で発見された伊勢型紙とその小紋柄の総称で、かつて岩出山地域に居城した伊達政宗の時代に伝わったものです。
伊勢型紙は、友禅、ゆかた、小紋などの柄や文様を着物の生地を染めるために用いる伝統的工芸品(用具)で、近年はその図柄の芸術性が高く評価されています。
岩出山地域では、東日本大震災をきっかけに、かつて染物屋を営んでいた個人宅の土蔵から、江戸時代と明治時代の型紙が600枚以上発見されました。しかし、この貴重な資源がこれまで保存・活用がされずに眠ったままとなっています。
「岩出山小紋」を生かしたまちづくりの提案
宮城大学では地域連携センターを窓口に、平成18年から大崎市と連携協定を締結し、地域課題解決のためのさまざまな活動を行ってきました。
岩出山地域においては、地域活性化のためのフィールドワークや、教員や学生の研究活動、地域活動など、市民のみなさんと協働したまちづくり活動に取り組んでおり、この一環として「岩出山小紋」の調査研究や、小紋のデザインを生かした地域ブランディングや地域活性化に向けた提案を行っています。
今回の勉強会では、型紙やデザインのまちづくりへの活用方法や、デザインを利用する際の著作権の考え方などについて、平岡教授がレクチャーをしました。
また、学生たちがこれまでに授業や卒業研究、ゼミ活動などを通じて取り組んだ研究成果や活用のアイディアとして、お土産品のパッケージや名刺のデザイン案、商店街のブランディングと賑わいづくりのための「のれん」の試作品などを紹介しました。
講師プロフィール
・平岡 善浩:宮城大学事業構想学群教授
宮城大学地域連携センター
Tel:022-377-8319 Fax:022-377-8421
E-mail:chiren(a)myu.ac.jp ※「(a)」を「@」に変えてご利用ください。