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26.04.03
4/3、2026年度(令和8年度)入学式を行いました
2026年度(令和8年度)宮城大学入学式を4月3日(金)、東京エレクトロンホール宮城大ホールにて行いました。今年度の入学生は看護学群97名、事業構想学群213名、食産業学群127名、看護学研究科6名、事業構想学研究科13名、食産業学研究科8名の計464名でした。
2026年度(令和8年度)4月、宮城大学入学式 学長式辞
みちのく宮城の地にも、ようやく春の訪れが感じられるようになりました。
本日、ここに学群新入生437名、そして大学院研究科への進学者、入学者27名の皆さんを本学に迎えることができたことは、私たちの大きな喜びです 。宮城大学を代表して、皆さんのご入学を心より歓迎いたします。
また、今日という日を心待ちにし、皆さんの歩みを支え、励まし続けてこられたご家族、関係者の皆様に、心より祝意を表します 。
そして、ご多忙のなか、ご臨席を賜りました村井嘉浩宮城県知事、佐々木幸士宮城県議会議長、浅野俊彦大和町長、浦山美輪宮城大学経営審議会委員、髙橋かおり宮城大学後援会長に対し、厚く御礼申し上げます 。
さて、皆さんは、入学式に臨むにあたって、どのように生きたい、どんな人生を歩みたいと思っているのでしょうか。これからの4年間、大学院生の方々はこれからの2年間を、どのように過ごそうと考えているのでしょうか。
今、私たちの生きている社会は、かつてないほどの激動の中にあります。大規模な気候変動やパンデミック、また世界各地での紛争の継続と新たな大規模な戦争の勃発、それらに起因するエネルギー問題、さらにデジタルトランスフォーメーションやAIの爆発的な進化など、先行きの予測できない時代です。
AIは、既に日常に溶け込み、知識の検索や情報の整理といった役割はAIが担う「AI時代」に突入しています。これらは社会情勢の不安定化と相俟って、私たちのこれまでの「価値観」を根本から揺さぶり、これまでの当たり前が通用しない大きな転換を迫っています。
このような激動の時代において、大学での学びの意味も劇的に変化しています。かつてのように「正解」を覚えるだけの学びは、もはや通用しません。
これからの時代に最も求められる力は、生涯にわたって能動的に知識をアップデートし続ける姿勢であり、自分自身の意志で「問い」を立てる力です 。そして「情報の意味」を人として解釈し、倫理観や正義に基づき判断することです。
AIは膨大なデータから答えを導き出しますが、その答えをどのように社会に役立てるか、どのような未来を創るべきかという「意志」や「倫理観」は、人間にしか持てないものです 。つまり、「どのように生きるか」を決定するのは、皆さん自身です。
それでは、このような時に皆さんが宮城大学を選んだ意味はいかなるものでしょうか。
安心してください。この大学には、これらからの時代を生き抜いていくうえで具備すべき力を育む、確固たる土壌があります。
本学は29年前の1997年、宮城県立の大学として創設されました。当初は看護と事業構想の2学部でしたが、食産業学部の設置、公立大学法人化を経て、現在の姿へと進化を遂げてきました 。建学以来、一貫して掲げているのは「高度な実学」という理念です 。
本学が大切にしている「高度な実学」の本質は、それぞれの学問領域での専門的知識、技術のみならず、領域の枠を超えた幅広い実践的な知識、すなわち「総合知」にあります 。皆さんが専門領域の知識を得、技術を磨くことはもちろん重要です。しかし、それだけでは変化の激しい時代を生き抜くことは困難です。客観性と合理性を持って課題を俯瞰し、多様な価値観を統合して解決策を導き出す力こそが、今の社会から切実に求められています。哲学や文学、自然科学などのリベラルアーツを積極的に学ぶことは、このような力を身に付けるうえで、大きな意義があります。
また、本学の一つの特徴でもある地域フィールドワークは、1年生全員が参加し、地域の方々とともに実際の課題に向き合い、問いを立て、その解決策を探し求める授業です。ここでは、その地域の歴史や地理、さらには経済学やコミュニティ論と言った様々な領域の知識を必要とします。また住民との対話や活動を通じて得られる「生きた知恵」もあります。これら実践でしか得られない「重層的な視点」と「課題解決のプロセス」は、AIには代替できない、皆さん自身の揺るぎない基盤となります。
ここで、これからの四年間、あるいは大学院での日々を、自らの未来を切り拓く力に変えるために、私からの三つの願いを伝えます。
第一に、「自ら学ぶ」ことです。
与えられた課題をこなす「受け身の学び」を卒業してください 。好奇心の赴くままに自ら学びの対象を選び取り、知識を作り上げていく。この「学ぶ力」こそが、生涯にわたって皆さんを支え続ける、最強の武器となります 。
第二に、「挑戦する」ことです。
待っているだけでは、何も起きません 。海外留学、インターンシップ、起業支援プログラムなどに自ら手を挙げ、飛び込んでください 。失敗を恐れず、挑戦した経験こそが、皆さんの将来を切り拓く力になります。
第三に、「つながりを築く」ことです。
AIが効率化を進める時代だからこそ、異なる背景を持つ仲間との「つながり」が重要になります。教職員、先輩、地域の人々との交流を通じて、人間としての幅を広げてください。そのネットワークは、将来にわたる貴重な財産となるでしょう。
むすびになりますが、今日から皆さんは、社会と共に生きる「宮城大学コミュニティ」の一員です 。
本学での研鑽が実り豊かなものとなること、そして皆さんが自らの意志で、それぞれの未来を鮮やかに描き出していくことを心から祈念し、私のお祝いの言葉といたします。
令和8年4月3日
宮城大学長
佐々木 啓一
祝辞 宮城県知事 村井 嘉浩 様
令和八年度宮城大学入学式に当たりまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。
これまで着実に積み上げてきた努力が実を結び、見事に難関を乗り越え、宮城大学に入学されました皆さん、誠におめでとうございます。
また、今日まで皆さんを励まし、支えてこられた御家族の皆様のお喜びもひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。
さて、昨今の我が国では、国際情勢の不安定化や物価高騰、深刻化する気候変動、そしてAIをはじめとする革新的技術の急速な進展など、社会の構造自体が大きく揺らぐ時代を迎えています。
本県においても、人口減少が加速し、地域社会の持続可能性が問われる大きな転換期にあります。こうした状況のなか、宮城、そして日本の未来をどのように描き、どのように切り拓くのか、その中心を担うのは、他でもない若い皆さんです。
そのために、皆さんには、まず、日々の生活を過ごしている地域を深く知り、社会とのつながりを持ちながら、同時に国際的な視野を広げていくことが欠かせません。地域を起点に世界を見つめる姿勢こそ、これからの時代を生きる力になります。
このような考えのもと、私から宮城大学には、将来を見据え、「宮城大学でしか学べないもの」を提供し、「グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材の育成」をお願いしております。
宮城大学は、開学以来、企業や自治体との連携により、多くの実践的な学びの場を生み出してきました。その成果は県内外から高く評価されているところです。
皆さんは、是非、この宮城大学で専門的知識や技能を深め、宮城県全域をフィールドに、地域の特性や文化を学びながら、ローカルな視点で考える力を身につけてください。そして、語学力の向上や異文化交流にも積極的に取り組み、世界の変化を見据えながら、自ら進むべき道をグローバルな視点で描いてください。
皆さんの熱い期待や希望は、この宮城大学が擁する優れた先生方がしっかりと受け止め、夢の実現へと導いてくださいます。
先月の11日で、東日本大震災の発生から15年の節目を迎えました。
これまで被災地域の公立大学である宮城大学には、被災地における課題を解決するため、先生方の研究活動や、多くの学生の皆さんによるボランティア活動など、様々な形で地域を支えていただきました。
県としても、県政の指針「新・宮城の将来ビジョン」のもと、地域再生への取組を引き続き進めてまいります。皆さんにも、地域を起点に世界を見つめる第一歩として、宮城の復興と未来づくりに向けて、自ら何ができるかを考え、行動してくださることを期待しています。
これから始まる学生生活は、皆さんにとってかけがえのない時間となります。学問とともに、良き師、良き仲間に巡り会い、これから始まる大学生活が、豊かで実り多いものになることを願っております。
また、大学院に入学された皆様は、自ら高い問題意識と積極的な取組によって真理を探究され、新しい知の創造によって社会に貢献されますことを御期待申し上げます。
結びに、皆さんの未来が、輝かしいものとなりますよう、また、皆さんの力により、宮城大学が、一層の飛躍、発展を遂げるよう、心からお祈り申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
本日は、誠におめでとうございます。
令和8年4月3日
宮城県知事 村井 嘉浩
祝辞 宮城県議会議長 佐々木 幸士 様

本日ここに、「令和八年度 宮城大学 入学式」が挙行されるに当たり、県議会を代表いたしまして、一言お祝いを申し上げます。
このたび宮城大学に入学される皆さん、御入学、誠におめでとうございます。本日、晴れの入学式を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。
また、今日まで深い愛情をもって支えてこられました御家族の皆様におかれましても、立派に成長された御子女の皆様の晴れ姿を前に、お喜びもひとしおのことと存じます。
さて、皆さんがこれから学生生活を送る、この宮城大学は、開学以来、「ホスピタリティとアメニティの究明と実現」を目指し、幅広い分野で高度な実学を追求し続けている、本県が誇る知の拠点であります。
大和キャンパスでの看護や事業構想、太白キャンパスでの食産業といった、これからの社会を支える専門領域において、理論のみならず、実践的な知見を磨くことができる素晴らしい環境が整っております。
一方で、我が国は、急速に進行する人口減少や少子高齢化、不安定さを増す国際情勢など、多くの深刻な課題に直面しております。
こうした現代社会の中で必要とされるのは、確かな専門知識に加え、自ら問いを立て、多様な人々と対話しながら解決策を見出していく力であります。
入学生の皆さんには、宮城大学での四年間で、学問はもちろんのこと、地域社会との関わりや、志を共にする友人との交流を通じて、豊かな人間性と広い視野を育んでいただくことを強く期待しております。
県議会といたしましても、令和元年六月に締結いたしました「宮城県議会と公立大学法人宮城大学との包括連携協定」に基づき、これまで以上に密接な協力体制を築きながら、本県の未来を担う皆様が、安心して学業に励み、将来それぞれの分野で存分に力を発揮できるよう、教育環境の充実に引き続き全力を尽くしてまいります。
結びに、宮城大学の限りない御発展と、入学生並びに御臨席の皆様方のますますの御健勝、御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
令和8年4月3日
宮城県議会議長 佐々木 幸士

