大学案内2018学長メッセージ
宮城大学は、今年開学20周年を迎えました。宮城大学を巣立った6,000人を超える多くの卒業生が、自ら考え、行動し、学び続けながら、社会の第一線で活躍しています。
これまでも本学は、自らを地域と共に歩む教育重視の大学と位置づけてきましたが、今、東北独自の自然・文化的資源を活かして新しい価値を探究・創造することによって、地域の問題を解決し、地域を持続的に発展させることをめざす新たな取り組みをスタートさせました。
第一に基盤教育「フレッシュマンコア」を設け、豊かな人間性を学び続ける力を養います。その基盤の上に専門分野の知識・技能が融合することで、社会の変化に柔軟に対応できる人材を育てていきます。
第二に学生の多様な学びを可能にするため、学部・学科制から学群・学類制に組織改編を行い、社会のニーズや学生の志向に合ったバリエーション豊かな専門教育を提供します。
第三に人試改革を行い、入学後の学修に繋がるよう高等学校での学習や様々な取り組みを評価し、また、学びに対する意欲や資質を評価するAO入試を導入しました。
社会の変化は驚くほど速く、30年先には今ある職業の半分はAIやロボットに代替されるとも言われています。震災から6年が経過し、復興が次の段階に進むなか、東北地方独自の発展・変化に貢献していくために、宮城大学は、常に、新しい知識を生み、次代を見据えた教育を行うことによって、地域の期待に応え得る人材を育成してまいります。
(宮城大学大学案内2018、8頁寄稿分)