新着情報
20.11.27
11/12・11/19自治体向けセミナー「地域公共交通計画実践講座」を開催しました
地域公共交通計画実践講座(全2回)
「バス利用状況に基づいた路線再編の検討」
令和2年11月12日(木)、11月19日(木)の両日、宮城大学大和キャンパス交流棟2階オープンスタジオPLUS ULTRA-において、地域連携センター主催の自治体向けセミナー「地域公共交通計画実践講座」(全2回)を開催しました。
本講座は自治体の公共交通担当者を対象として、昨年度に続き開催するもので、専門的な知識や技術的ノウハウが必要である公共交通計画をテーマに、公共交通の路線再編およびバスダイヤの検討を専門コンサル等に任せることなく、自治体職員が自らデータを分析し検討ができる知識を学ぶ機会とすることを目的としています。
令和元年度の様子
11月12日に開催した第1回講座では、交通計画が専門の事業構想学群 徳永教授が宮城県内の自治体におけるコミュニティバス運営の現状を踏まえ、持続可能な公共交通サービスについて解説しました。
続いて、大学院事業構想学研究科に所属し、交通計画の統計分析をテーマに研究を行っている地域連携センター森谷主事(富谷市派遣職員)から、自身の自治体職員としての立場を踏まえ、交通計画検討において自治体職員がデータ分析をしていくことの重要性について解説がありました。
その上で、自治体職員自らが情報分析していくための手法として、バス停別乗降調査データやバス路線別のダイヤグラムを用いた路線改善検討手法や、バス乗降データと沿線地域の潜在需要の比較による路線再編の考え方について、解説を行いました。
次いで11月19日に開催した第2回講座では、第1回講座で学修した分析手法を活用した各自治体の分析結果等を基に、公共交通の現状と課題を持ち寄っていただき、参加者同士の情報共有と課題解決に向けた意見交換会を行いました。
参加者からは、
- 交通計画を外部委託するにしても、自治体職員が知識を十分蓄える必要があると感じた。
- ダイヤグラムの作成方法など、図解入りで分かりやすかった。実際に作成してみるときにとても役立ちそうです。
- テキストには細かい情報が書いてあり、とても分かりやすく、今後もテキストとして使用したいと思った。
- データの打ち込み方、グラフの表示の仕方だけではなく、その見方も教えていただき、とても分かりやすかった。
- JR等の乗り継ぎを検討するのに悩んでいたので、早速ダイヤグラムを実践してみたいと思う。
などの感想をいただきました。
講師
・徳永 幸之(とくなが よしゆき):宮城大学事業構想学群教授
・森谷 健太(もりや けんた):宮城大学地域連携センター主事
富谷市派遣職員・大学院事業構想学研究科在籍
宮城大学地域連携センター
宮城大学は地域に開かれた大学として、本学の教育や研究の成果を広く地域の 方々に還元するため、公開講座を開催 しています。講座では、本学教員が健康 づくりや、地域の歴史、食品の美味しさ・安全など身近なテーマをわかりや すく講義します。また、企業や地方自治 体との連携を深めるためのシンポジウムやセミナーを開催しています。大和キャンパス交流棟 2 階には、地域 との交流拠点として多目的に利用でき るオープンスタジオ “PLUS ULTRA- ” を設けており、研修会やワークショッ プなどを行っています。
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