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20.08.26

8/20地域連携センター主催「クローバーウニの実⽤化に向けた公開セミナー」を開催しました

令和2年8月20日、太白キャンパスで、地方自治体の水産部門や、水産分野の食品を扱う企業を対象とした「クローバーウニの実⽤化に向けた公開セミナー」を開催、セミナーでは今話題となっているクローバーウニの取組を紹介し、クローバーウニの試食会を行い、参加者と意見交換を行いました。

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クローバーウニ、実用化に向けたこれまでの取組

セミナーでは、食産業学群の片山亜優助教より、クローバーウニのこれまでの取組が紹介されました。「磯焼け」の対策に向けて、ウニを陸上で養殖できる技術を開発しようと「コンブ飼料の代わりに何かないか?」「窒素量が多いマメ科植物はどうか?」といった着眼点がこの研究のきっかです。実際に、クローバーをウニに食べさせたところ「α-リノレン酸の含量が多い」ウニに成長することがわかり、そこで、マメ科植物によるウニの蓄養技術を共同で特許出願、今後は市場価値に見合った蓄養技術の確立を目指します。

次に、共同研究者である株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティングの津田祐樹代表取締役兼COOより、「実用化に向けた陸上養殖ウニの市場性」が紹介されました。日本のウニは世界でも美味しいと評価されておりウニの市場性に大きな価値を感じていること、マーケティングとしてクローバーウニは冬場の輸入ウニの代替のみならず、栄養機能性に優れ、幸せのクローバーのイメージから女性に好まれやすいとの説明がありました。

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株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング
代表取締役COO 津田 祐樹 氏

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食産業学群 片山 亜優 助教

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今話題になっている”クローバーウニ”の味は?試食会を実施

次に、クローバーウニと一般のウニとの食べ比べを実施しました。参加者はどちらがクローバーウニか明かされない状態で一度試食し、味の違いについてアンケートに回答を記入しました。回答結果の半分以上が、クローバーウニと一般のウニの違いがわかり、クローバーウニの味が特徴づけていることが示されました。片山助教からは「クローバーウニはあっさりとした甘みが特徴で、若者への嗜好性にあっているのではないか」とのコメントがあり、参加者からも好意的な意見が多く寄せられました。

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研究チームは「本セミナーを通してクローバーウニの高評価を得ることができ、事業化に向けて大きな一歩となりました。課題はまだ残っていますが、来年度の試験販売を引き続き目指していきます。本学のシーズを出来るだけ早く事業化につなげ水産業の発展に貢献していきたいと考えています。今後は国内販売だけでなく、国外も視野にいれた市場調査を行い、クローバーウニの陸上養殖を目指していきます。」とコメントしています。

講師・研究者プロフィール


宮城大学地域連携センター

宮城大学は地域に開かれた大学として、本学の教育や研究の成果を広く地域の 方々に還元するため、公開講座を開催 しています。講座では、本学教員が健康 づくりや、地域の歴史、食品の美味しさ・安全など身近なテーマをわかりや すく講義します。また、企業や地方自治 体との連携を深めるためのシンポジウムやセミナーを開催しています。大和キャンパス交流棟 2 階には、地域 との交流拠点として多目的に利用でき るオープンスタジオ “PLUS ULTRA- ” を設けており、研修会やワークショッ プなどを行っています。

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