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25.04.16
3/17-3/22ニュージーランド・ナーシング・スタディ・ツアーを実施/実践看護英語演習/国際看護プログラム
看護学群の「国際看護プログラム」では、国際協力の現場や多様な文化的背景を持つ人々への看護実践において、関係者と協働できる基礎的な能力の習得を目指しています。その一環として、看護学群3年次の科目「実践看護英語演習」において、3月17日~22日に「New Zealand Nursing Study Tour(ニュージーランド看護研修)」を実施しました。
英語圏の保健医療・看護の現状とその文化・歴史的背景を学ぶ
看護学群学生が、ニュージーランド・ウェリントンで4泊5日の研修を実施
看護研修では、現地の医療・看護の実践や文化的背景を学ぶことを目的に、ウェリントンを中心にさまざまな医療・福祉施設を訪問しました。Aged Care Association New Zealand にて、ニュージーランドにおける高齢者ケアの歴史や制度についての講義を受け、高齢者福祉の発展や課題について学びました。また、高齢ケア施設&病院(Te Hopai Home & Hospital) を訪問し、スタッフとの交流を通じて、日々の高齢者ケアの実践や施設運営の実態について理解を深めました。
医療機関訪問では、Upper Hutt Health Centre にて Dr. Simon Robinson と面談し、地域医療の実情について意見交換をしました。さらに、Wellington Hospital(公立病院)の見学を通じて、ニュージーランドの病院における医療提供体制について知見を得ました。
終末期ケア施設では、Te Omanga Hospice を訪問し、ホスピスケアの理念や実践について学びました。また、現地で活躍する日本人看護師との座談会では、海外で看護師として働くために必要な知識やスキル、キャリアの築き方について貴重な話を聞くことができました。
参加学生のコメント
末永葵さん(看護学群3年)※2024年度時点
本研修で多国籍社会の生活、マオリ文化の尊重、日本と海外の看護の違い等、様々な学びを得ることができました。施設の訪問やホストファミリーとの交流を通して、日本の社会、看護を客観的に見る機会となり自身の価値観が広がる経験となりました。
鈴木結生さん(看護学群3年)※2024年度時点
海外研修でニュージーランドを訪問し、高齢者施設、公立病院、ホスピスを視察、医師・看護師と対談し、文化・宗教・価値観の違いによる看護の特徴を学びました。特に、マオリ文化を尊重する姿勢や多国籍な人々が共生する環境における人間関係構築の重要性について、新たな視点を得ることが出来ました。これらのことから国際的視野が広がると同時に、自身の固定観念や価値観を再考する契機にもなりました。
今回の研修を通じて、ニュージーランドの医療・看護の現場を直接体験し、異なる文化や制度の中で看護がどのように実践されているのかを学ぶ貴重な機会となりました。
実践看護英語演習について
看護学群看護学類3年次前期開講の選択科目であり、国際看護プログラムで必ず履修の必要となる科目です。英語圏の保健医療・看護の現状とその文化・歴史的背景を理解し、異文化への感受性を高め、国際的視野を拡大する機会として、事前研修と学外演習(海外渡航によるNursing Study Tour)を通して、学びを深めます。
指導教員プロフィール
・小松 容子:看護学群教授
精神疾患を抱える人にとってのノーマライゼーションの実現を目指して、精神障害者への偏見・差別の軽減に関する研究や、当事者やその家族の人たちがスティグマを克服出来るような支援の開発、家族支援に関する研究、精神疾患についての歴史的文化的研究等をしています。
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