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25.08.25
7/20学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2025に沢田准教授・太田教授・薄井助教・須田教授が出展しました/看護学群・事業構想学群・食産業学群
7月20日(日)に東北大学川内キャンパスで行われた学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2025に、看護学群から沢田淳子准教授、事業構想学群から太田賢教授、薄井洋子助教、食産業学群から須田義人教授がそれぞれの取り組みを出展し、大盛況のイベントとなりました。たくさんのご来場ありがとうございました。
科学や技術の"プロセス"を子どもから大人まで五感で感じられる場
『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』とは、「学都」として知られる仙台・宮城の地において、2007年から毎年開催している体験型・対話型の科学イベントです。今年度の出展プログラムは117プログラム(講座型37体験型71その他9)、来場合計は10,638人となりました。
本学出展内容と担当教員のご紹介
どうして?だからか!―60年後の感覚を体験して、高齢者看護を考えよう―
(講座プログラム型)
高齢者の加齢変化と日常で出会う高齢者の不可解な言動の理由について理解を深めてもらえるよう、参加者には高齢者の加齢変化に関する解説動画の視聴後、視界や聴覚などを制限する疑似体験セットを身に着けて60年後の感覚を体験してもらいました。
※講座プログラム型は事前申込制、各回18名4回転
・沢田 淳子(さわだ あつこ):看護学群 准教授
年齢を重ねた人々がどのような場所であってもその人らしく豊かに生活を継続し、生ききることができる社会の実現を願って活動しています。研究は、長期高齢者ケア施設でのケアマネジメントや専門職連携実践を中心に取り組んでいます。また、高齢者のよりよいケアを考え創造するために、地域の高齢者ケアに関係する多様な専門職が集い、学び合える場づくりを、大学の老年看護学領域の教員と地域の専門職の皆さまとともに行っています。
仙台・東北のお祭りをビッグデータで見てみよう!(講座プログラム型)
ビッグデータで見る!仙台・東北のお祭り体験(体験ブース型)
地域の絆を深め、文化や伝統を受け継ぐ大切な行事であるお祭りを“データのチカラ”で応援する方法について、実際にタブレットを操作しながら学ぶ講座を実施しました。スマホの「つながる仕組み」から、なぜお祭りの来場者の年代やにぎわいの時間帯が分かるのか理解を深めるとともに、「仙台・東北お祭りクイズ」への挑戦やAIチャットボットを使用した新たなお祭りの提案をしてもらいました。
※講座プログラム型は事前申込制、各回15名4回転
・太田 賢(おおた けん):事業構想学群 教授
サイバーフィジカルシステム、モバイルコンピューティング、行動・習慣デザインを専門分野として、物理空間とサイバー空間が融合するサイバーフィジカルシステムにおける情報サービス、人の行動のセンシングとデータ解析に基づき行動や習慣化の支援を行うシステムを研究しています。行動や習慣のデザインを通じてウェルビーイングの向上、社会課題解決に貢献していきます。
自分が撮った動画をCG空間で鑑賞してみよう!(講座プログラム型)
参加者が事前に提出した「将来残していきたいと思う地域の宝」や「自分にとって大切なもの」の動画をもとに3D立体物を再現し、VR(仮想現実)を使いその立体物を鑑賞してもらいました。また、VRでの体験後、参加者自身が専用のスキャニング機器を使用して3Dスキャンを行い、デジタルデータとして保存する体験をしてもらいました。
※講座プログラム型は事前申込制、各回5名2回転
・薄井 洋子(うすい ようこ):事業構想学群 助教
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を使った学習者の学びの支援について研究しています。最近は、モーションキャプチャによる身体動作のデータや、様々な三次元データをCG(Computer Graphics:コンピュータ・グラフィックス)やVR(Virtual Reality:仮想現実)へ応用することによる学びについての研究を行っています。
お肉を柔らかくして、より美味しく食べよう!(講座プログラム)
美味しいお肉だと感じるには、“柔らかいこと”が重要です。家の台所や冷蔵庫にあるもので固いお肉が柔らかくなる仕組みを、実験を通して学んでもらいました。また、参加者はお肉をかみきるときに、どのくらいの力がかかっているのかが分かる装置を用いて、柔らかくしたお肉の数値を確認しました。
※講座プログラム型は事前申込制、各回15名6回転
・須田 義人 (すだ よしひと):食産業学群 教授
複数の研究機関や大学と共同で、動物の能力(免疫、抗病性、成長、肉質など)を人にとって望ましい方向に遺伝的に改良する研究や健康性を維持向上させる機能性乳酸菌の開発を行っています。
アワード各賞のご紹介
事業構想 太田 賢 教授がサイエンス・デイアワード「役に立つ地学賞2025」を受賞!
サイエンス・デイ開催後の7月28日に行われたサイエンス・デイアワード表彰式2025は、出展者及び賞受賞者による相互の表彰が行われ、本学の出展は下記の賞を受賞しました。
太田研究室「仙台・東北のお祭りをビッグデータで見てみよう!」
役に立つ地学賞2025(贈賞者:認定NPO法人 防災・減災サポートセンター)
受賞にあたり、「「お祭り」という心躍るテーマを切り口に、難解なビッグデータ解析を、誰もが楽しめる身近な研究として提示された着眼点は、サイエンスの魅力を伝える上で大変素晴らしいものです。この研究の本質は、楽しさだけに留まらず「人の暮らしと災害」という、防災・減災の根源的な視点を示唆しています。平時の人々の動きを詳細に捉えるアプローチは、万が一の災害時における安全な避難誘導や都市計画に直結する、まさにこれからの「役に立つ地学」に欠かせない分野だと気付かされました」として評価を受けました。
本学佐々木啓一学長による「宮城大学”Wow” Award」は、宮城県泉館山高等学校DXLab「同じ形のピースだけで不思議な立体が作れるって本当?Let’s Play with Symmetry!」と泉館山高等学校総合科学部「算数&理科好きな子この指とまれ!勉強嫌いな子この指とーまれ!」の展示ブースを表彰、副賞として「宮城大学公式ノベルティ「MYU CANDY」(PAPABUBBLE)」を生徒たちに贈呈しました。
沢田准教授・薄井助教の出展がサイエンスデイオブザイヤー2025を受賞!
8月18日に行われたサイエンスデイオブザイヤー2025 贈賞式において、審査委員会による厳正な審査のもと、本学の出展が下記賞を受賞しました。
JST 理事長賞
沢田研究室「どうして?だからか!―60年後の感覚を体験して、高齢者看護を考えよう―」
受賞にあたり、「加齢という誰にとっても身近なテーマを入口に、ケアする/される双方の視点を促す本企画は、「社会とともにあること、社会のためにあること」といったJST理事長賞の審査基準にも合致しており、社会的意義の高い優れた取り組みである」として評価を受けました。
仙台市長賞
薄井研究室「自分が撮った動画をCG空間で鑑賞してみよう!」
受賞にあたり、「フィジカル空間(現実空間)とサイバー空間(仮想空間)とを組み合わせた入門編、導入編としての役割が明確に設定されていました。急速に進展するマルチメディアとの協調によって、果たさなければならない役割を自覚し、充分に考え実行できる能力を持った、地方創生を担う「21世紀型市民」が形成される端緒となる試みです。」として評価を受けました。
開催概要
名称 | 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ 2025 |
日時 | 2025年7月20日(日) 9:00~16:00 ※アワード表彰式は7月28日(月) 14:00~16:30 |
会場 | 東北大学川内北キャンパス講義棟(宮城県仙台市青葉区川内41) ※アワード表彰式は 東北大学サイエンスキャンパスホール (宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6)で開催 ※サイエンスデイオブザイヤー表彰式は、東北大学知の館 (宮城県仙台市青葉区片平2丁目-1)で開催 |
来場対象 | こどもからおとなまでどなたでも |
入場料 | 無料 |
主催 | 特定非営利活動法人 natural science (2007年6月設立) |
お問い合わせ | 980-0023仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル7階 電話:022-721-2035、メール:info(a)natural-science.or.jp ※メールの際は(a)を@に変えてご利用ください。 |
研究推進・地域未来共創センター
企業や地方自治体・機関・団体のニーズや課題に対して、研究推進・地域未来共創センターは宮城大学の持つ多彩な人材・研究・技術・ノウハウなどを活かしながら、イノベーションや活性化の解決策を生み出していきます。そして、地域産業の発展や魅力的な地域づくりなど地域の可能性を広げるために、従来の手法や領域にとどまることなく、さまざまな分野で共創し、宮城大学のミッションの一つである地域社会への貢献を目指します。