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24.04.03

4/3、2024年度(令和6年度)入学式を行いました

2024年度(令和6年度)宮城大学入学式を4月3日(水)に東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)大ホールにて行いました。今年度の入学生は看護学群96名、事業構想学群214名、食産業学群137名、看護学研究科8名、事業構想学研究科18名、食産業学研究科11名の計484名でした。


2024年度(令和6年度)4月
宮城大学入学式 学長式辞

はじめに

みちのく宮城の地にも、ようやく春の訪れが感じられるようになりました。本日、ここに447名の学群新入生、37名の大学院生の皆さんを本学に迎えることができたことは私たちの大きな喜びです。宮城大学を代表して、皆さんの入学を心より歓迎いたします。

また、この間、皆さんが晴れてこの日を迎えることを心待ちにし、皆さんを様々な形で支え、また励まし続けてこられた御両親、御家族、そして関係者の皆様に、心より祝意を表します。

そして、本日、御多用にもかかわらず御臨席を賜りました村井嘉浩宮城県知事、高橋伸二宮城県議会議長、浅野俊彦大和町長、石井幹子公立大学法人宮城大学経営審議会委員、大野健一宮城大学後援会長をはじめ御来賓の皆様方に対し、本学を代表いたしまして厚くお礼申し上げます。

今年の入学式は、2019年以来、実に5年ぶりに新入生のご家族にも御参加いただいて挙行しています。この晴れの場に、多くの皆様に御出席いただくことができ、私たちも大変嬉しく思っています。

宮城大学について

さて、宮城大学についてお話ししましょう。宮城大学は、27年前の1997年に宮城県立の大学として創設されました。当初は看護学部、事業構想学部の2学部でしたが、2005年には宮城県農業短期大学が改組され、食産業学部が設置されました。その後、2009年の公立大学法人化、2017年の学群・学類制移行を経て現在に至っています。

建学以来、「高度な実学に基づき、豊かな人間性、高度な専門性及び確かな実践力を身につけ、グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材を育成すること」を教育の理念としています。社会が大きく変革している今、まさにこのような教育が社会から求められています。本学では、実学、すなわち実社会で役立つ知識、考え方を尊重し、客観性と合理性を持って、俯瞰的に社会課題を探求し解決する能力、社会環境の変化に柔軟に対応できうる能力を醸成する多様な教育プログラムを皆さんに提供しています。本学でのこれらの学びは、社会と密に繋がった研究、社会連携活動をベースに展開されていることが特徴です。

とりわけ、学群入学の皆さんは、入学後すぐに参加する地域フィールドワークに期待してください。これは、1年次全ての学生が県内の地域コミュニティを訪問し、地域の人々とともに実際の地域課題に向き合い、地域本来の良さを活かした解決策を考えるものです。課題探求、課題解決の実践手法を体験し、習得するとともに、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキルを養うことにより、その後の本学での学びの基盤となります。

宮城大学での学びとは

この地域フィールドワークでは、皆さん自らが能動的に、かつ自分事として課題探求、課題解決に取り組むことで学びを深めていきます。大学での学びは、すべからく同じです。

与えられた知識の単なる習得ではありません。皆さん自らが学ぶ対象を決定し、探索し知識を作り上げていくのです。本学では授業やコース選択の自由度が高く、企業、事業体でのインターンシップも多数取り揃えています。好奇心を持っていろいろ挑戦してください。

また、グローバルな視点の涵養という点では、海外を経験してみることが効果的です。日本以外の国々で如何にDXが進んでいるか、東南アジアの国々が如何に急速に発展しているか、世界の若者が如何に積極的に学び、そして社会と向き合っているかなどを実感できます。そして、これらの体験は、皆さんの考え方、将来設計に大きな影響を及ぼします。本学は、多くの海外連携校を有しており、短期、長期、様々な留学プログラムを皆さんに提供しています。いろいろな支援制度も用意しています。

待っているだけでは何も起きません。積極的に自身のやりたいことに自ら手を挙げ、取り組んでほしいと思います。このような姿勢での学び、体験は、皆さんに学問領域の枠を超えた幅広い実践的な知識、すなわち「総合知」と、これらに基づき、変化に柔軟に対応しながら的確に課題を探求し解決する力、すなわち「実践力」を必ずやもたらします。また生涯にわたって、必要な知識技術を能動的に修得していく姿勢、学ぶ力をもたらします。

不確実性の時代へ対応

皆さんも心を痛めているように、世界は今、パンデミック、大規模な気候変動、国際的な軍事緊張、エネルギー危機、急速なインフレなど予測しえなかった危機に直面しています。また一方では、技術革新により、インターネットやAIなどによるデジタルトランスフォーメーション、さらにはカーボンニュートラル、SDGsを推進するグリーントランスフォーメーションが加速し、人々の生活や価値観が急速に変わっています。このような先行きの予測できない不確実な時代、いわゆるVUCAの時代において、企業や組織では迅速かつ臨機応変な意思決定と対応が必要になっています。

宮城大学でのこれからの学びは、まさにこれに応えるものです。

むすびに

宮城大学は建学から27年となり、既に多くの卒業生を輩出しています。彼らは宮城大学での学びの精神を矜持に社会で活躍しています。また本学では、ほとんどの教員が社会と繋がり、教育研究、創作活動を展開しています。

今日から皆さんは、社会と密に繋った宮城大学コミュニティの一員です。私どもは、次の時代を拓く有為な人材である皆さんを心から歓迎いたします。宮城大学での学業と研鑽が実り豊かなものとなること、そして皆さんがさらに大きく成長されることを心から期待して、私のお祝いの言葉といたします。

令和6年4月3日
宮城大学長
佐々木 啓一


祝辞 宮城県知事 村井 嘉浩 様

(村井知事の画像)

令和6年度宮城大学入学式に当たりまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。

着実に積み上げてきた努力が実を結び、見事に難関を乗り越え、宮城大学に入学されました皆さん、誠におめでとうございます。

また、今日まで皆さんを励まし、支えてこられた御家族の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。

さて、昨今の世の中の動きに目を向けると、国際情勢の混乱やそれに伴う物価高騰、深刻化する世界的な気候変動や大規模災害の増加など、先行きに対する不透明感が増しています。

さらに、本県は本格的な人口減少局面を迎え、生産年齢人口の減少や過度な一極集中に伴う地域経済の縮小などといった大きな課題にも直面しています。

このような中、将来にわたって持続可能な社会を実現するためには、皆さんのような若い世代が主役となって、地域はもとより、我が国の未来を築き上げていくことが求められています。

また、政府が最重要課題の一つと位置付けている「地方創生」においては、地域にとって不可欠な人材の育成や、新たな産業の創出、地域課題の解決に向けた貢献など、知的拠点として公立大学が果たすべき役割に関心が高まっています。

そのために、私から宮城大学には、将来を見据え、「宮城大学でしか学べないもの」を提供していただき、「自らの力で将来を切り拓き、社会の各分野において先導的役割を担っていく人材の育成」をお願いしています。

宮城大学は、開学以来、企業や自治体と連携・協働した教育研究や取組等を数多く実施しており、また、卒業生の各方面での様々な活躍に対しては高い評価を得るなど、県内外の各界各層から大きな期待が寄せられているところです。

皆さんは、「実学主義」を建学の理念に掲げたこの宮城大学で、専門的な知識や技能を修得し、県内の全てをフィールドとして実践力を身に着けるとともに、異文化にも触れ、豊かな知性や感性を養い、グローバルな視点で活躍できる力も蓄えていただきたいと思います。

これから始まる学生生活は、長い人生の中で、皆さんが将来進むべき道を見つけるかけがえのない時期でもあります。

一日一日を大切にしながら、学問に限らず何ごとにも挑戦し、真剣に努力を重ね、将来に向け自分の可能性を大きく広げてください。

熱意あふれる教授陣は、きっと皆さんの向学心に充分応えてくれるものと考えております。

結びに、皆さんの未来が、輝かしいものとなりますよう、また、皆さんの力により、宮城大学が、一層の飛躍、発展を遂げるよう、心からお祈り申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。

本日は、誠におめでとうございます。

令和6年4月3日
宮城県知事 村井 嘉浩


祝辞 宮城県議会議長 髙橋 伸二 様

本日ここに、令和6年度宮城大学入学式が挙行されるに当たり、県議会を代表いたしまして、一言お祝いを申し上げます。

入学されます皆さん、誠におめでとうございます。見事に難関を乗り越えられ、本日、未来への希望を胸に、晴れの入学式を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。

皆さんがこれから学生生活を送る宮城大学は、緑豊かな自然と充実した施設の中で、学業はもとより、スポーツや文化活動にも積極的に取り組むことができる、活気と情熱に満ちた大学であります。本学で学び、各分野で即戦力として活躍されている卒業生も多く、時代の要請に叶った人材を輩出する大学として、地域の信頼は大変厚いものがあります。

近年、少子高齢化や人口減少、地方の過疎化などの問題に加え、国際情勢の緊迫化に伴う物価高騰など、我が国を取りまく社会情勢は大きく変化しております。このような状況において、次世代を担う若い方々には、より柔軟な発想と、多様なニーズに臨機応変に対応できる能力が求められております。

県議会といたしましても、二元代表制の下で、県民一人ひとりが安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んでいるところですが、ふるさと宮城の更なる発展を実現していくためには、地域の将来を担う皆さんの力が是非とも必要であります。

入学生の皆さんにおかれましては、宮城大学の質の高い教育環境のもと、勉学に励み、将来を担う人材として逞しく成長されますとともに、多くの出会いや経験を通じ、実り多い学生生活を過ごしていただきたいと思います。

また、大学院に入学された皆さんには、専門的知識や技術を更に研き上げ、社会に貢献されますことを御期待申し上げます。

結びに、宮城大学の限りない御発展と、入学生並びに御臨席の皆様方のますますの御健勝・御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

令和6年4月3日
宮城県議会議長 髙橋 伸二

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