新着情報
24.08.26
7/14学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2024に土岐教授・薄井助教・金内教授が出展しました/事業構想学群・食産業学群
7月14日(日)に東北大学川内キャンパスで行われた学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2024に事業構想学群から土岐謙次教授、薄井洋子助教、食産業学群から金内誠教授がそれぞれの取り組みを出展、各回のプログラムはいずれも満員を記録し大盛況のイベントとなりました。たくさんのご来場ありがとうございました。
科学や技術の"プロセス"を子どもから大人まで五感で感じられる場
『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』とは、「学都」として知られる仙台・宮城の地において、2007年から毎年開催している体験型・対話型の科学イベントです。今年度は出展プログラムは113プログラム(講座型47体験型70その他8)、来場合計は10,708人となりました。本イベントは宮城大学も後援しています。
本学出展内容と担当教員のご紹介
天平時代の造形技術「乾漆」を体感しよう!・ブローチを作ろう!
(講座プログラム型・体験ブース型同時開催)
はるか1,300年前の天平時代に確立した乾漆(かんしつ・麻布などを漆で固めたもの)は、現代のFRP(繊維強化プラスチック)と原理的に同じ造形技法です。乾漆の力学的物性を科学的に検証し、乾漆を現代に蘇る最先端素材として捉え「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を体験してもらいました。講座プログラム型ブースでは、参加者自らが好きなデザインの形のパーツを組み合わせながら、乾漆によるブローチを作成しました。体験型ブースでは紙と布と漆だけで出来た椅子に実際に座ったり、持ち上げたりしながらその軽さや頑丈さを体験してもらいました。※講座プログラムは事前申込制、各回20名4回転、80名満員
・土岐 謙次(とき けんじ):事業構想学群 教授
日本の伝統的漆工芸と、CADをはじめとしたデジタルデザイン技術の融合による新たな工芸・アートワーク・デザインの世界を提案しています。日本工芸のアイデンティティーの象徴とも言える漆を中心的な素材としながらも、3Dプリンターやレーザー加工機、カーボンファイバー等の先端素材などと融合したハイブリッドな活動を展開しています。
VRで町の文化財を体験しよう!(体験ブース型)
仙台市の岩切・利府町の菅谷・七ヶ浜町の湊浜には摩崖仏(まがいぶつ:岩に彫られた仏像)が残っており、三薬師としてそれぞれが市・町の文化財に指定されています。本ブースではこの三薬師様の3DCGをVR観察する体験を提供しました。参加者はヘッドマウントディスプレイを用いてそれぞれの違いを観察しました。
・薄井 洋子(うすい ようこ):事業構想学群 助教
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を使った学習者の学びの支援について研究しています。最近は、モーションキャプチャによる身体動作のデータや、様々な三次元データをCG(Computer Graphics:コンピュータ・グラフィックス)やVR(Virtual Reality:仮想現実)へ応用することによる学びについての研究を行っています。
発酵食品の不思議 ~コウジキンがつくる「こうそ」/美味しい「みそ玉」をつくろう~
(講座プログラム型)
日本の伝統食品である「味噌」や「醤油」は、麹菌によってつくられます。麹菌の作り出す「酵素」で、味噌や醤油が発酵する過程を実験を通じて体験する講座を実施しました。最後に「仙台味噌」を使った「みそ玉」作りを参加者に体験してもら、様々な具材をデコレーションしたみそ玉は、それぞれで持ち帰り味噌汁にしていただきました。※講座プログラムは事前申込制、各回15名4回転、60名満員
・金内 誠(かなうち まこと):食産業学群 教授
発酵・醸造技術を用いた商品開発及び高品質製造に関する研究を行っています。
アワード各賞のご紹介
本学すべての出展がサイエンス・デイアワード各賞を受賞!
サイエンスデイ開催後の7月22日に行われたサイエンス・デイアワード表彰式2024は、出展者及び賞受賞者による相互の表彰が行われ、本学の出展は下記の賞を受賞しました。
- 土岐研究室「天平時代の造形技術『乾漆』を体感しよう!・ブローチを作ろう!」
TSBアワード(贈賞者:東北生活文化学園大学学長 佐藤一郎)」 - 薄井研究室「VRで町の文化財を体験しよう!」
文理の垣根を取りま賞(贈賞者:元宮城学院女子大学学長 末光眞希) - 金内研究室「発酵食品の不思議 ~コウジキンがつくる「こうそ」/美味しい「みそ玉」をつくろう~」
学び支援協会理事長賞(贈賞者:学び支援協会理事長 古川宏治)
贈賞式では本学の出展について「宮城大学の出展教室に入るとひとつの統一感が感じられた『麹菌(麹菌は国菌だそうだ)』、ジャパンともいわれる『漆』、『磨崖仏』と、日本の伝統、伝承を形作っているものたちがテーマになっており、それらがいずれも先端的科学(化学)技術と組み合った姿が目に飛び込んできたのである。(佐藤一郎先生・東北生活文化大学学長、東京藝術大学名誉教授)」として高い評価を受けました。
本学佐々木啓一学長による「宮城大学”Wow” Award」は、仙台青陵中等教育学校科学部の「身近な疑問がいーっぱい!「電気」って面白いを感じてね」の展示ブースを表彰、副賞として「食産業学群坪沼農場で収穫したお米」を科学部の生徒たちに贈呈しました。
金内教授・土岐教授の出展がサイエンスデイオブザイヤー2024を受賞!
8月19日に行われたサイエンスデイオブザイヤー2024 贈賞式において、審査委員会による厳正な審査のもと、本学の出展が下記賞を受賞しました。
JST 理事長賞
金内研究室「発酵食品の不思議 ~コウジキンがつくる「こうそ」/美味しい「みそ玉」をつくろう~」
東北経済産業局長賞
土岐研究室「天平時代の造形技術『乾漆』を体感しよう!・ブローチを作ろう!」
開催概要
名称 | 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ 2024 |
日時 | 2024年7月14日(日) 9:00~16:00 ※アワード表彰式は7月22日(月) 14:00~16:30 |
会場 | 東北大学川内北キャンパス講義棟(宮城県仙台市青葉区川内41) ※アワード表彰式は 東北大学サイエンスキャンパスホール (宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6)で開催 |
来場対象 | こどもからおとなまでどなたでも |
入場料 | 無料 |
主催 | 特定非営利活動法人 natural science (2007年6月設立) ※宮城大学は本イベントの後援をしています。 |
お問い合わせ | 980-0023仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル7階 電話:022-721-2035、メール:info(a)natural-science.or.jp ※メールの際は(a)を@に変えてご利用ください。 |
研究推進・地域未来共創センター
企業や地方自治体・機関・団体のニーズや課題に対して、研究推進・地域未来共創センターは宮城大学の持つ多彩な人材・研究・技術・ノウハウなどを活かしながら、イノベーションや活性化の解決策を生み出していきます。そして、地域産業の発展や魅力的な地域づくりなど地域の可能性を広げるために、従来の手法や領域にとどまることなく、さまざまな分野で共創し、宮城大学のミッションの一つである地域社会への貢献を目指します。