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23.09.07
食産業学群須田義人教授の「『仙台牛』の美味しさの秘密を知ろう!」がサイエンス・デイ オブザイヤー2023東北経済産業局長賞を受賞
7月16日(日)に東北大学川内キャンパスで行われた学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2023に事業構想学群から薄井洋子助教、食産業学群から日渡祐二教授、笠原紳教授、須田義人教授がそれぞれの取り組みを出展、各回のプログラムはいずれも満員を記録し大盛況のイベントとなりました。(参考)7/16学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2023に薄井助教・日渡教授・笠原教授・須田教授が出展しました
この度、須田教授の講座プログラム「『仙台牛』の美味しさの秘密を知ろう!」が、審査委員会による厳正な審査のもとサイエンス・デイオブザイヤー2023東北経済産業局長賞を受賞しましたのでご案内いたします。
こどもたちに「仙台牛」の美味しさ・特徴を科学的な視点で伝えるプログラム
地域特性を活かしたテーマが高く評価を受け、東北経済産業局長賞受賞
日本人が歴史的に好んで食してきた霜降り和牛肉は、世界に類を見ない牛肉として海外からも注目されています。宮城県は、牛肉の最高ランクにある「仙台牛」を生産しています。牛肉の美味しさを知るには、脂肪がどのような質で、筋肉の柔らかさがどの程度かが重要なポイントになります。
脂肪融点の違いから仙台牛がいかにジューシーであるかを知ってもらうために、二本の毛細管を使って仙台牛と外国産牛の脂肪組織を詰めて、手の体温をつかって同時に温めてもらい、仙台牛の方が明らかに滑り落ちる速度は速いことを確認してもらいました。また、口の中の前歯の動きを模したテンシプレッサーを使って、明らかに仙台牛の方が外国産牛よりも柔らかいことも確認してもらいました。そして、仙台牛の殆どが、たった一頭の雄牛(「茂重波」号)の子孫たちであることを紹介しました。
審査員からは「おいしさを決める指標を示してもらったとても良い取り組みで、また仙台牛という地域特性が活かされたテーマであることも受賞の決め手となった」と評価を受けました。また、贈賞者である東北経済産業局からは「将来の子供たちが科学に関心を持てるような取り組みを積極的に応援したいとの想いで賞を創設したので、本取り組みの受賞は感慨深い」とコメントがありました。
須田教授は「牛肉の固さとジューシーさがおいしさを決める特徴的な要素であることを多くの子供たちに知ってもらいたいと思い、研究室の学生とディスカッションしながら展示を計画しました。このような貴重な賞をいただいたことに感謝しています。」とコメントしています。今後も須田教授の活躍にご期待ください。
サイエンス・デイオブザイヤー2023
『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』とは、「学都」として知られる仙台・宮城の地において、2007年から毎年開催している体験型・対話型の科学イベントです。今年度はのべ150団体が参加し、出展プログラムは113プログラム(講座型46体験型57)、来場合計は8,828人となりました。本イベントは宮城大学も協賛しています。本賞は出展した113のプログラムの中から、科学を社会に伝える優れた方法論を可視化・共有化したものについて、審査委員会による厳正な審査のもと受賞したものとなります。東北経済産業局長賞は今年度より新設された賞となります。公式サイトでは後日贈賞式の様子が公開される予定です。
研究者プロフィール
・須田 義人(すだ よしひと):食産業学群教授
複数の研究機関や大学と共同で、動物の能力(免疫、抗病性、成長、肉質など)を人にとって望ましい方向に遺伝的に改良する研究や健康性を維持向上させる機能性乳酸菌の開発を行っています。
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