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23.05.09
風見正三教授が委員長を務める大崎市中心市街地復興まちづくり事業が完成、5/7大崎市役所新庁舎開庁記念式典、震災から12年の成果
事業構想学群風見正三教授は、東北を主要フィールドとして持続可能な地域づくりの研究や実践を進めており、大崎市中心市街地復興まちづくり委員会の委員長を長年務めてきました。このたび新市建設計画並びに大崎市中心市街地まちづくり計画の総仕上げとして、大崎市役所の新しい本庁舎が開庁、5月7日に新庁舎の開庁記念式典が行われました。新庁舎は、未来に向け安全で安心な市民生活の拠点、交流と情報発信によるにぎわいの拠点となる大崎市のまちづくりの新たなシンボルとなる施設です。本事業は大震災から約12年をかけて進められた事業です。
みちのくの架け橋 人とまち、絆と共にまちなか再生
~きらめく水面、緒絶の蔵と風透る小径のまち~
中心市街地の復興まちづくりを進めるにあたっては、大崎市震災復興計画の基本理念である「真の豊かさ 連携と協働による大崎の創生」を踏まえつつ、中心市街地再生の着実な実現が震災復興に繋がるとの考えのもと、「安全で安心して暮らせるまちづくり」と「まちなかの活力を再生させるまちづくり」を目指し、新たな中心市街地の創生に取り組んでいかなければなりません。本市の中心市街地は、災害時の緊急避難・輸送路としても機能する鉄道や道路網の広域的な交通インフラが整い、宮城県北の拠点都市として様々な都市機能が集積しており、宮城県のみならず東北地方の東西・南北軸の要衝となっています。この強みを活かし、周辺地域との連携と拠点都市としての機能を強化することで、“広域連携による新たな地方都市のあり方”を創生し、宮城県や東北が未来に輝けるための「復興への架け橋」となることが期待されます。そのために、人と人とが、絆やつながりを大切にするよう、街が人にできること、人が街にできることを共に考え、地域を愛し、文化を知る心や人を育み、安全で安心な暮らしを支えるまちの創生を図ります。(大崎市中心市街地復興まちづくり計画より引用)
風見教授は「大崎市は、私が宮城大学に就任以来、15年間、総合計画、都市計画等、様々な政策に携わらせていただき、東日本大震災後は『内陸型復興モデル』を目指して、伊藤市長と共に、地元の代表者、市や県、国の関係部局と共に円卓会議を行いながら、中心市街地復興まちづくりのグランドデザインを策定し、その実現に向けて力を合わせてきました。本事業は、震災復興を通じた都市の機能更新を図るものであり、大崎市の協働まちづくりの新たな拠点を形成していくことが期待されています。大崎市は、本学の連携自治体の第一号であり、地域フィールドワークでの連携を始め、各学群の様々な先生方が各種委員会等に携わって頂いている連携の深い自治体です。大崎市は、SDGs未来都市、世界農業遺産の指定を受けると共に、美しい自然と都市が融合した『田園都市構想』の実現を目指しており、これからも様々な分野での連携を進めていきたいと思います」とコメントしています。
教員プロフィール
・風見 正三 (事業構想学群 教授)
東北から日本の未来を発信するための持続可能な地域づくりの研究や実践を進めています。地域の真の豊かさを追求していくコミュニティビジネスの視点から持続可能な地域産業やライフスタイルの在り方を考察し、コモンズ社会の創造に取り組んでいます。21世紀は、地域の人々が主体となり、個人も地域も共に豊かになるシナリオを実現する時代です。こうした目標に向けて、コモンズの視点やコミュニティビジネスの手法から様々な地域で持続可能な地域創造プロジェクトを提案・実践し、地域主体のまちづくりによるサステイナブルコミュニティの実現を目指していきます。
<参考>
- 「とみやどにおける持続可能なまちづくり」「震災復興から学ぶ市民参加のまちづくりの3部作」が日本環境共生学会賞2冠/風見研究室・佐々木研究室
- 佐々木研究室・風見研究室 富谷市との連携プロジェクト 富谷宿観光交流ステーション「とみやど」内に「宮城大学×富谷市・共創ラボ」オープン
- 利府町「tsumiki」がグッドデザイン賞を受賞/風見研究室・佐々木研究室
- 「森の学校」プロジェクトが2020年度日本環境共生学会学会賞2部門受賞
- 風見正三研究室が「森の学校」基本構想で第26回日本不動産学会長賞を受賞
- 風見研究室・佐々木研究室による「富谷しんまち活性化プロジェクト」宮城大学×富谷市
- 3年ぶりに復活する「Rifu-Co-Laboみんなの未来づくりワークショップ」