新着情報
23.08.11
7/22 大崎市移動開放講座開講式及び第1回講座を開催しました
令和5年7月22日、大崎市役所にて「宮城大学移動開放講座 開講式」および「第1回講座(講師:看護学群 後上 亜友美 助教)」を開催しました。この講座は平成19年に締結した「宮城大学と大崎市との連携協力に関する協定・連携事業協力事業」の一環として、大崎市が定住自立圏協定に基づく大崎圏域1市4町の住民および通勤・通学者を対象として開催しています。
15年目を迎える大崎市移動開放講座、今年度は5月に開庁した大崎市役所新庁舎にて開催
今年度の講座は5月に開庁した大崎市役所新庁舎にて開催しました。開講式では、伊藤大崎市長より「宮城大学とは、大崎市が誕生してからどこよりも強固な連携により、まちづくりへの助言等を頂いてきた。本講座も今年で通算15回目を迎える。こうして市民が大学の先生方から学ぶ場を提供していただけることは大変ありがたい」と挨拶が。また、風見共創センター長からは「今年度は新庁舎が開庁し、さらに素晴らしい環境で講座を開講できることを喜ばしく思う。今年も大崎市にゆかりのある教員やテーマなど市民の方々に喜んでいただける講座を準備している。学びの成果をぜひ大崎市のまちづくりに生かしていただきたい」と挨拶がありました。今年度の講座には36名の受講生が登録・参加しています。
第1回講座「回復できる病“依存症”の理解を深めよう」
開講式に続く第1回講座は、看護学群の後上助教による「回復できる病“依存症”の理解を深めよう」です。講座では、身近な依存症の例としてアルコール依存症を取り上げ、お酒による酔いのメカニズムと身体への影響について解説するとともに、参加者がそれぞれアルコール体質判定キットを使って自分の体質を確認しました。また、アルコール依存症をはじめとした依存症の特徴と背景、治療方法などについて、身近な事例や参考資料なども示しながら紹介しました。アルコールの摂取により様々な関連問題が生じる可能性があること、それを理解した上でお酒との付き合い方を考える必要があること、特に重要なポイントとして依存症は回復できる病気であり、相談機関や医療、自助グループ等とつながることが大切であることが示されました。
看護学群 後上 亜友美 助教
講師プロフィール
・後上 亜友美:看護学群 助教
アディクションとは「好ましくない習慣によって生活が破綻した状態」を意味し、嗜癖や依存症と訳されています。やめたくてもやめれない状態です。周囲からは意思が弱いからやめられないと思われがちですが、意思の強さ弱さは関係ありません。回復できる病気です。
アディクションの看護は、お酒や薬物等の依存しているものを単にやめさせるだけではなく、依存せざるをえない背景を振り返り、対象者の苦しい生き方や人間関係の障害を回復する援助をします。
研究では、アディクションが原因で生じる身体的・心理的・社会的な問題、いわゆる関連問題に対する介入方法や支援について取り組んでいます。今後飲酒ができる年齢になったり、すでに飲酒できるようになっている若年者を対象とした早期からの支援が必要であると考え、予防教育についても関心を持って研究しています。
大崎市・宮城大学連携協力事業「移動開放講座」
「宮城大学移動開放講座」は平成19年3月に締結した「宮城大学と大崎市との連携協力に関する協定・連携事業協力事業」の1つとして、平成19年度より開催しているものです。本講座は大崎圏域1市4町の住民および通勤・通学者を対象とし、7月〜12月までの期間に、看護学群、事業構想学群、食産業学群、基盤教育群の各学群の教員がオムニバスで6回の講座を開講。全6回の講座のうち3回以上出席した受講生には、大崎市と宮城大学から修了証と記念品が授与されます。
日時 | テーマ | 講師 |
---|---|---|
7月22日(土) 13:30~16:00 | 第1回講座/開講式 ○「回復できる病“依存症”の理解を深めよう」 (会場:大崎市役所301会議室) | 看護学群 |
9月16日(土) 14:00~16:00 | 第2回講座 ○「やさしくできる科学的な健康運動のコツ-ご当地体操・ダンス振付指導者のこだわりポイント-」 (会場:大崎市役所301会議室) | 基盤教育群 |
9月30日(土) 14:00~16:00 | 第3回講座 ○「宮城大学生の地域への関わりと学び」 (会場:加美町中新田公民館大ホール) | 食産業学群 |
10月14日(土) 14:00~16:00 | 第4回講座 ○「都市と農村と『千と千尋の神隠し』」 (会場:大崎市役所301会議室) | 食産業学群 |
11月4日(土) 14:00~16:00 | 第5回講座 (会場:大崎市役所301会議室) | 看護学群 |
12月9日(土) 13:30~16:00 | 第6回講座/閉講式 ○「陸羽東線の歴史とこれからの地域交通」 (会場:大崎市役所301会議室) | 事業構想学群 |
宮城大学研究推進・地域未来共創センター
宮城大学の教育や研究に関わる知的財産を活用し、地域の企業、自治体、学術・研究機関、金融機関等との連携を進めながら、新たな研究開発や地域未来共創プロジェクトを推進し、真に豊かで持続可能な地域社会を実現していくために設立。本センターは、本学における看護学群、事業構想学群、食産業学群、基盤教育群の各領域及びそれらの横断的な教育・研究の成果を基に、東北・宮城の様々な地域の資源や人材を新たな発想と視座から連携し、地域未来共創を推進するプラットフォームを構築していきます。