初代学長 野田一夫先生の訃報に接して

本学初代学長 野田一夫先生の訃報に接し,心から哀悼の意を表します。

野田一夫先生は,平成5年に宮城大学(仮称)創設準備委員会副委員長に就任され本学の開学準備にご尽力いただき,平成9年4月の本学の開学とともに初代学長に就任されました。その後,平成13年にご退任されるまでの4年間にわたってリーダーシップを発揮され,ご退任後にあっても,折に触れて本学の教育研究に,ご指導,ご助言をいただいておりました。

建学にあたり野田先生は,「20世紀型大学との決別」をモットーとして,「Hospitality & Amenity」を基軸に据えました。21世紀に入り20年を経過した今,この概念は,誰一人取り残すことなく持続可能でより良い世界を作るという国連が提唱したSDGsに通じるものとなっています。

本学は,このような建学の理念を実現すべく,実学を尊重し,実践的な教育を行うことを信条として,社会に即戦力として通用する多くの卒業生を生み出し,社会に貢献をしてきています。

また,野田一夫先生は,本学学長就任前には立教大学教授,財団法人日本総合研究所理事長,多摩大学初代学長として教育研究を推進されるとともに,本学学長退任後も,財団法人日本総合研究所理事長及び会長,事業構想大学院大学初代学長を歴任されるなど,日本の高等教育や調査研究活動などに大きな足跡を残されました。

先生の多方面にわたる様々なご功績に改めて敬意を表しますとともに,本学の基礎を築き,発展へと導いたご労苦に深甚なる感謝を申し上げ,心からご冥福をお祈りいたします。

 

理事長兼学長 川上 伸昭


2017年。創立20周年・創基65周年の折に,ご来学されました。

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