宮城県・宮城大学連携事業「みやぎプレナーススクール」は、未来の看護職を目指す中学生・高校生を対象に、宮城大学が看護体験や看護学生と交流するプログラムを提供するプログラムであり、2025年度7月～2月にかけて4回開催する予定です。10月12日、「みやぎプレナーススクール」第3回となる宮城大学大学祭「看護学生と他学群学生の交流紹介、アンバサダー企画：AEDを使用した一時救命の実技体験」を実施しました。

今回のプログラムでは、大学祭開催中ということもあり、大学祭実行委員の学生から課外活動や大学での学びに関する話を聞く機会を設け、スクール生は具体的な大学生活を教えてもらいました。大学受験に向けての心構えや準備に関する質問に対し、先輩から温かく的確なアドバイスを受け、スクール生からは「宮城大学の先輩方に憧れを持つようになれました！」という声が寄せられました。その後の大学祭見学では、他学群の学生との交流の様子を実際に見ることで、大学在学中の様々な学生との交流も楽しみの１つとなりました。​​​​​​

続いて、ナーシングラボに移動し、みやぎプレナーススクールアンバサダーが中心となり一時救命の基礎知識をわかりやすく説明しました。その後、心肺蘇生法とAEDを使用した実技を体験しました。

心肺蘇生の体験を通して、スクール生からは「周囲の人に助けを呼び、役割を分担して対応することが大切だと学んだ。」「胸骨圧迫、AED、人工呼吸の知識を学び、人を助ける仕事に就きたいと思いました。」「冷静に患者さんへ応急処置を行う方法を学ぶことができた。いつか実践したい。」という声が寄せられました。今回のプログラムは、1年生のアンバサダーが中心となり企画いたしました。スクール生へ一次救命処置について分かりやすく説明するために、プレゼンテーション資料を準備し、実技の練習を行いました。当日は他学年のアンバサダーと力を合わせて協働しました。

プログラムの企画に関わったアンバサダーからは、「中高生の皆さんと AED や心肺蘇生法を学び、皆さんの高い意欲に非常に刺激を受けました。スクール生が実践に主体的に取り組む姿に感銘を受け、私自身も多くの学びとやりがいを得られました。活動を通して行動の大切さを共に実感でき、救命の重要性を再認識する貴重な経験ができました。」というコメントをいただきました。

今回のイベントは、スクール生とアンバサダーが看護の魅力や人の命を守る知識・技術を共に学び、大学で看護学ぶことへの関心を高める機会となりました。今後も「みやぎプレナーススクール」では、未来の看護職を目指す若い世代に向けて、多様な体験と交流の場を提供いたします。

・花里 陽子：宮城大学看護学群教授
・後藤 篤：宮城大学看護学群准教授
・金子 健太郎：宮城大学看護学群講師
・山田 薫子：宮城大学看護学群助教

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