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25.11.20

9月宮城大学の学生がLINKtopos2025 in Naganoに参加しました

LINKtopos(リンクトポス:全国公立大学学生大会)は、全国の有志学生によって運営され、地域に根差し、地域で活動する公立大学の学生が毎年日本のどこかに集まり、お互いの活動について話したり、ワークショップをしたりして研鑽・交流を図るイベントです。宮城大学からも毎年参加し、今年度はパルタジェサークルの学生2名と看護学群の学生が2名が参加し、パルタジェサークルに所属する田中理桜さんと水戸媛香さんはLINKtopos2025 in Naganoの企画や運営にも携わりました。

全国から集まる地域で活動する学生同士で
舞台である長野の地域とのつながりを深めた3日間

長野県立大学を拠点に9月9日から9月11日にかけて「まちづくり」、「魅力」、「防災」について学生間交流を深めながら学ぶことができるプログラムが行われました。9月10日はテーマ別のグループに分かれて長野県内においてフィールドワークを実施し、各グループが成果物の発表を行いました。

まちづくりWS

長野市内を拠点に善光寺門前を中心としたまちあるきを行い、どのようにまちづくりがなされているのかについて学びました。リノベーションを活用したまちづくりの事例について講演を通して、空き家などの現在使用されていない施設の有効活用方法について理解を深めました。その後のワークショップでは、自分たちの地域と照らし合わせて、学んだことをどのように還元できるかを考えました。

魅力WS-松本エリア-

松本城や松本城周辺、商店街の散策を行い、歴史的建造物や観光地としての魅力を発信するためのヒントを得る機会となりました。

魅力WS-軽井沢エリア-

観光地としても有名な軽井沢の自然を白糸の滝や軽井沢タリアセン、旧軽井沢銀座商店街の散策を通して、観光地としてどのように自然を保護し、活用されているのかを学びました。

防災WS

普段とは異なる視点から防災の意識を高めることを狙いとして、有事の際に必要な避難行動や施設の活用方法などを上田城の避難所に見立てて考えました。地域の地理的な要素や災害リスクなどについて、実際に見て防災に関する講演を通して、自分たちが住む地域で実践できる行動について考えました。この企画にはパルタジェサークルの田中理桜さんと水戸媛香さんが参画しました。

ポスターセッション

ポスターセッションでは、「各⾃や団体で取り組んでいる地域活動やボランティア活動、研究活動などについて」をテーマに各大学でポスターを持ち寄り、展示と口頭発表、意見交換を行いました。本学からは看護学群の成田真希さんと松田史栞さんが膵臓がん患者支援団体であるパンキャンジャパンと連携して取り組んでいるボランティア活動について発表し、パルタジェサークルに所属する田中理桜さんと水戸媛香さんは、「食の喜びを分かち合う」をテーマに、こども向けやSDGsを意識した料理教室、地域と連携した商品開発などの活動について発表しました。

開催概要

イベント名 LINKtopos2025 in Nagano
実施期間 2025年9月9日(火)~9月11日(木)
対象 全国の公立大学に所属する学生
日程・内容 9月9日(火)
  • 開会式
  • アイスブレイク
  • レクリエーション

長野県立大学三輪キャンパス(長野県長野市三輪8-49-7)

9月10日(水)

 

【まちづくりWS】
  • 講演
  • 長野市内まちあるき
  • 成果物作成、発表
【防災WS】
  • 上田城フィールドワーク
  • 講演
  • 成果物作成、発表
長野市内 上田市内
【魅力WS 松本エリア】
  • 旧開智学校見学
  • 松本城見学
  • 成果物作成、発表
【魅力WS 軽井沢エリア】
  • 白糸の滝散策
  • 軽井沢タリアセン散策
  • 旧軽井沢銀座散策
  • 成果物作成、発表
松本市内 軽井沢町内
9月11日(木)
  • WS成果物共有
  • ポスターセッション
  • 閉会式
長野県立大学三輪キャンパス(長野県長野市三輪8-49-7)
主催 公立大学学生ネットワーク
支援 一般社団法人公立大学協会

運営学生-田中理桜さんのコメント

昨年は参加者として、今年は運営側として活動し、LINKtoposの運営を通じて、客観的な視点の重要性を学びました。この学びは2つの場面から学びました。1つ目は、参加者間の相互理解が求められた場面です。2日目の防災ワークショップにおけるまちあるきの際、大学での学びやグループワーク経験の有無により、一部のグループで会話が進まない状況がありました。私はそこで積極的に声掛けをして共通の話題を見つけることで、会話のきっかけをつくることができました。2つ目は、適切な情報共有の大切さを痛感した場面です。参加者との事前のやり取りの中で参加者によって情報伝達の差があることがわかり、情報の伝え方や周知のタイミングを見直すことが必要と考えました。この経験を振り返り、来年以降の運営活動に活かしていきます。

参加学生-成田真希さんのコメント

私は軽井沢の魅力を探り、それを地元に還元するワークショップに参加し、地元の魅力を再発見することができました。また、自身が参加する膵がんに関する発表を行うとともに他大学のポスターセッションによって新たな気付きや刺激を受けることができました。

LINKtoposについて

LINKtoposとは、公立大学学生ネットワークおよび全国公立大学学生大会の愛称です。toposとは、「場」を意味するギリシャ語で、古代ギリシャで人々が盛んに議論していたことにならい、公立大学の学生がLINK「つながり」の力を発揮する英知を終結する場にしようとの願いが込められて命名されました。LINKtoposが生まれたのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけです。当時、全国各地の大学生が集まりボランティア活動に取り組む学生の生の声を聴いて支援のあり方を探り、その中で大学がすべき被災地支援を考えようと各所で活動している学生たちを公立大学学長会議に招集しました。そこに集まった学生や学長は、たとえ一人でできることに限界があっても、つながることで知識、経験、問い、価値観が共存され、学び合い、これをきっかけにして学生たちは、ネットワークを立ち上げ、公立大学の学生たちが集まるLINKtoposが行われるようになり、今では学生や大学、そして地域にもインパクトを与えるようになりました。

一般社団法人公立大学協会について

1948年に始まった新制公立大学は平成期以降に増加し、2024年には101校となりました。公立大学協会は1949年に創立され、全公立大学が加盟し、教育・研究の充実や地域貢献の促進に向けて協働しています。また、東日本大震災を機に学生のボランティア活動から生まれた「公立大学学生ネットワーク」を支援し、人材育成や研究成果の社会還元を通じて地域と国の発展に寄与しています。

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