2018年(平成30年)学長年頭挨拶

学長年頭挨拶

明けましておめでとうございます。
昨年、宮城大学は開学20周年を迎え、8月の記念式典など一連の行事を実施し、多くの方に宮城大学の発展を感じていただくことができました。また、様々な機会を通して、皆さま方から宮城大学に対する御指導、御支援をいただくことができました。この場を借りて深甚なる謝意を表したいと思います。
年が改まり、21年目を迎え、宮城大学は心新たにスタートを切ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、開学以来最大規模の大学改革とも言うべき、学群・学類制の導入、基盤教育の充実などが実行段階に移り、4月にはその第一期生となる新入学生を受け入れました。この改革が目指すものは、自ら学び、考え、変化していく社会に柔軟に対応していくことのできる人材の育成です。
最近、将来的に人工知能やロボットが社会の隅々まで浸透し、企業や社会における人間の役割が大きく変化していくという予測が取り上げられるようになっています。宮城大学は、開学以来、実践力を備えた人材を育成するという理念を掲げて教育研究に取り組んできましたが、大きく変化する社会では、身に着けた知識の陳腐化も進むことが想定されます。高度な実践力となる専門知識の獲得のための教育を維持しながらも、自ら課題を発見し、まだ答えのない問いに向き合い、自分なりの答えを導き出せる力や、自己と他者を理解し、協働しながら物事を動かしていくことの難しさを知るといった、社会の変化にしなやかに対応していく力を育んでいくことを目指します。

本年は、この改革をさらに推し進めるため、学生の主体的・能動的な学修を支援するような教育環境の整備にも取り組み、さらなる飛躍の年としていく所存です。引き続き皆さま方の御指導、御鞭撻を賜りますことを心からお願い申し上げます。

最後に、本年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう、お祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

平成30年1月1日
川上 伸昭

TOP