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平成29年度9月宮城大学卒業証書・学位記授与式式辞

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月28日更新

平成29年度9月卒業証書・学位記授与式式辞

 本日,平成29年度宮城大学9月卒業証書・学位記授与式を迎えました。本日をもって晴れて宮城大学の学士課程を終え,次のステージに進む,二人に敬意を表し,お祝いを申し上げます。

 あなたたちが宮城大学に在学した4年半は,東日本大震災からの復興の鎚音とともにあったのではないかと思います。この4年半を振り返ると東北地方における復興は,年々力強くなってきました。これまで,あなたたちもそれぞれ,外部に見える形であるか内面にとどまったものであるかを問わず,何らかの形で復興に関わり,寄与してきたのでしょう。そして,その過程を通じていくつもの成長の機会を得たと思います。こうやって,復興は一歩一歩進展してきたのですが,これで終わりではありません。復興はこれからも継続していきます。引き続き,何らかの形であれ震災復興に寄与されることを期待します。

 あなたたちは,「トビタテ!留学 Japan」プログラムによって海外に滞在する機会を獲得し,貴重な経験を積んできたものと思います。海外で過ごした時間は人生で忘れ得ない貴重な時間であったものと信じます。今,政府では,大学の無償化に関する議論が盛んになされています。日本は高等教育に対する公的資金の投入が少なく,大学生個人の私費による負担が多い国であるということから,今の議論は,ここに公的資金を投入して私費の負担を減じようというものです。このように日本では教育の財政は,公的資金か私費かという,受益者による直接の負担か,税金を通した国民全体の負担かという二者択一の議論が大勢であるわけですが,「トビタテ」のプログラムは,国と民間企業や第三者の個人の資金によって運営される官民連携のプログラムという新しい試みです。このプログラムに寄付をした企業や個人といった社会の一人ひとりがあなたたちに期待し,直接資金を提供してくれたものです。その特別の意味をよく記憶し,留学の成果を社会にしっかりと還元していってもらいたいと考えます。

 大学の課程の修了は,人生の節目ではあっても,勉学からの卒業というものではありません。むしろ,生涯続く,新たな知識の獲得と創造のスタートラインに立ったというべきものです。

 あなたたちが,宮城大学の生活で得たものを糧に,これからかけがえのない人生を開拓し,華やかな人生とならんことを祈念して,式辞といたします。

 卒業おめでとう。

平成29年9月20日
宮城大学 学長 川上 伸昭