宮城大学の学生団体Brushは、地域企業との共同事業や地域創生プロジェクトに活発に取り組んでいます。学生団体Brushが主催する、宮城県塩竈市にある桂島をフィールドとしたイベント「アイランドフェス2025」を2024年に引き続き開催いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。

「アイランドフェス2025」は、塩竈市の桂島をフィールドに、コロナや島民の高齢化によって閉業を余儀なくされた海の家を復活させるとともに、人・自然・文化の魅力が最大限詰まった企画をお届けするイベントです。今年は天候にも恵まれ、2日間あわせて約600名の来場がありました。企画・運営に参加した学生団体Brushの学生は、事業構想学群・看護学群の1～3年生など合計58名。企業協賛やクラウドファンディングによる資金調達を行い、島民のみなさんの協力も得ながら下記の企画を実施しました。

• マリンゲート塩釜と桂島における塩竈市営汽船の案内
• マリンゲート塩釜で、桂島母ちゃん会お土産コーナーの運営
• 島民による桂島満喫ツアー・桂島島歩きビンゴツアー・アドベンチャーレースの実施
• 露店販売・手形アート・ジェルキャンドル・貝殻アートなどのビーチクラフト
• スイカ割り・縁日企画の実施
• 桂島をテーマとしたZINEの販売
• 価値創造デザイン学生によるリサイクル素材を活用した椅子の使用実験

2日間にわたりアイランドフェスを開催できたこと、心からうれしく思います。昨年は台風の影響で2日目の開催が叶わず、準備を重ねてきたメンバーが悔しい思いをしました。だからこそ、今年はメンバー全員で最後までイベントをやり遂げられたことが何よりの喜びです。
SNSや塩竈みなと祭での地道な広報活動が実を結び、当日はその告知をきっかけにお越しくださった方も多く、これまでの努力が報われたと感じています。
当日は、ご家族連れから若い世代の方々まで、幅広い年齢層の皆様に楽しんでいただき、笑顔と活気に満ち溢れていました。何よりも、昨年代表を務められていた飯野あゆみさんが、賑わう会場や満員のフェリーを見て『懐かしい』とおっしゃっていたことが、私にとって大きな喜びでした。かつての島の賑わいを知る先輩からのお言葉は、私たちが目指す『桂島の活性化』に少しでも貢献できた証だと感じ、胸が熱くなりました。
ここで終わらせず、秋も冬も来年も私たちが人を呼び込む架け橋になっていきたいです。

本プロジェクトは親族が桂島に住むメンバーの想いから始まりました。彼女は幼少期から何度も桂島を訪れ、夏になると家族で海水浴や夏祭りに参加していたそうです。それは彼女の大切な思い出であり、毎年の楽しみになっていました。コロナ禍の高校３年の夏。久々に訪れた桂島は、震災後の復興工事も終わりきれいに整備されていました。新たな島の風景に感動する彼女に対し、島民である祖母は寂しげな表情で、「島が綺麗になっても、もう人は来ない」と言ったそうです。小さい頃からの大切な思い出が詰まっている桂島に、再び活気を取り戻し、また楽しい思い出を作りたい。そんな彼女の想いに共感したメンバーで実行委員を発足し、プロジェクトの構想に至りました。本プロジェクトは「桂島を愛するすべての人と、桂島の未来を共創するコミュニティを作り上げたい！」としてCAMPFIREで支援を募集し、目標金額を達成することができました。ご支援いただいたみなさまには厚く御礼申し上げます。

当該イベントは、下記メディアでご紹介いただきました。

2024年度開催の様子を動画や報道でご紹介いただいています。今年度の様子も追って動画でご紹介いたしますのでお待ちください。

桂島は、宮城県塩竈市にある浦戸諸島の中でも最も塩竈市中心部に近い有人島。面積は約0.76平方キロメートルで、東西に長い地形をしている。現在の人口は100人未満。見どころとして松崎神社、白崎山・二度森・西の山展望台、桂島海水浴場、旧浦戸第ニ小学校などがあります。宮城大学の地域フィールドワーク等でも交流のあるエリアです。

学生団体Brushは、宮城大学の学生で構成された学生団体です。「学生にとって挑戦を身近にする」を目標にさまざまなプロジェクトを行っています。今回の海の家プロジェクトは昨年度の初開催から大幅にパワーアップしての開催を予定しています。発足当時は11人の団体でしたが、約1年半の活動を経て、現在は86名のメンバーで活動しています。