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23.03.20

3/20、2022年度(令和4年度)卒業証書・学位記授与式を行いました

2022年度(令和4年度)宮城大学卒業証書・学位記授与式を3月20日(月曜日)に大和キャンパスの講堂にて行いました。式典の実施にあたって、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、午前・午後に分けたうえで、御来賓、卒業生・修了生、および教職員のみでの実施となりました。

本年度の卒業生・修了生は、看護学群97名、事業構想学群197名、食産業学群124名、看護学研究科2名、事業構想学研究科14名、食産業学研究科11名の計445名でした。式では、各学群卒業生、大学院修了生の代表者に、川上学長から卒業証書、学位記がそれぞれ授与されました。

卒業生、修了生の皆様、誠におめでとうございます。

2022年度(令和4年度)3月宮城大学卒業証書・学位記授与式 学長式辞

宮城県知事 村井 嘉浩 様より御祝辞を賜りました

宮城県議会議長 菊地恵一 様より御祝辞を賜りました

式典画像1

式典画像2

式典画像1

式典画像2


2022年度(令和4年度)3月
宮城大学卒業証書・学位記授与式 学長式辞

新型コロナウイルス感染症の世界的なまん延が始まってからすでに3年が経過し、私たちは不便な生活を強いられてきました。このような中で勉学を続け、無事所定の課程を修了して本日卒業証書を受ける418名および学位記を受ける27名の学生の皆さん方のこれまでの学生生活における努力に敬意を表し、列席している副理事長、理事、副学長をはじめとした本学の教職員を代表して卒業および修了を祝福します。

皆さんは本学在学期間の過半をコロナと共に過ごしたものと思います。振り返ると2020年4月、緊急事態宣言が全国へと拡大していく中ですべての授業が前触れもなく遠隔によるものとなりました。本学にとって全ての授業を遠隔で行うというのは初めてのことであり、教職員は懸命に準備を行い、実施をしました。その結果、不慣れな遠隔授業を遂行し、定着させるという成果を得ることができました。

他方、コロナとの戦いは容易には終わらないとの見通しに立ち、本学は新たな生活様式に基づく大学運営の準備を整え、2020年の夏には対面による教育を復活させました。この時期多くの大学では遠隔授業が継続されており、本学は対面授業に積極的であったことになります。学生の皆さんの中には大学内でストレスを感じた人たちもおられたのでしょうが、わたしたちはその事に無頓着であったというわけではありません。

本学は、開学以来実習、実験、演習、ゼミなどを通して実践的な教育を行うことを信条としてきました。こういった教育は、伝統的な大学教育が重視してきた、すでに言語化され、体系化された知識を、教科書を使って解説し、伝授していくという授業と較べると、現在の遠隔授業のアプリケーションが不得手とするものです。このため本学の特徴的な教育の質を維持する観点から安全に対面授業をすることを求め、それができる環境整備にいち早く取り組み、十分な対策を整えたうえで慎重に対面授業を展開していきました。その結果、これまでキャンパスが感染拡大の場となった兆候は見られていません。これまでの学生の皆さんの協力に感謝します。

ところが、2022年に入り、ウイルスの変異が進み感染力が強いオミクロン株への転換が起こっていきました。これに伴い、この年の後半からは第7波、第8波というそれ以前とは規模の異なる感染ピークが繰り返し起き、本学の学生の感染報告も増加、出席停止が繰り返されることになりました。これはそれまで重視されていた大人数が集まることを避ける、多人数での飲食は避けるというような外形的で定型的な感染対策を講じていたのでは感染を防ぐことができないということを示しています。

他方、オミクロン株による感染そのものでは、重症化するリスクが低いということも示されるようになってきました。これらのことから、今、社会はコロナと共棲する段階に移り、その中では一人ひとりがその場の状況を考え、感染防御と社会経済活動の利益を両立させていくことが求められることになってきています。政府が3月13日からマスクの着用を個人の判断に委ねるとしたことはその一環と考えるべきものです。皆さんには、これから社会において、合理的な感染防止対策を考慮しつつ意義ある日常を過ごすことによって得られる充実した人生への新たなスタートを切ることを期待しています。

ロシアによるウクライナへの侵攻が開始されてから1年が経過しました。世界の平和と秩序を維持する側に立つべき大国が、世界の大多数の国々からの非難を受けながらも侵攻を継続していることに憤りを覚えます。ここに戦火によって負傷し、命を落とされた多くの人々に哀悼の意を表します。ロシアが起こした戦争は、新型コロナウイルス感染症からの復活期にある不安定な世界をさらに不安定化させるもので、今、世界は混とんの真っただ中にあります。

これまでも人類はいく度も苦難に会い、社会を変革することでこれを克服してきました。これからの社会はこれまで以上に急速に変化していきます。変化に直面する時に、皆さんがこの大学で身につけた知識や経験が大いに活かされていくものと信じています。他方、人間は創造性に富んだ生き物です。人類は常に発明し、それを社会に適用させ、社会を革新させていきます。それに伴って皆さんがこれまで学んだことが過去のものとなっていくということも避けることはできません。

したがって、皆さんは常に新しいことを学び、能力をアップデートしていくことが不可欠です。大学から旅立つ今日は、生涯続く学びの入り口に立ったものとみなければなりません。生涯を通じた学びがこれからの人生を切り拓き、豊かな生活をもたらすものです。

本年の卒業生の中には宮城県外に就職し、宮城県から居を移す人も多くいます。仙台、宮城、そして東北地方は、豊かな自然に囲まれ、人々の心の温かみを感じる場所であり、発展への潜在力を有する地域です。これから宮城県外に出る皆さん、再び宮城県に戻り、就職をしよう、起業をしようという時に、宮城大学は皆さんを歓迎し、いつでも力になるものです。

最後になりますが、これまで宮城大学で学生生活を過ごし、今日、課程を無事修了し、これから社会に向かう卒業生、修了生の皆さん、宮城大学とのつながりはこれで切れるものではありません。宮城大学は、常に皆さんに寄り添い、必要な時にできる支援をしていくことをお約束します。

この善き日に当たり、改めてお祝いを申し上げ、式辞といたします。

令和5年3月20日
宮城大学長
川上 伸昭


祝辞 宮城県知事 村井 嘉浩 様

本日、令和4年度宮城大学卒業証書・学位記授与式が厳粛に挙行されますことを、心からお慶び申し上げます。

ただいま、卒業証書・学位記を授与されました皆様、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げますとともに、これまでの努力と研鑽に対しまして深く敬意を表します。
また、卒業生・修了生の皆様を今日まで支え、温かく見守ってこられた御家族の皆様には、お慶びもひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。

ここにいらっしゃる皆様は、在学中にコロナ禍に見舞われ、思い描いていた大学生活とは異なる4年間を過ごされたことと存じます。宮城大学では遠隔授業を経て、早くから対面授業を再開されましたが、気軽に仲間に会うことができない、学業や課外活動で制約を受けるなど、不満を感じることもあったかもしれません。一方で、これまでとは異なる環境の中で自分を見つめ直し、新たな気づきを得る機会も多くあったのではないでしょうか。

皆様がこれから踏み出すのは、誰も経験したことのない未来です。時には困難に出会うこともあるかもしれませんが、皆様の4年間の思いや経験が、新たな場所での大きな礎となるでしょう。先生方の薫陶を受け、この宮城大学で鍛えた力で、皆様がこれから直面するであろう社会の変化に立ち向かっていけることと、かたく信じております。

さて、昨年は、宮城県制150周年の節目の年でありました。

150年という長い歴史の中で、先人達が積み重ねてきた志を大切にしながら、次の世代を育成・応援する取組を推進し、元気で躍動する宮城を目指してまいります。

宮城大学で一生懸命に学び、確かな実践力を身に着けた皆様が、引き続き主体的かつ発展的に学び続け、宮城県、日本、そして世界の明るい未来を築き上げていく人材として、大いに力を発揮されることを期待しております。

また、卒業を機に、県外へ出られる方もいらっしゃると思いますが、宮城で過ごした日々をかけがえのない思い出として、これからも心に留めてくださることを願っております。

結びに、新しいスタートラインに立つ皆様の今後ますますの御活躍と、宮城大学の更なる飛躍を祈念申し上げまして、祝辞といたします。

令和5年3月20日
宮城県知事
村井 嘉浩


祝辞 宮城県議会議長 菊地 恵一 様

本日ここに、令和4年度 宮城大学 卒業証書・学位記授与式が挙行されるに当たり、県議会を代表いたしまして皆様にお祝いを申し上げます。

卒業生並びに大学院修了生の皆さん、御卒業誠におめでとうございます。また、今日まで熱意を持って指導に当たられました先生方をはじめ、関係の皆様に対しまして、深く敬意を表しますとともに、この晴れの日を迎えられました御家族の皆様方にも、心からお慶び申し上げます。

さて、皆さんは入学以来、日々、勉学に励むとともに、多くの出会いや経験を通じて、自らの可能性を大きく広げられてきたことと思います。

しかしながら、今日の我が国は、本格的な人口減少社会の到来や、地方の過疎化などの問題に加え、昨今の新型コロナウイルス感染症の世界的な流行や、ロシアのウクライナ侵攻による国際情勢の不安などにより、社会の在り方が大きく変容してきております。

このような中、次世代を担う人材には、より柔軟な発想と、多様なニーズに臨機応変に対応できる能力が求められているところであり、「ふるさと宮城」が更なる発展を遂げていくためには、この宮城大学において、高度な専門知識と実践的能力を併せて身につけられたであろう皆さんの力が、必要不可欠であります。

一方、皆さんの中には、御卒業後の活躍の場が県外となる方もいらっしゃるかと思いますが、どうぞこの宮城で過ごされた日々を想い起こしながら、それぞれの場で社会に貢献をしていただけることを願っております。

卒業生・終了生の皆さんはこれから、それぞれ希望に満ちた新しい世界への第一歩を踏み出すこととなります。この先、時には悩み迷うこともあろうかと存じます。

しかし、いかなる状況にあってもこれまでの学生生活で得た知識や貴重な経験を胸に、自分の進むべき道を切り拓き、各分野において活躍されますことを心から期待をいたしております。

結びに、宮城大学の限りない御発展と、御臨席の皆様方のますますの御健勝・御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

令和5年3月20日
宮城県議会議長
菊地 恵一

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