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25.12.24
10/25-26大崎市「岩出山タウンアート」で学生団体bitsがプロジェクションマッピングを展示
宮城大学と大崎市は、連携協定を結び、学生や教員が地域をフィールドとしたさまざまな活動を展開しています。この一環として、2025年10月25日、26日に、大崎市岩出山地域の荒町商店街を舞台に開催されたイベント「岩出山タウンアート」にて、宮城大学の学生団体bitsがプロジェクションマッピングの展示発表を行いました。

地域の歴史と文化を光で描く、岩出山小紋のモチーフも活用
このイベントは、岩出山地域内の「感覚ミュージアム」の25周年を記念し、同ミュージアムを運営するNPO法人オープンハート・あったかと神奈川大学建築学部六角美留研究室が企画したもので、町全体を「ミュージアム」として捉え、地域の魅力を再発見することを目的としています。


今回、学生団体bitsが制作協力を行ったプロジェクションマッピングは、岩出山地域の歴史や文化を映像と光で表現するもので、荒町商店街に残る複数箇所の歴史的建物の形状に合わせて精密に設計され、建物全体が作品として生まれ変わりました。

学生たちは今年の6月から岩出山でのフィールドワークを重ね、地域の方々との交流を通じて作品の構想を練り、制作を進めてきました。映像には岩出山の四季の移ろいや商店街の歴史的な風景、地域の祭りの風景、地域の子供達の絵画作品などが盛り込まれています。

特に注目されたのが、事業構想学群の平岡善浩教授がアーカイブ化に取り組んでいる「岩出山小紋(染め型紙)」のモチーフを取り入れた演出です。「岩出山小紋」は、伊達政宗が岩出山城に居城した江戸時代の文化的遺産で、繊細な幾何学模様や自然をモチーフにした意匠が特徴です。学生たちはこの小紋柄をデジタル化し、映像の中に組み込むことで、伝統と現代技術が融合した映像作品を製作しました。



会場では、商店街に残る醤油蔵や写真館を活用した展示も展開され、六角研究室の学生が製作した竹ゲートや暖簾、提灯が町を彩りました。観客は商店街を歩きながら、次々と現れる映像に足を止め、写真を撮ったり語り合ったりと、町とアートが一体となった空間を楽しんでいました。






今回開催された「岩出山タウンアート」は、地域の人々と学生が協力して創り上げた作品であり、まちづくりの新たな可能性を示す企画となりました。また、宮城大学と神奈川大学という2大学の学生同士が、それぞれの専門性を活かして取り組んだまちづくりの好例としても注目されており、若い世代の創造力を地域に還元する活動として、今後の地域活性化に向けたモデルケースとなることが期待されます。

学生団体Bits
宮城大学でデジタルメディア作品を制作・展示する団体です。
宮城大学地域連携センター
Tel:022-377-8319 Fax:022-377-8421
E-mail:chiren(a)myu.ac.jp ※「(a)」を「@」に変えてご利用ください。



