新着情報
22.08.22
9/13令和4年度宮城大学研究・共創フォーラムを開催します(申し込み~9/8)
宮城大学では、教員の有する研究シーズや地域との連携事業等の成果を広く地域に発信することにより、様々なステークホルダーとの共創の可能性を広げ、更なる地域貢献の機会を創出することを目的として、9月13日(火)対面(大和キャンパス交流棟2階PLUS ULTRA-)とオンライン(ZOOMウェビナー)でのハイフレックス形式にて研究・共創フォーラムを開催します。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※新型コロナウイルス感染症の感染状況によっては、オンライン開催のみとなる場合もあります。
開催概要
名称 | 令和4年度宮城大学研究・共創フォーラム |
開催日程 | 2022年9月13日(火)13:00~16:00 |
開催形式 | ハイフレックス形式(大和キャンパス交流棟2階PLUS ULTRA-での対面とZOOMウェビナーでのオンラインによる開催) |
募集人数 | 対面:20名 オンライン:200 名 ※対面、オンライン共に申込先着順で定員に達し次第締め切らせていただきます。 |
対象 | 地域の自治体、企業・団体、医療機関等 |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 申し込みフォームよりお申し込みください。 |
プログラム |
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問合せ先 | 宮城大学研究推進・地域未来共創センター 萩野、庄子 TEL:022-377-8319 E-mail:renkei-kouza(a)myu.ac.jp ※メールの際は(a)を@に変えてご利用ください。 |
基調講演講師紹介
基調講演①
岐阜大学における気候変動課題への取組 大学と地域の連携による緩和と適応の推進
・村岡 裕由(むらおか ひろゆき)氏 東海国立大学機構 岐阜大学 流域圏科学研究センター 教授、高等研究院 脱炭素・環境エネルギー研究連携支援センター長、高等研究院 地域環境変動適応研究センター 副センター長
筑波大学、博士(理学)。植物生態学を専攻。2000年より岐阜大学。現在は、流域圏科学研究センター教授、高等研究院脱炭素・環境エネルギー研究連携支援センター長、高等研究院地域環境変動適応研究センター副センター長、東海国立大学機構カーボンニュートラル推進室副室長。研究教育の専門は、植物生理生態学を基盤とした森林や北極ツンドラ生態系の光合成、フェノロジー、炭素循環に関する生態学・環境科学。生態系や生物多様性に関する国内・国際研究ネットワークにも参加。最近では、日本長期生態学研究ネットワーク(JaLTER)共同代表、アジア太平洋生物多様性観測ネットワーク(APBON)共同議長。2015年より文部科学省・環境エネルギー課・技術参与。2021年より国立環境研究所・生物多様性評価連携研究グループ長(兼務)。
基調講演②
地域からはじまる脱炭素社会:信州大学の取り組みを中心に
・茅野 恒秀(ちの つねひで)氏 国立大学法人信州大学 人文学部 准教授、グリーン社会協創機構 地域カーボンニュートラル推進部門長、専門は環境社会学、社会計画論、サステイナビリティ学。博士(政策科学)
(主な著作)
『環境政策と環境運動の社会学』(ハーベスト社、2014年)、『環境問題の社会学』(共編著、東信堂、2020年)、『どうすればエネルギー転換はうまくいくのか』(共著、新泉社、2022年)など
(経歴)
法政大学大学院社会科学研究科政策科学専攻博士後期課程修了。大学院在学と並行して2001年~2010年に(財)日本自然保護協会勤務。2010年より岩手県立大学総合政策学部講師・准教授。2014年より信州大学人文学部准教授。2022年からは信州大学グリーン社会協創機構地域カーボンニュートラル推進部門長を兼務。長野県環境審議会地球温暖化対策専門委員として長野県ゼロカーボン戦略の策定に関わる。現在、松本市環境審議会委員、安曇野市里山再生計画推進協議会会長、鹿角市エネルギー利活用推進協議会委員、松本平ゼロカーボン・コンソーシアム運営委員長などを務める。
発表者関連記事・著書等紹介(学内教員)
情報提供
カーボンニュートラル達成に向けた大学等コアリションの取組について
・風見 正三(かざみ しょうぞう):理事兼副学長、研究推進・地域未来共創センター長、事業構想学群 教授
東北から日本の未来を発信するための持続可能な地域づくりの研究や実践を進めています。地域の真の豊かさを追求していくコミュニティビジネスの視点から持続可能な地域産業やライフスタイルの在り方を考察し、コモンズ社会の創造に取り組んでいます。21世紀は、地域の人々が主体となり、個人も地域も共に豊かになるシナリオを実現する時代です。こうした目標に向けて、コモンズの視点やコミュニティビジネスの手法から様々な地域で持続可能な地域創造プロジェクトを提案・実践し、地域主体のまちづくりによるサステイナブルコミュニティの実現を目指していきます。
研究・共創事例の発表①
心の病を持つ本人とその家族が安心できる「場」「関係性」「地域」づくり
・小松 容子(こまつ ようこ):看護学群 准教授
精神疾患を抱える人にとってのノーマライゼーションの実現を目指して、精神障害者への偏見・差別の軽減に関する研究や、当事者やその家族の人たちがスティグマを克服出来るような支援の開発、家族支援に関する研究、精神疾患についての歴史的文化的研究等をしています。
<関連記事>
・看護学群の小松容子講師が第50回日本看護学会-精神看護-学術集会「優秀発表賞」を受賞
・心の病を持つ本人とその家族が安心できる「場」「関係性」「地域」づくりを目指します(シーズ集)
研究・共創事例の発表②
介護サービス事業所の人手不足に対応できるか-介護職員処遇改善加算に関する検証-
・糟谷 昌志(かすや まさし):事業構想学群 教授
現代社会の諸問題を、経済学的・医学的分析手法を用いて研究を行っています。ほとんどすべての経済活動にはヒトが介在しているため、研究を行う際にはBio-Psycho-Socialな視点が重要です。社会企業、地域包括ケア、認知症、ソーシャルワークなどに取り組んでいます。「市場の失敗」や「政府の失敗」によって、解決が難しい問題についても、ビジネスの力を用いて人々の支援は可能であることを実証していきたいと考えております。今後は、ソーシャルメディアの人間関係への活用と影響についても研究を進めていきたいと感じています。
<関連記事>
・多角的な分析手法を用いた経済および健康問題の研究−豊かで健康な社会づくり−(シーズ集)
研究・共創事例の発表③
ウシの妊孕性向上システム構築の試み―共同研究による競争的資金の獲得―
・小林 仁(こばやし じん):食産業学群 教授
動物生殖学、動物発生工学を専門分野として、現在進行しているウシの受胎率の低下について、その原因の解明を図るとともに受胎率向上のための技術開発を行っています。肥満が妊孕に及ぼす影響を明らかにするために、高脂肪食を給餌したマウスの生殖機能について調べています。また、卵巣内に休眠する初期卵胞を人為的に活性化する卵巣活性化法を開発し、妊孕性の向上と生殖寿命の延長を目指しています。
<関連記事>
・食産業学群小林教授・森本教授らグループが取り組む「ウシの妊孕性向上のためのデバイス」について特許申請/食産業学群
・ウシの妊孕性向上のための妊孕性診断キットの開発(シーズ集)
研究・共創事例の発表④
スマート農業実証プロジェクトにおける宮城大学の取組
・菊地 郁(きくち かおり):食産業学群 准教授
対象植物の生理機構を解析することで、安全・安心で高品質な園芸作物を高生産する技術を開発しています。
①LED電照による夏秋イチゴの増収技術の開発
赤色光や青色光など、異なる波長域の光を電照することで、夏場に収量がおちる夏秋イチゴの増収技術を開発しています。
②IoTを用いた高糖度トマトの栽培に適した環境制御技術の開発
光、温度、湿度などの環境データを解析し、周年安定的に高糖度トマトが栽培できる環境制御方法の構築を行っています。
③有機養液栽培による病害抑制機構の解明
従来使用できなかった有機質肥料を養液栽培に用いると、根部病害を抑制できることが明らかになっています。この病害抑制機構を解析することにより、農薬や化学肥料に頼らない、安全で安心な新しい養液栽培方法の確立を目指しています。
④単為結果形質に関わる植物ホルモン類の動態解析
省力化と安定生産に重要な形質である単為結果形質について、植物ホルモンの動態を明らかにすることで生理機構の解明を試みています。
<関連記事>
・農林水産省「スマート農業実証」プロジェクトに食資源開発学類の学生が参加、最先端のスマート農業技術を学びました/食産業学群 准教授 菊地 郁
・安全・安心で高品質な園芸作物の高生産技術の開発(シーズ集)
研究・共創事例の発表⑤
歴史を拓くデジタル・ヒューマニティーズ:日本占領期インドネシア研究の学知継承と史料保存
・山本 まゆみ(やまもと まゆみ):基盤教育群 教授
第2次世界大戦期日本軍政が敷かれたインドネシア社会、オランダ植民地時代のインドネシア社会、そして東西冷戦期のインドネシア社会の日本とインドネシアの関係を研究しています。
時代や国境を越えた人と人との繋がりや、社会体制の変化や継続性などを紐解くと、当時の人々の生活と社会の空気感が現れてきます。そんな歴史人類学研究を行っています。
<関連記事>
・戦前・戦中・戦後の日本と東南アジア(シーズ集)
研究推進・地域未来共創センター
企業や地方自治体・機関・団体のニーズや課題に対して、研究推進・地域未来共創センターは宮城大学の持つ多彩な人材・研究・技術・ノウハウなどを活かしながら、イノベーションや活性化の解決策を生み出していきます。
そして、地域産業の発展や魅力的な地域づくりなど地域の可能性を広げるために、従来の手法や領域にとどまることなく、さまざまな分野で共創し、宮城大学のミッションの一つである地域社会への貢献を目指します。