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25.04.03

4/3、2025年度(令和7年度)入学式を行いました

2025年度(令和7年度)宮城大学入学式を4月3日(木)、イズミティ21大ホールにて行いました。今年度の入学生は看護学群98名、事業構想学群214名、食産業学群130名、看護学研究科11名、事業構想学研究科19名、食産業学研究科12名の計484名でした。


2025年度(令和7年度)4月、宮城大学入学式 学長式辞

442名の学群新入生、42名の大学院入学生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。教職員一同、皆さんをここにお迎えできることを心より嬉しく思います。また、これまで温かく支えてこられたご家族や関係者の皆様にも、宮城大学を代表し、深く感謝申し上げます。そして、本日、ご多忙のなか、ご臨席を賜りました宮城県知事 村井嘉浩様、宮城県議会議長 髙橋伸二様、大和町長 浅野俊彦様、本学経営審議会委員 石井幹子様、そして宮城大学後援会長髙橋かおり様に、厚く御礼申し上げます。

さて、皆さんがこれから学ぶ宮城大学は、28年前の1997年に宮城県立の大学として開学しました。当初は看護学部と事業構想学部の2学部体制でしたが、2005年に食産業学部が設置され、さらに2009年の公立大学法人化、2017年の学群・学類制への移行を経て、現在の姿に至っています。開学以来、本学は「高度な実学に基づく実践力」と「豊かな人間性」、そして「地域から世界を見、世界から地域を見るグローカルな視点」を涵養することを教育の柱としてまいりました。2011年の東日本大震災以降は、被災地の復興支援とグローカルな視野を両立させながら、多様な人材の育成に力を注いでいます。

社会が大きく変化する現代、まさにこのような学びが求められていると言えるでしょう。皆さんにとって、本学での日々が、自身の未来を切り拓き、ひいてはこれからの社会を担う礎となることを心から願っています。

ここで、これからの大学生活をより有意義にするために、大切にしていただきたいことを三つお伝えします。

一つ目は、「自ら学ぶ」ということです。

高校までは、教えられた内容や与えられた課題に取り組むことが多かったかもしれません。しかし大学では、何をどのように学ぶか、その道筋を描くのは皆さん自身です。本学では、多彩な専門分野に加え、地域連携や英語学習、さらに海外交流プログラムなど、多岐にわたる学修機会を用意しています。自分は何を学びたいのか、どのように成長したいのかを常に自身に問い続け、主体的に選択してください。自らの知的好奇心こそが、真の学びを深める原動力となります。そしてこの「自ら学ぶ力」は、大学院ではもちろん、社会に出てからも皆さんを支える基盤となるはずです。

二つ目は、「挑戦する」ことです。

急速に変化し、情報があふれる今の時代、皆さんの周りには無限の興味や多様な選択肢があります。そこでは、自ら一歩を踏み出す行動力が何より大切です。一歩踏み出さなければ何も始まりません。

たとえば、本学では奨学金や助成金を活用した多様な留学制度を整えています。海外へ飛び出すことで異文化理解や広い視野を得られ、可能性は大きく広がるでしょう。また、社会課題をビジネスで解決するアントレプレナーとしての道を見据えることも、若い皆さんにとって魅力的な選択肢です。大切なのは、どんなに小さな一歩であってもまずは踏み出すことです。未知の領域に積極的に挑戦してみてください。

三つ目は、「つながりを築く」ことです。

大学での学びは、授業だけにとどまりません。サークルやボランティア活動、ゼミを通じた地域や企業との連携、時にはアルバイトなどを通して培われる人間関係やネットワークは、将来にわたる貴重な財産となります。専門や価値観が異なる人々と交わることで、新たな発想や気づきが得られ、学びはますます深まります。さらに、それらの交流は社会で必要とされる人間力を育む場にもなるでしょう。自分の知らない世界に目を向け、多様な人々と出会いを重ねることで得られるつながりは、今後の人生をきっと豊かにしてくれます。

今、私たちを取り巻く環境はかつてないスピードで変化し、価値観が大きく揺らぐ時代を迎えています。だからこそ、主体的に学び、新しい領域に挑戦し、人とのつながりを築くことで培う「総合知」と「人間力」は不可欠です。これらは、皆さんが将来どのような道を歩もうとも必ずや大きな支えとなるでしょう。

どうか、ここにいる全員が将来、「宮城大学で得た経験を糧に、自分らしい道を切り拓いた」と胸を張れるように、大学での四年間、あるいは大学院での生活の一日一日を大切に過ごしてください。私たち教職員一同、皆さんの挑戦を心から応援し、ともに歩んでまいります。

改めまして、新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。皆さんの大学生活が実り豊かなものとなるよう、心より願いつつ、私からの式辞といたします。

令和7年4月3日
宮城大学長
佐々木 啓一


祝辞 宮城県知事 村井 嘉浩 様

(村井知事の画像)

令和7年度宮城大学入学式に当たりまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。

これまでの努力が実を結び、見事に難関を乗り越え、宮城大学に入学されました皆さん、誠におめでとうございます。また、今日まで皆さんを励まし、支えてこられた御家族の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。

さて、昨今の我が国では、国際情勢の混乱やそれに伴う物価高騰、深刻化する世界的な気候変動や大規模災害の増加、AIの台頭など、近い将来さえも見通しづらい状況が続いております。

さらに、本県は、本格的な人口減少局面を迎え、地域経済・社会の持続可能性の確保が課題となるなど、時代の転換期に直面する中、その先にある宮城の明るい未来を描いていくことが、これからの社会を支えていく若い世代に期待されております。

そのために、皆さんには、まず、日々の生活を過ごしている地域を知り、地域との交流を深め、社会に関わりながら世界に向けて、視野を広げていくことが、極めて大切なことと考えております。

このような考えのもと、私が厚い信頼を寄せる佐々木学長には、将来を見据え、「宮城大学でしか学べないもの」を提供していただき、「グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材の育成」をお願いしています。

宮城大学は、開学以来、企業や自治体と連携・協働した教育研究や取り組み等を数多く実施しており、また、卒業生の各方面での様々な活躍に対しては高い評価を得るなど、県内外の各界各層から大きな期待が寄せられているところです。

皆さんは、「実学主義」を建学の理念に掲げたこの宮城大学で、専門的な知識や技能を修得し、県内の全てをフィールドとして実践力を身に着けるとともに、異文化にも触れ、豊かな知性や感性を養い、グローバルな視点で活躍できる力も蓄えていただきたいと思います。

これから始まる学生生活は、長い人生の中で、皆さんが将来進むべき道を見つけるかけがえのない時期でもあります。

勉学はもとより、良き友に巡り会い、切磋琢磨して、豊かな知性や感性、そして実践力を養ってください。是非、実り多く充実した日々にしていただきたいと思います。

また、大学院に入学された皆様は、自ら高い問題意識と積極的な取組によって真理を探究され、新しい知の創造によって社会に貢献されますことを御期待申し上げます。

結びに、皆さんの未来が、輝かしいものとなりますよう、また、皆さんの力により、宮城大学が、一層の飛躍、発展を遂げるよう、心からお祈り申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。 

本日は、誠におめでとうございます。

令和7年4月3日
宮城県知事 村井 嘉浩

祝辞 宮城県議会議長 髙橋 伸二 様

本日ここに、令和7年度 宮城大学 入学式が挙行されるに当たり、県議会を代表いたしまして、一言お祝いを申し上げます。 
 
入学されます皆さん、誠におめでとうございます。見事に難関を乗り越えられ、本日、晴れの入学式を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。 
 
皆さんがこれから学生生活を送る宮城大学は、緑豊かな自然と充実した施設の中で、学業はもとより、スポーツや文化活動にも積極的に取り組むことができる、活気と情熱に満ちた大学であります。本学で学び、各分野で即戦力として活躍されている卒業生も多く、時代の要請に叶った人材を輩出する大学として、地域の信頼は大変厚いものがあります。 

現在、我が国では、急速に進行する人口減少や少子高齢化など、様々な問題に直面しており、世界においても、地球規模での環境破壊や各地で紛争が起こるなど、深刻な課題が山積しております。こうした状況の中、次世代を担う人材には、より柔軟でグローバルな発想と、多様なニーズに臨機応変に対応できる能力が求められているところです。 

県議会といたしましても、二元代表制の下で、県民一人ひとりが安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んでいるところですが、ふるさと宮城の更なる発展のためには、地域の将来を担う皆さんの力が是非とも必要であります。 
 
入学生の皆さんには、宮城大学の質の高い教育環境のもと、各分野における知識や技術の習得に向けて勉学に励んでいただき、また、大学院に進学される皆さんにおかれましては、専門的知識や技術を更に研き上げ、自らの可能性を大きく広げられますとともに、多くの出会いや経験を通じて、実り多い学生生活を過ごしていただきたいと思います。 
 
結びに、宮城大学の限りない御発展と、入学生並びに御臨席の皆様方のますますの御健勝・御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

 

令和7年4月3日
宮城県議会議長 髙橋 伸二

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