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26.09.29

9/1~3 LINKtopos 2026 In Miyagi が開催されました

令和8年9月1日から9月3日にかけて、宮城大学太白キャンパスを拠点にLINKtopos 2026 In Miyagiが開催されました。

LINKtopos(全国公立大学学生大会)は、東日本大震災の際にボランティア活動を行った全国の公立大学の学生らが公立大学協会主催の復興支援に関するシンポジウムに集まったことをきっかけにして始まった「公立大学学生ネットワーク」により、毎年開催されているイベントです。災害支援・防災に留まらず、地域活動を行っている学生らが全国から集まり、ワークショップ等を通じて学生間交流を行っています。

宮城県開催となる今回は、フードマネジメント学類4年の田中理桜さん、生物生産学類4年の水戸媛香さんらが中心となり3日間の企画運営を行いました。

ワークショップを通して見つけるLINKtoposの現在地

今回のテーマは「現在地」。東日本大震災を契機に始まったLINKtoposは15年目を迎えます。これまでの活動がどのような意味を成し、また、これからの活動がどのような意味を成しえるのか。山元町、松島町、仙台市秋保地区、富谷市、それぞれでのワークショップを通してその現在地を確認しました。

備えあれば未来あり~被災地宮城から学ぶ~/山元町(震災WS)

震災WSでは、震災遺構を訪れて語り部の方から当時の経験を伺ったほか、災害発生時に避難所として利用される予定の施設を訪問し、災害について学びを深めました。午前中は、過去の災害や被災した方々の経験を知り、午後はそれらの学びを踏まえて、今後の災害への備えについて知識を深めました。

参加者の中には、これまで自然災害による被災経験がないメンバーも多くいました。しかし、実際に日本で発生した災害の被災地や震災遺構を訪れ、当時の経験を直接聞くことで、災害をより身近なものとして捉えるきっかけとなりました。参加者からも、「災害への意識が高まった」といった声が挙がり、防災意識の向上につながる機会となりました。

松島の自然から学ぶ~地域資源と未来を考える~/松島町(自然WS)

自然WSでは、松島での観光船乗船や笹かまぼこ作り、街歩きを通じて、豊かな自然の魅力に迫りました。午後は、フィールドワークで得た「感動」や「違和感」を単なる感想で終わらせず、「地域の魅力と課題」として整理するために成果物作成を行いました。テーマは、大学生目線で「観光客誘致と持続可能な観光地づくり」につなげる具体的なアクションプランです。

松島を初めて訪れた参加者も多く、「五感で楽しむ松島」や「観光客にやさしい松島」など、多角的でユニークな視点の成果物が集まり、多くの学びと気づきを得る機会となりました。

人が集まるヒミツ探し~観光と居場所の視点から~/秋保地区・富谷市(まちづくりWS)

秋保のまちづくりを通して、地域の魅力を生かすためには、自然や文化などの地域資源を守るだけでなく、それらを活かした新たな取り組みが重要であることを学びました。また、地域の現状や課題を知り、住民など、地域の担い手となる人が地域の未来を考えながら活動していることを実感し、地域の魅力を次世代につなぐには、大学など地域外の人々とも関わり、協働することが大切だと考えるきっかけになりました。

富谷市のまちづくりワークショップを通して、地域の魅力を生かすには、地域を大切にする住民の想いだけでなく、外から訪れる「よそ者」の新たな視点も重要であると学びました。また、富谷塾に市長自らが足を運び、住民と顔の見える関係を築き、想いを受け止める姿勢から、人や地域への愛情がまちづくりの原動力になると知りました。地域に根付くものと新たな視点を組み合わせることで、地域の魅力をさらに高められるとの気付きを得ることができました。

成果物作成では、まず秋保と富谷それぞれの観光と居場所における取組や今回のWSで得られた知見を共有し、2つの地域の魅力や共通点、工夫点等について意見交換を行いました。また、その情報共有で得られた学びを元に、共通する大学周辺地域ごとのグループに分かれ、各地域の課題や、そこから活かせそうな新たな取組について考え、発表を行いました。学生と地域住民が交流できる場やまちづくりに地域住民が主体的に関わることができる環境づくりなど様々な視点がありました。

ポスターセッション

3日目に実施されたポスターセッションでは、参加学生が団体や個人で取り組んでいる地域活動について発表し、宮城大学からは、地域での世代間交流に取り組む寺岡Knotsプロジェクト、料理を通して日々の食事の楽しみを伝えるPartager、就労支援施設と協力しながらお菓子の企画・製造・販売を行うMYUの森の3団体が参加しました。

各地域で行われている特色ある活動を紹介し合うことで、学生同士が互いの取り組みや地域の課題について理解を深めました。また、発表後には活動について質問や意見が活発に交わされ、地域や活動の枠を超えた交流の場となりました。佐々木学長からは、各学生の地域活動についてとても興味を持ったとの講評をいただきました。参加学生にとって、自身の活動を振り返るとともに、他の学生の活動から刺激を受け、今後の活動について考える貴重な機会となりました。

開催概要

イベント名 LINKtopos2026 in Miyagi
実施期間 2026年9月1日(火)~9月3日(木)
対象 全国の公立大学に所属する学生
日程・内容 ① 9月1日(火)
  • 開会式
  • アイスブレイク
  • レクリエーション

宮城大学太白キャンパス(仙台市太白旗立2丁目2-1)

②

9月2日(水)

 

【震災WS】
  • 中浜小学校見学
  • 講話
  • 木製防災ベッド設営体験
  • 成果物作成、発表
【自然WS】
  • 笹かま手作り体験
  • 遊覧船による島めぐり
  • 街歩き
  • 成果物作成、発表
山元町内 松島市内
【まちづくりWS 秋保地区】
  • ワークショップ
  • 街歩き
  • 成果物作成、発表
【まちづくりWS 富谷市】
  • 講話
  • 伝統工芸品作成体験
  • 街歩き
  • 成果物作成、発表
仙台市秋保地区 富谷市内
③

9月3日(木)

  • ワークショップ成果物共有
  • ポスターセッション
  • 閉会式
宮城大学太白キャンパス(仙台市太白旗立2丁目2-1)
主催 公立大学学生ネットワーク
支援 一般社団法人公立大学協会

LINKtopos2026 in Miyagi
企画運営学生 事務統括 田中理桜(宮城大学)

全国から集まった公立大学生の皆さんと駆け抜けた日々が無事に幕を閉じ、胸がいっぱいです。東日本大震災から15年という節目の年に、被災地であるここ宮城で開催できたことは、LINKtoposにとって本当に特別な意味がありました。

フィールドワークなどを通じて宮城の「いま」や復興の歩みを五感で体感しながら、全国の仲間と地域の未来について本気で語り合えた時間は、かけがえのない宝物です。各地の視点が交差することで、私自身も改めて地元や宮城の魅力、そしてこれからの課題を深く見つめ直すきっかけになりました。正直、開催校学生としての道のりは迷いや壁の連続で、私一人では到底ここまで辿り着けませんでした。親身に相談に乗ってくださった大学の事務や先生方、そして「何か手伝うよ!」と頼もしく支えてくれた宮城大のみんながいてくれたからこそ、走り切ることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

宮城の地で生まれた熱い対話や強い絆が、参加者それぞれの地元へ持ち帰られ、全国各地で新しいアクションの種として芽吹いていくことを心から楽しみにしています。関わってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました!

LINKtopos2026 in Miyagi
企画運営学生代表 前田海翔(福知山公立大学)

LINKtopos2026の開催にあたり、多大なるご支援・ご協力をいただきましたことに心より御礼申し上げます。多くの方々のご協力により、素敵なご縁に恵まれた素晴らしい大会になりました。そしてそのような大会に企画チーム代表として参加できたことは、私の大学生活において最も幸せな出来事であったと感じています。

今大会ではテーマを「現在地」とし、大会のきっかけとなった東日本大震災から15年が経過した現在のLINKtoposが持つ意味、そしてこれから持ち得る意味を考えるとともに、大会に関わる私たち一人ひとりの現在地についても考える大会にしたいという意味を込めました。私自身、企画チームの代表として企画や当日運営を行う中で学ぶことが多く、私の現在地やこれからどのように成長していきたいかについて考える機会になりました。

私は2年前に初めてLINKtoposに参加し、当時の大会で得た出会いや経験をきっかけに今年まで企画運営に関わり続けてきました。2026年大会を通じて関わった方々にも、今回の出会いや学びから、「またLINKtoposに関わりたい」と思っていただければ嬉しく思います。2026年大会は終了しましたが、次回開催に向けた引継ぎを行い、10年以上にわたってつながれてきたLINKtoposのたすきを、次の世代へ渡していきたいと思います。

LINKtoposについて

LINKtoposとは、公立大学学生ネットワークおよび全国公立大学学生大会の愛称です。toposとは、「場」を意味するギリシャ語で、古代ギリシャで人々が盛んに議論していたことにならい、公立大学の学生がLINK「つながり」の力を発揮する英知を終結する場にしようとの願いが込められて命名されました。LINKtoposが生まれたのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけです。当時、全国各地の大学生が集まりボランティア活動に取り組む学生の生の声を聴いて支援のあり方を探り、その中で大学がすべき被災地支援を考えようと各所で活動している学生たちを公立大学学長会議に招集しました。そこに集まった学生や学長は、たとえ一人でできることに限界があっても、つながることで知識、経験、問い、価値観が共存され、学び合い、これをきっかけにして学生たちは、ネットワークを立ち上げ、公立大学の学生たちが集まるLINKtoposが行われるようになり、今では学生や大学、そして地域にもインパクトを与えるようになりました。

一般社団法人公立大学協会について

1948年に始まった新制公立大学は平成期以降に増加し、2024年には101校となりました。公立大学協会は1949年に創立され、全公立大学が加盟し、教育・研究の充実や地域貢献の促進に向けて協働しています。また、東日本大震災を機に学生のボランティア活動から生まれた「公立大学学生ネットワーク」を支援し、人材育成や研究成果の社会還元を通じて地域と国の発展に寄与しています。

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