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21.09.02
8/21小学生を対象としたプログラム, ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~「お米博士になろう〜大学のお米研究最前線〜」を太白キャンパスで開催しました/食産業学群 鳥羽研究室・赤澤研究室
食産業学群鳥羽研究室では、イネの形作りの理解を通じて、どうすればより良いお米の品種を作れるのか、その研究に日々取り組んでいます。また、赤澤研究室では加工食品の食感を改良する研究を行っています。8月21日、小学5・6年生を対象に、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらう科研費によるプログラムひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~「お米博士になろう〜大学のお米研究最前線〜」を宮城大学太白キャンパスで開催しました。
大学キャンパスで、見る、聴く、触る、そして食べる
イネ研究の最前線を体感する学びを行いました
当日の朝、小学生8名が太白キャンパスに集合しました。初めての大学での講義「お米ができる、その仕組みを考えよう」(鳥羽講師)を聴講し、お米を生産する作物“イネ”への理解を深め、イネには様々な品種があることを学びました。講義の後は、講義室を飛び出し太白キャンパス内の旗立農場へ向かい、実験圃場にて多様なイネに触れました。8月の暑さの中、旗立農場を元気いっぱい散策した後は、カフェテリアにてランチを食べました。ランチボックスには、うるち米ともち米の2種類のおにぎりが入っており、それぞれの違いを美味しく学びました。ランチの時間も大切な学びの時間となりました。
お米のできる仕組み・生産および米粉の加工・団子の食感を実験から学びました
午後は、実験棟生物実験室にて、2つの実験を行いました。まず, 実験1「イネの観察」です。玄米と白米の違いを調べ、イネの花がどこからできるのかを調査しました。次に, 実験2「2種類の米粉でお団子を作ろう〜なぜ食感が違うのか?〜」を行いました。それぞれの実験は、新型コロナウイルス感染症への対策のため、十分な距離の確保を図り、受講小学生は1人1台の実験台で実験を行いました。その小学生1人1人をサポートするため、本学学生がマンツーマンで指導にあたりました。実験後は、「でんぷんの構造と食感の違い」の講義(赤澤助教)が行われ、実験に参加した小学生は専門的な知識も身につけることができました。
プログラムの最後には、受講した小学生による研究成果発表が行われ、一人一人が自分自身の学びについて、しっかりとしたまとめを行い、発表を行いました。そして、発表者にはプラグラム修了証「みらい博士号」が授与されました。本プログラムを通じて、受講生のお米に関する興味・関心を引き出し、これからの食に対する学びへの意欲を促進することに貢献できることを期待します。
ひらめき☆ときめきサイエンスKAKEHI
大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。参加する皆さんが将来に向けて、科学的好奇心を刺激して“ひらめき”、“ときめく”心の豊かさと知的創造性を育む内容となっています。研究者が「科研費」(KAKENHI)による独創的・先駆的な研究について、その中に含まれる科学の興味深さや面白さを講義、実験等を通じて分かりやすく語りかけ、また、研究者自身の歩み(研究を志した動機等)や人柄に間近に触れることにより、学問の素晴らしさや楽しさを感じることができます。全国の大学や研究機関が、科学の楽しさ、難しさ、不思議に触れられるよう、いろいろなプログラムを用意しています。
研究者プロフィール
・鳥羽 大陽(とりば たいよう):食産業学群 講師
より良いイネの品種改良を目指し、日々イネを理解することに研鑽しています。作物の持つ生命力, そのポテンシャルを解明し, 人類のために生かすことを目指します。
・赤澤 隆志(あかざわ たかし):食産業学群 助教
卵や肉のタンパク質の食品加工特性(ゲル化性、乳化性、起泡性など)を改良する食品新素材を開発しています。